小説「はじまりの町がはじまらない」がハヤカワ文庫JAより発売。サービス終了が決定したMMORPG世界で奮闘するNPC達を描くSF作品

　夏海公司氏による小説「はじまりの町がはじまらない」が，ハヤカワ文庫JAより2022年8月17日に発売された。価格は990円（税込）だ。

　本作は，サービス終了が決定したMMORPG世界を舞台としたSF小説。世界が終りに向かうなか，自我を獲得しはじめたNPC達は終わりを回避するための奮闘を始める。冒険者の満足度を向上させるためショップやクエストを最適化し，近隣国との交易を始めるなどの努力が始まるが……それはやがて世界の外側をも巻き込む大事件につながるのだった。

　著者である夏海公司氏は，ライトノベル「なれる！SE」シリーズで知られ，電撃文庫を中心にそのほかにも多数の著作を発表しているライトノベル作家だ。今作ではレーベルを変え，ハヤカワ文庫JAから発売される初めてのタイトルとなる。
　MMORPG好きのゲーマーにも刺さる内容といえるので，気になる人はチェックしてみてはいかがだろうか。

ITという呪いの果てに――『なれる！SE』の夏海公司、新作記念エッセイ

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