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スクウェア・エニックスの松田洋祐氏が退任記者会見。バトンを受け取る桐生隆司氏は「一貫性と柔軟性」をもって組織の進化を目指すと語る
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印刷2023/03/03 22:27

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スクウェア・エニックスの松田洋祐氏が退任記者会見。バトンを受け取る桐生隆司氏は「一貫性と柔軟性」をもって組織の進化を目指すと語る

 スクウェア・エニックス・ホールディングスは本日(2023年3月3日),同社および連結子会社であるスクウェア・エニックスの人事異動を発表した。同日,本社にて記者会見を開き,社長交代の狙いや今後の展望が語られた。
 今回の人事異動は,現取締役の桐生隆司氏が両社の定時株主総会および取締役会で承認を得たのちに,代表取締役社長に就任するというもの。現在の代表取締役社長,松田洋祐氏はいずれの職からも退き,退社となるとのこと。

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 スクウェア・エニックス・ホールディングスは本日,連結子会社であるスクウェア・エニックスの人事異動を発表し,代表取締役社長に現取締役の桐生隆司氏が就任することを明らかにした。事業環境が急速に変化する中,さらに優れたエンタテイメントを提供するために経営体制の一新を図ったとのこと。

[2023/03/03 16:12]

 2013年6月から約10年,スクウェア・エニックスの代表取締役社長を務めてきた松田氏は記者会見の席上,「社員のおかげで非常に充実した10年を送ることができた」と感謝を述べた。
 社長を退くことに関しては以前から準備を進めていたとのことで,「次の成長に向けて,どのように会社を変えていかなければいけないか。これを考えた末,新しい体制に変えるべきという結論に至った」という。タイミングとしては中期事業計画の中間年度にあたるが,「大きな変化の時代に,これからの体制の地ならしが,ほぼできあがったタイミングであり,新しい時代のリーダーにバトンタッチをすることがベストであると考えた」と語った。
 なお,松田氏は今回の退任に伴い,スクウェア・エニックスに残ることはせずに,今後はいちファンとして,新社長と新経営陣のもと,社員の一丸となっての取り組みを外から見守っていくとしている。

質疑応答にて“10年間の思い出”を聞かれた松田氏は「ゲームをリリースしたときの,お客様に体験を届けられるときの高揚感は何ものにも代えがたい」とコメント。ユーザーから厳しい意見を受け取ることもあるが,それも含めて「コンテンツを提供する会社の醍醐味」と語った
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 また,バトンを手渡す桐生氏について,「やり遂げる意思が非常に素晴らしい」と評する。変化の激しい時代において,「最後までやり遂げる。ある意味,しつこくやり遂げる。情熱的な気持ちを持つこと」は社長になるにあたって必要な資質である述べ,それを備えた人物であると紹介した。

 新たな代表取締役社長となる桐生氏は,2020年6月に電通からスクウェア・エニックス・ホールディングスに入社。3月3日現在は取締役,最高戦略責任者 執行役員を兼職する。
 幼少の頃,ファミリーコンピュータの時代からスクウェア・エニックスのコンテンツに触れ,同社に憧れを抱いていたという。今後の展望としては「この時代に求められている変化,その先にある進化。これをスクウェア・エニックスにもたらすこと。これが,社長としての最初の使命」と語った。そのために「一貫性」と「柔軟性」をもって実現していきたいとしている。

 一見,矛盾するようにも思える2つのアプローチだが,スクウェア・エニックスが築き上げてきたクリエイティビティやコンテンツ,ユーザーとの絆は,今後も一貫性をもって守り続けていかなければならないという。その一方で,それらをさらに発展させ,さらにスクウェア・エニックスのコンテンツに触れる新しいユーザーを見据えたときに,変化を恐れず,新しいコンテンツ作りに挑戦していく柔軟な姿勢も必要だと述べている。

ファミコン時代,初期の「ドラゴンクエスト」や「ファイナルファンタジー」シリーズのナンバリングはすべて発売日に購入していたという桐生氏。また,お気に入りのタイトルとして「TOBAL No.1」を“アクションゲームの名作”として挙げた
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 なお,質疑応答では,近年の業績と今回の人事異動には直接関係がなく,松田氏は社長就任から10年の節目であることから,バトンタッチを考えていたことを明かした。また,主要タイトルの販売計画に影響はなく,開発体制にも変更はないとのこと。

 近年のスクウェア・エニックスが推進しているWeb3.0事業については,引き続き戦略を踏襲していくとしている。その理由として,Web3.0事業は同社の次の成長につながる可能性があると捉えていることを挙げていた。

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スクウェア・エニックス 公式サイト

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