ニュース
GIGABYTE,グラフィックス&マザー事業を新会社「Gigabyte United」に移管すると発表
新会社の発足は,その名称が10月末に提案され,11月7日にGIGABYTEの株主が承認したことを受けて正式に決定した。新会社の社長は,GIGABYTE社長のDandy Yeh(ダンディ・ヤー)氏が兼任することになり,資本金やASUSTeKとの持ち株比率に関して,8月9日の記事から変更はない。GIGABYTEからGigabyte Unitedに移行される事業は,既存資産やクライアント,OEM/ODMの受注,負債などを考慮すると40億8000万NTドル(約143億円)ほどの資産価値になると見られ,これはGIGABYTEの総資産の14.03%にあたる。
Gigabyte Unitedの誕生により,GIGABYTE本体がどうなるかだが,マザーボード&グラフィックスカード以外,つまりサーバーやネットワークデバイスなどの製品は,これまでと同じくGIGABYTEが開発&製造を行うとのこと。これらのOEMやODMなどに関しても,従来どおりGIGABYTEが扱う予定になっている。
なおGigabyte Unitedは,「GIGABYTE」というブランド名を使用するため,最初の3年間は営業利益の50%を,続く2年間は営業利益の33%をGIGABYTEに支払うことになる。6年め以降Gigabyte Unitedが「GIGABYTE」ブランドを継続利用するのか,またその利用料をいくら払うのかについては,現在のところまだ決まっていないようだ。
この決定により,マザーボードやグラフィックスカードの開発&製造はGigabyte Unitedが行うものの,製品は従来どおり「GIGABYTE」ブランドの製品として発売される。そして日本ギガ・バイトによれば,日本国内では同社がGIGABYTE,およびGigabyte Unitedの製品を扱うことになる。これらを総合的に判断する限り,日本のエンドユーザーにとって,とりあえず向こう5年間はこれまでと何も変わることはないと見ていいだろう。(宮崎真一)
- この記事のURL: