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都産貿で開催された新たなアナログゲームイベント「CONNECT」参加レポート。でっかい試遊スペースで,ゆったり遊んで楽しめる
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印刷2023/07/26 16:16

イベント

都産貿で開催された新たなアナログゲームイベント「CONNECT」参加レポート。でっかい試遊スペースで,ゆったり遊んで楽しめる

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 2023年7月22日,ボードゲームとテーブルトークRPGなどのアナログゲームを扱うイベント「CONNECT」が,浅草の東京都立産業貿易センター台東館で開催された。

 「CONNECT」は,ボードゲームの開発・販売を行うDistant Nova Japanと,テーブルトークRPGの出版社であるFrogGames,イベント運営業務を行うASHが共同で手掛ける,アナログゲームの展示即売会イベントだ。コンセプトは「初心者にも優しいボードゲーム&テーブルトークRPGイベント」とのことで,一般参加者と出展者が共に参加しやすいイベントを目指し,立ち上げられたという。
 それを反映してか,第1回目の開催となった今回でも会場には広い試遊スペースが設けられており,販売スペース以外にもさまざまなセミナーや,クリエイターの持ち込みを受け付ける企業窓口などが設けられていた。本稿ではそんな会場の様子を,ボードゲーム関連の情報を中心に紹介していく。

入り口では,FrogGamesによるダイスケースやダイストレイといったアクセサリが来場特典として配布されていた。一般入場チケットは800円なので,これだけでも十分に元が取れてしまうほどだ
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「CONNECT」公式サイト



ゆったり歩いて楽しめるアナログゲームイベント「CONNECT」


 会場に入ってまず感じたのは,試遊スペースと通路の広さだ。もちろん,今や巨大イベントに成長したゲームマーケットなどと比べると,まだまだ出展者が少ないからというのもあるだろうが,余裕を持って歩き回れるというのはこの手のイベントとしてはありがたい。
 とくに大きく取られていたのが試遊スペースで,出展団体が形成するテーブルの“島”を,二つ分ほど合わせたスペースが試遊に当てられていた。とくにイベント後半では,来場者の多くが購入したゲームを楽しんでいたようである。

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 入場はリストバンドがあれば出入り自由で,いつでも休めるのがありがたい。食事や休憩場所に困らない浅草という立地もあって,「CONNECT」が目指す“初心者に優しいイベント”というコンセプトが,しっかり感じられる空間になっていた。

 ボードゲーム関連では大手企業から同人サークルまで,さまざまな団体が出展しており,バラエティ豊かなラインナップを見て回ることができた。JELLY JELLY GAMESCMON Japanといった企業ブースのみならず,尖った作品を提供する同人サークルにも人がついていた印象で,会場がさほど広くないというのもあるが,アンテナから漏れていた掘り出し物も見つけやすいイベントだったと言える。

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日本のゲームを海外向けに展開するJapon Brandでは,フォントの違いを見分ける「フォントかるた」の欧文版や,DVD風のパッケージが特徴的なゲームシリーズなどが展示されていた
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ドイツの老舗メーカーであるラベンスバーガーからは「Minecraft」を原作とするボードゲームシリーズなどが登場。3月に発売された「マインクラフト:ポータル・ダッシュ」は,ネザーからの脱出を目指す協力型ゲームとなっている
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海外製ボードゲームの和訳付き輸入版を販売するホヌゲームズのブースには,2022年に中国で発売された話題作「派遣小鎮」(Explorers of Navoria)をはじめとした多数のレアものが並んでいた。国内ではなかなか見かけない作品が多く取り扱われているので,新鮮な作品を求めている人は公式サイトをチェックしてみよう
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坐禅会などを主催する向井真人氏による,ようがくじ「不二の会(ぷにの会)」ブースには,仏教をテーマにした作品が多数出展されていた。新作はみんなで涅槃図を描く「おえかきネハンズ」で,実際にゲームを使って描かれた涅槃図も展示されていた
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根性論大好き委員会のブースでは,絵柄が絶対に揃わない神経衰弱「根性神経衰弱」シリーズの拡張セットが登場。めくった絵柄同士の“関係”の深さをこじつけで主張し,認められれば取得できるという大喜利系の作品だ
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EX FIRST GAMESの新製品,回すサイコロこと「COIN SIDES」は会場でも注目を集めていたアクセサリーだ。製品化に向けたクラウドファンディングをKickstarterで実施する予定とのことなので,興味がある人はプロジェクトをフォローしておこう
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会場で見つけた気になるゲーム「ガーディントン」


 会場内で実際に遊んで面白かったタイトルとして,台湾のデベロッパであるMoaideas Game Designの新作「ガーディントン」を紹介したい。
 本作はWebtoon Canvasdに掲載されている漫画「How to be a Mind Reaver」を原作としたタイトルだという。漫画の中で人気の球技をテーマにしているそうで,ルールはほぼバドミントンと同様だというが,キャラクターの固有能力を駆使した独特な読み合いが楽しめる。

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 基本的なルールは,手札の数字カードで移動する場所もしくはボールを打ち返す場所を指定していき,ボールが拾えなかったら相手の得点になるというシンプルなものだ。ただし数字カードはラウンド開始時に無作為な3枚が除外されるので,すべての数字は使用できない。対応する手札がない場合は,カードを裏向きに置くことで隣接するブロックに移動できるアクション「ダッシュ」を使う必要がある。

各プレイヤーが受け持つコートは12のブロックに分けられており,手札の数字カードで対応するブロックに移動したり,指定したブロックに弾を撃ち込んだりできる
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 これだけでもある程度の読み合いが必要だが,さらにキャラクターごとに設定された固有能力の存在が,ゲームをよりダイミナミックにする。固有能力には,例えば相手の手札を減らしたり,ボールを打ち込むブロックを変更できたりといったものがあり,勝つためにはそれらを考慮した作戦を考える必要があるわけだ。

 ベースとなるルールはシンプルながら,固有能力を含めると意外なほど深い読み合いが楽しめる本作。登場キャラクターを含む本作の情報は公式サイトに掲載されているので,興味を持った人は合わせてチェックしてみよう。

固有能力はキャラクターごとに3つ用意されている。中には強力さゆえに発動条件が設定されているもの(特定の数字カードを消費するなど)もあるので,よく考えて使いたい
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「ガーディントン」公式サイト



気軽に楽しめる中規模イベント。第2回は2024年3月に開催予定


 ゲームイベントが大規模化しつつある昨今において,フラッと歩きまわって楽しめる,落ち着いた雰囲気の「CONNECT」は,筆者としても「こういうのも良いな」と思わされるイベントだった。まだ1回目だからこその感覚かもしれないが,こういった中規模イベントが定期的に開催されてくれたら,ボードゲームファンとしては嬉しい限りである。

 出展費用や参加費もかなり抑えめで,むしろちょっと心配になってしまうくらいだが,すでに第2回の開催が2024年3月に決定しているという。場所は今回と同じく東京都立産業貿易センター台東館で,出展者の募集も近日スタートするとのことだった。次回に参加してみたい人は,イベントの公式Twitterアカウントをフォローしつつ続報を待っていよう。

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「CONNECT」公式サイト

「CONNECT」Twitterアカウント


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