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名古屋は気温も人も熱かった! 「エヌ・シー・ジャパンが行く! in 名古屋 リネージュII編」レポート
事前の情報では天候がやや危ぶまれる気配だったが,当日になってみればなんのことはない,会場となった郊外型ネットカフェ「プラスカフェ東郷店」は,集結した名古屋の「リネージュII」プレイヤーたちの熱気で,夏休みの開始を告げるにふさわしいイベント日和。汗ばむほどの陽気の中に,多くのプレイヤーが開場を待っていた。
本稿ではそのイベントの模様をピックアップしてお伝えしていこう。
開幕は恒例のサーバー対抗クイズから
MC役を務めたエヌ・シー・ジャパンの山本 喜代志氏と竹内 陽介氏が出題する難問珍問に,サーバーごとにチームに分かれたプレイヤー達が頭をひねり,ときにはスライドに噛り付いて意見を交わす様子も見られた。
イベントで出題された問題文のスライドを以下に掲載したおいたので,イベントに参加されていない読者のリネージュIIプレイヤーもぜひ挑戦してみてほしい(正解は記事の末尾に掲載)。
誰もが気になる「最強」とは?
plaync STATION「アデン国勢調査」
続いてステージに登壇したのは,リネージュIIプロデューサーの長瀬 健裕氏。氏の進行により「アデン国勢調査」の発表が行われた。これはリネージュIIプレイヤーの誰もが気になっているであろう,さまざまなデータをずばり公表してしまおうという企画で,今回はテーマはずばり「最強」。まず現存する最強の装備は何ぞ,とばかりに各サーバーにおける「OE(オーバーエンチャント)ランキング」や「属性MAX武器の数」「ベスペル装備分布」などが次々と明かされていった。そのあまりの廃スペックぶりには,プレイヤーの中から苦笑がもれるほどだ。
どちらにせよ,わざわざGMコールへ報告があるほどなので,なんとも運営冥利に尽きる話。本作がいかにユーザーに愛されているかを示すデータといえるだろう。
開発チームから名古屋プレイヤーへの回答
「クリエイティブコミュニケーション」
次に壇上に姿をみせたのは,イベントの総合MCを務めたコンテンツプランニングチーム田邉 裕貴氏と,プレイヤーにはお馴染みのリネージュII開発コーディネーターの申敏秀(シン・ミンス)氏。
ここでは,まず9月12日に実施が予定されている,サーバー対抗攻城戦「LII-Xtreme challenge Tournament 2009」のトーナメント抽選が行われた。イベント参加者の中から各サーバーを代表する参加者が抽選用の封筒を選び,次々とトーナメントのカードが組まれていった。
続いて開始された,こちらもイベント恒例となった開発チームとの対話コーナー「クリエイティブコミュニケーション」では,まず昨年の名古屋大会で寄せられた要望に対する,開発チームからのお礼の言葉からスタート。また,昨年の要望に対するフィードバックとして,今後の本作のアップデートの方向性が語られていった。この部分については,読者にも気になる人が多いと思うので詳しく紹介していこう。
このほか,昨年の名古屋大会で,とくに氏の印象に残っている要望として,BOT対策とも関連した,いわゆる「過疎狩場」への対策を求める声や,ゲーム内イベントの改善について熱く語る声,そして開発チームも予想しなかったアイデアを提案するもの(なんと企画書を持参してきた人もいたとか)が挙げられた。
そして,これらの要望に対するフィードバックとして,開発チームが選択したのが,以下の三つのテーマ,方向性だ。
- 思い出に溢れたゲーム
- ストーリーを楽しめるゲーム
- 利便性に優れるゲーム
