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アメリカの俳優たちが今度はゲームに対してストライキ? 労働組合の有権者の27%が参加した投票で,賛成票が98%以上に
SAG-AFTRAは2022年10月から,ActivisionやEpic Games,WB Gamesといった企業との間で,インフレに対応した賃金,人工知能の搾取的な使用といった問題について交渉を続けているが,協約の締結には至っていない。今回の投票は,「選択肢の1つとしてストライキを認めるか」といったものであり,これによってストライキ突入が決まったわけではないが,もし決行となれば,開発スケジュールに大きな影響がありそうだ。
SAG-AFTRAは今年7月,動画配信による利益の公正な分配や労働条件の改善を求めて,43年ぶりというストライキを決行した。この影響で大物俳優の来日が中止になるなどの影響が出たので,覚えている人も多いだろう。
今回はその対象がビデオゲーム関連業務というわけだが,SAG-AFTRAは,以前から俳優たちの待遇改善を求めてきた経緯があり,ここ最近始まった問題ではない。
Access Accepted第516回:ゲームメーカーに抗議デモを行ったアメリカの声優達
ゲームの中でキャラクターが普通にしゃべり,演技をするようになった現在,アメリカでは声優やパフォーマーに対する需要が高まり続けている。そんな声優達が,ゲーム会社を相手に待遇改善を求める抗議デモを行った。今週は,この話題について紹介したい。
- キーワード:
- PC
- ライター:奥谷海人
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SAG-AFTRAは今回の投票結果について,「ストライキ承認投票の成功という影響力が加わることで,大きく隔たりがある重要な問題について,各社が大きな動きを見せることを期待している」としている。
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