「196.75のファン問題」を解決した「GeForce Driver 197.13 Beta」が登場

　北米時間2010年3月17日，NVIDIAは，Release 197世代初となる公式β版グラフィックスドライバ，「GeForce/ION Driver 197.13 Beta」を公開した。デスクトップPCシステム向けで，GeForce 6以降の単体GPUと，IONプラットフォームを含むデスクトップPC向けグラフィックス機能統合型チップセットがサポート対象となっている。
　統合される「PhysX System Software」はバージョン9.10.0129，「HD Audio driver」は同1.0.9.1だ。すぐに入手したい人は，下に示したリンクからどうぞ。

→Windows XP用GeForce/ION Driver 197.13 Beta（106MB）
→32bit版Windows Vista＆7用GeForce/ION Driver 197.13 Beta（114MB）
→64bit版Windows Vista＆7用GeForce/ION Driver 197.13 Beta（142MB）

　結論から先に述べると，本ドライバは本質的に，「ファン回転数制御周りに不具合がある」として，公開後にすぐ取り下げられた「GeForce/ION Driver 196.75」のバグフィックス版という位置づけだ。Windows Vista＆7環境に向けた修正が，下記のとおり一点だけ追加されてはいるものの，197.13ドライバのリリースハイライトで紹介されている新要素やパフォーマンスの最適化は，すべて196.75で導入済みのものである。なので，詳細なアップデート内容については，196.75版ドライバの紹介記事をチェックしてほしい。

　なお，197.13版ドライバは現在，WHQL認証取得待ちとのこと。それが済み次第，正式版へ昇格する見込みだ。
　196.75ドライバがWHQL認証版だったのを踏まえるに，「WHQL認証済みであること」にどれだけ重きを置くかは議論の余地がありそうだが，ともあれ，時間をかけて修正してきた以上，196.75のアップデート内容が気になっていたユーザーにとっては朗報ではなかろうか。


●GeForce/ION Driver 197.13 Betaで修正された問題（Windows XP・Vista・7）

• 196.75 WHQL版ドライバにあった，「ファン回転数を自動で制御する仕様のグラフィックスカードにおいて，制御が正常に行われず，GPUが熱暴走する可能性が生じる」問題

●GeForce/ION Driver 197.13 Betaで修正された問題（32＆64bit版Windows Vista・7）

• Windows Driver Managerを用いた，俗にいうINFインストールを行うと，NVIDIA 3D Visionのインストールが正常に行われない問題
  （※NVIDIAはセットアップ実行ファイルからのセットアップを推奨している）