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「Skyrim」における問題を修正して性能を引き上げた「GeForce 290.53 Driver Beta」
対応GPUおよびチップセットは以下のとおりで,これはRelease 290世代の第1弾となる「GeForce 290.36 Driver Beta」と同じ。また,統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.9.0,9.11.1107で,これもRelease 290.36 Betaから変わっていない。
- デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
- ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVS,NVSシリーズ(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
- GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット
すぐに入手したい人は,下に示したリンクを使ってもらえれば幸いだ。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce 290.53 Driver Beta(155MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce 290.53 Driver Beta(195MB)
→Windows XP用GeForce 290.53 Driver Beta(136MB)
→32bit版Windows 7&Vista用Verde 290.53 Driver Beta(157MB)
→64bit版Windows 7&Vista用Verde 290.53 Driver Beta(197MB)
リリースハイライト,そして英文リリースノートに記載されている内容は本稿の最後にまとめたとおりで,言うなれば,「The Elder Scrolls V: Skyrim」(以下,Skyrim)におけるバグを潰し,性能を最適化し,機能を追加したうえで,「Battlefield 3」で生じる表示異常への対応など,いくつか問題の修正や拡張が入ったもの,といったところだ。
英文リリースノートの内容を読む限り,新要素として謳われている「Skyrimの特定条件で最大25%の性能向上」というのは,「問題があって性能が出ていなかったのを潰しただけではないのか」という気がしないでもないものの,いずれにせよ,最適化が進んだのは歓迎すべきだろう。
というわけで,Skyrimのプレイヤーであれば,自己責任で導入する価値があると思われる。そうでない人でも,相応に規模の大きなアップデートになっているのは確かなので,Release 290の公式最新版を待ちきれない人であれば,自己責任での導入に挑戦してみてもいいのではなかろうか。
……さて,4GamerのGeForce Driverアップデート紹介記事を追ってくれている読者ならすでにお気づきかもしれないが,今回からドライバ名称の表記を「GeForce xxx.xx Driver」といった形に変更している。
ドライバの名称を「ForceWare」から「GeForce Driver」(あるいは「Verde Drive」)に変更して以降,しばらく「GeForce Driver xxx.xx」という表記を行っていたNVIDIAだが,最近になって「GeForce xxx.xx Driver」表記が目立ち始めた。そこで,表記のブレが落ち着いたタイミングを計って,NVIDIAのドライバ担当であるChris Daniel(クリス・ダニエル)氏に聞いてみたところ,公式に「表記が変わった」と確認が取れた次第だ。
以後,再びNVIDIAが表記を変更したりしない限り,4Gamerでの表記も,
- GeForce xxx.xx Driver
- GeForce Rxxx Driver
とするので,この点はここでお断りしておきたい。
●Release 290.53 Betaの新要素
・The Elder Scrolls V: Skyrimに向けた最適化
- Release 290.36 Betaと比べて最大25%の性能向上(※比較条件はGeForce GTX 560搭載環境で,解像度は1920×1080ドット,ゲーム内グラフィックス設定「Ultra」。インドアシーンで記録したものとされる)
- アプリケーションプロファイルにアンビエントオクルージョンを追加
- Skyrim向けとなる,3D Vision用の新しい照準(画像)を追加
・SLIの拡張
- 「Trine 2」「WRC 2: FIA World Rally Championship」「Afterfall: InSanity」に向けたSLIプロファイルの追加
・3D Visionの拡張
- 「Call of Duty: Modern Warfare 3」が3D Visionモードで起動しない問題の修正
- 「AaaaaAAaaaAAAaaAAAAaAAAAA!!! for the Awesome(Good)」「The Adventures of Tintin: The Game(Good)」「Ignite(Good)」「Jane's Advanced Strike Fighters(Fair)」「Jurassic Park: The Game(Good)」「Orcs Must Die!(Good)」「PAYDAY The Heist(Poor)」「PT Boats: Knights of the Sea(Good)」「PT Boats: South Gambit(Good)」“Race Room(Good)”「Serious Sam 3: BFE(Poor)」「SkyDrift(Good)」「Star Wars: The Old Republic(Good)」「Stronghold 3(Good)」「Take on Helicopters(Fair)」「Trine 2(3D Vision Ready)」「Waves(Excellent)」に向けた3D Visionプロファイル追加
※タイトル名の後ろにある( )書きは追加時のレーティング。Race Roomは「RaceRoom The Game 2」のことではないかと思われるが詳細は不明 - 「Assassin's Creed: Revelations」用3D Visionプロファイル更新。レーティングが「Fair」に
- 「Driver: San Francisco」で3D立体視がよりよく機能するよう(3D Vision側の)設定を更新
- 「The Elder Scrolls V: Skyrim」のゲーム中に表示される互換性関連メッセージを更新
- 「Hard Reset」のゲーム中に表示される互換性関連メッセージを更新。また,2xおよび4x FSAAが利用可能に
- 「RACE 07: Official WTCC Game」のゲーム中に表示される互換性関連メッセージを更新
●Release 290.53 Betaで解決した問題(Windows 7&Vista)
- NVIDIAコントロールパネルの「Manage 3D Settings」(3D設定の管理)で,ドライバによって自動認識されていないタイトルのプロファイルを追加すると,当該ゲームのタイトル名ではなく,(実行ファイルの)パスが表示される問題
- GeForce 9800 GTX搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「Change Resolution」(解像度の変更)内,「HD, SD」の項目に,1080p設定が表示されない問題
- リフレッシュレートを60Hzに設定したとき,グラフィックスドライバがディスプレイに対して正しくタイミング信号を送らず,画面の表示品質劣化を招くことがある問題
- GeForce 500シリーズ搭載環境でCSAAを有効化すると,「The Elder Scrolls V: Skyrim」で画面がちらついたり画面表示がおかしくなったりする問題
- GeForce GTX 500シリーズ搭載環境で「The Elder Scrolls V: Skyrim」を実行し,ゲーム側の影設定を「ultra-quality shadowing」に指定すると,フレームレートが大きく低下する問題
- 「Battlefield 3」で三角形のアーティファクトが表示される問題(※リリースハイライトによれば,修正はGeForce 500&400シリーズでのみ有効とのこと)
●Release 290.53 Betaで解決した問題(Windows XP)
- GeForce 400シリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルの「Change Resolution」(解像度の変更)に,使っているディスプレイでサポートされていない解像度が表示される問題
●Verde Driver 290.53 Betaに関する注意事項
- ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
- Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
- ソニー製ノートPCは,GeForce GT 540M・520M・425M・330M・310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される)
- 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
- Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
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GeForce Driver
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