日本のゲーム業界黎明期から現在までを描く書籍「勇者と戦車とモンスター -1978〜2018☆ぼくのゲーム40年史」が発売に

　ダンクの新刊書籍「勇者と戦車とモンスター -1978〜2018☆ぼくのゲーム40年史」が2021年12月20日に発売された。出版社はダンクの出版事業部である駒草出版で，価格は1760円（税込）。全国の書店のほか，Amazon.co.jpなどでも購入可能だ。

駒草出版「勇者と戦車とモンスター -1978〜2018☆ぼくのゲーム40年史-」

　著者のとみさわ昭仁氏は，1970年代後半にゲームライターとして業界に参加し，ファミコンの黎明期にはゲーム開発者としても活躍した人物だ。1991年から約20年続くゲームフリーク在籍時代には，初代「ポケットモンスター」の制作にも携わったという。

　本書は，そんなとみさわ氏が体験した過去を綴る自伝的な内容だが，宮本 茂氏や堀井雄二氏，そして田尻 智氏といった，ゲームの歴史に名前を残す人々と一緒に仕事をした経歴を持つだけに，日本のゲーム業界のかなり重要な一部分を，近い視点から記録した本になっている。

「勇者と戦車とモンスター -1978〜2018☆ぼくのゲーム40年史」をAmazon.co.jpで購入する（※外部リンク。Amazonアソシエイト）

【新刊】勇者と戦車とモンスター
1978〜2018☆ぼくのゲーム40年史　駒草出版

「インベーダー」にはまり、
「ドラクエ」に衝撃を受け、
「ファミ通」で原稿を書き、
「ポケモン」の制作に関わる……。
数々のゲームに関わり、『ポケモン』の誕生にも立ち会う。伝説のゲーム誕生の瞬間をリアルに体験し、＜革命＞が生まれる現場を見た本人が描く、波乱万丈にして唯一！ 誰にも書けない超自伝的＜ニッポンのゲーム>青春記。

──ゲームボーイを作った横井軍平、『スーパーマリオブラザーズ』の宮本茂、山内溥から任天堂を引き継いだ岩田聡、『ドラゴンクエスト』の堀井雄二、『桃太郎電鉄』のさくまあきら、『MOTHER』の糸井重里、そして『ポケットモンスター』の田尻智。
一介のゲームライターだったぼくは、やがてゲームの開発者にもなっていくのだが、上に挙げた人たちの全員と一緒にモノ作りをしたことのある人間なんて、業界には他にいないだろう。ぼく自身は天才でもなんでもない凡人だが、天才と出会ってしまう才能だけはあったのだ。
そんなぼくが見てきたゲームの歴史。これから書くものは、ぼくの自分語りでありながら、それが図らずも日本のゲーム業界の、かなり重要な一部分を記録したものになっているはずだ──。
（本書序章より）


著者紹介

とみさわ昭仁　とみさわあきひと
1961年、東京都墨田区両国生まれ。プロコレクター、ライター、日本一ブックオフに行く男、ナスカジャン考案者、特殊古書店マニタ書房 の元店主。変な歌謡曲レコードのコレクターとしてテレビ・ラジオに出演することも度々。本書にもある通り、ファミコンの黎明期にゲーム開発者としても活躍していた。著書に『無限の本棚〈増殖版〉（ちくま文庫）』『ゲーム ドット絵の匠 ピクセルアートのプロフェッショナルたち（ホーム社）』 『レコード越しの戦後史 歌謡曲でたどる戦後日本の精神史（Pヴァイン）』『こちら葛飾区亀有公園前派出所 こちゲー 〜こち亀とゲーム〜 上・下巻（ホーム社）』などがある。


書誌情報

『勇者と戦車とモンスター』
とみさわ昭仁　著
2021年12月20日発売
四六判/並製　300頁
ISBN：978-4-909646-50-7
定価：1,760円（税込）
発行元：駒草出版（株式会社ダンク 出版事業部）
https://www.komakusa-pub.jp/