まず一つめの「思い出に溢れたゲーム」では,先ほどの過疎狩場への対策として,これらをリニューアルする施策が行われる。これは「思い出の狩場へもう一度出かけてほしい」という開発チームからのメッセージでもあり,現在のゲーム内容に即した難度の狩場へと,リニューアルを予定しているそうだ。この対象として,会場でとくに名前が挙げられたのが「ささやきの草原」「巨人達の洞窟」「太古の島」「神々の火鉢」「スパイン鉱山地帯」の各マップで,リニューアル内容についても,「ただ漫然と狩りをするだけでなく,ワクワクできる要素を追加する」,また「マップの特色によって,パーティ構成にも自由度が出る」修正を考えているそうだ。
次に「ストーリーを楽しめるゲーム」については,本作のバックストーリーをより身近に感じてもらえるよう,文字情報だけでは伝えきれない部分を,視覚的に楽しめるよう改善していく施策となる。具体的には,重要なイベントではムービーが流れるようにしたり,神話レベルのキャラクターを登場させるべく,イラストを描き起している最中だという。
最後の「利便性に優れるゲーム」では,ユーザーインタフェースの改善や,便利な新システムが発表された。これはアイテムを添付して送れる「郵便システム」や,誤ってNPCに売ってしまったアイテムでも,ログアウトしない限りは取り戻せるシステムなどが挙げられた。
さらに,とくに名古屋へのフィードバックとして「イベントの改善」が具体的に行われる一例が提示された。なんとプレイヤーにはお馴染みのイベント「クロノDEポモナ」が,昨年の名古屋大会の提案を受け「クロノDEスイカ」として生まれ変わる。まだ開発中とのことで,今回は「スイカ」のイラスト公開のみだったが,昨年のイベントに参加した人にとっては感慨深い話だろう。
上記は「同じイベントをただ繰り返すのは止めてほしい」という提案から生まれたものだが,申氏は「同じイベント繰り返しはしない,少しずつでも変えていく」「スイカの次はたこ焼き」と苦笑交じりに言い,「これからも開発チームはがんばっていくので,どんどん意見や要望を送ってほしい」という言葉と共に,本コーナーはお開きとなった。
「えびふらい軍 vs. ネットカフェ連合 vs. 反乱軍」
白熱した攻城戦イベント
今回の名古屋大会の締めくくりには“攻城戦新章「呪われた剣士軍団伝説」”と題した,攻城戦イベントが行われた。イベント参加者から選抜した「名古屋義勇軍(えびふらい軍)」と,別途待機していた「ネットカフェ連合」,そして運営チームによる「反乱軍」の三つ巴による攻城戦だ。
バトルは,特設サーバーのアデン城にて行われ,えびふらい軍とネットカフェ連合は全キャラ全身ベスペル装備という特別仕様。東京大会での雪辱に燃える「反乱軍」は,ボスモンスター二体を同時に出現させるなどの反則技にでるが,さすがに光り輝く両軍にはかなわず,ほどなく撃沈。
その後はえびふらい軍とネットカフェ連合の二軍による押し合いとなるが,先に玉座を押さえたネットカフェ連合が終始有利に戦況をすすめ,残念ながらえびふらい軍は敗北となってしまった。
「かくあるべし」を体現した理想的オフラインイベント
NCJファンなら一度は参加して損はない
攻城戦イベントの後には,今回から新設された草食系イベント「塗り絵コンテスト」の最優秀賞が発表が行われた。また,これまた恒例のじゃんけん大会「じゃんけんポモナ」が意外な盛り上がりを見せつつ,約5時間に及んだイベントは幕となった。どちらも豪華な賞品があったためか,あるいは名古屋のプレイヤーの個性なのか,攻城戦での負けを吹き飛ばすノリの良さに,ステージのMCもたじたじだったのが印象的だ。
会場の外では来年同じイベントで再会を誓いあっているグループもあり,参加者にとっても有意義なイベントであったのは間違いない。とくに地方のプレイヤーにとっては,オフラインでこうした時間を共有できるイベントは貴重であり,エヌ・シー・ジャパンのイベント手腕に感服しつつ,筆者も柄にもなくさわやかな気分で帰途に着いた次第だ。
※スライドクイズの正解:Q1-(1),Q2-(1),Q3-(4),Q4-(4),Q5-(4),Q6-(3)
- 関連タイトル:
リネージュ2
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