最先端のeスポーツ交流施設「eXeField Akiba」内覧会レポート。NTTe-Sportsが目指す，新しい文化・社会の創造を発信する

　NTTe-Sportsは本日（2020年8月7日），同社が8月11日の開業を予定しているeスポーツ交流施設「eXeField Akiba」（エグゼフィールド アキバ）のメディア向け内覧会を実施した。

　内覧会ではまずNTTe-Sports副社長の影澤潤一氏が同社の取り組みと，「eXeField Akiba」を紹介。NTTe-Sportsは，今回の「eXeField Akiba」を含む施設事業，8月11日よりサービスを提供する「ユニキャン」といったサポート・教育事業（関連記事），8月下旬のリリースが予定されている「eXeLAB」を含むプラットフォーム事業（関連記事），イベントソリューション事業，地域活性化のコンサル事業という5つを柱としているという。
　それらの事業は，NTTの持つICTをeスポーツに活用し，新たな体験やつながりを創出，新しい文化として定着させ，コミュニティを形成し，地域社会と経済へ貢献することを目的としているとのことだ。

NTTe-Sports副社長 影澤潤一氏

　8月11日に開業する本施設はそれらの拠点となりうる施設で，配信エリア，ICTエリア，プレイエリア，カフェエリアを設置し，スタジオおよびイベント会場としての機能を有している。さらにICT機器など試作品の実証，新製品の展示といったビジネス向けの利用も考慮されているようだ。

常設の配信エリア。ここを利用してストリーム配信も可能とのこと

ICTエリアにある筑波大学の展示。こうした最先端技術が紹介されている

　本施設の最大収容人数は80名で，イベントスペースとしては小〜中規模といったところだが，レイアウトのカスタマイズを前提とした設計で，利用の幅を広げている。また，映像・照明・音響設備，そして高精細の大型LEDビジョンが備え付けられているほか，カフェエリアもあり，eスポーツイベントに限らず，セミナーやパーティーといったさまざまなシーンで活用できるという。
　貸しスペースとしての利用がメインになるそうだが，貸し切りではない場合は，個人利用も可能。その際はいわゆる「eスポーツカフェ」的な運営が行われるとのことだ。

受け付けは現在の状況を意識した設計で，店内の混雑状況などもわかるようになっている。また自動精算機も設置されていた

VRでeXeField Akibaを再現。内見に利用できるほか，演出のシミュレーションなどにも利用できるようだ

　また，内覧会では横浜F・マリノスとの「eスポーツの教育コンテンツ共同開発等における連携協定」の締結も発表された。「eXeLAB」「ユニキャン」での教育コンテンツの開発，「eXeField Akiba」での定期イベントの開催などが行われる。
　さらに，秋葉原ワシントンホテルにてeスポーツコンセプトルームの実証実験も発表されている。こちらはプロゲーマーチームDeToNatorの協力を得て，同チームのストリーマーSPYGEAさんの環境を再現。NTT東日本の提供するICT環境と合わせ，eスポーツタイトルを思う存分楽しめる部屋になっているという。トライアル期間は8月11日から11月15日までで，公式サイトにて宿泊予約の受付が始まっている。気になる人はチェックしてみるといいだろう。
　そしてこれらの取り組みに合わせ，Amazon.co.jp内にNTTe-Sportsの特設サイトがオープンしている。こちらは「eXeField Akiba」や「eXeLAB」と連動していくようだ。

「NTTe-Sports」Amazon.co.jp特設ページ

　「eXeField Akiba」は，NTTe-Sportsがどれだけ本気でeスポーツに取り組んでいることを示す施設と言えるだろう。NTTの持つ技術を活用した同社ならではの施設であり，他とは一線を画す存在だ。実証施設としての側面も持っており，さらなる応用の幅を広げることだろう。
　eスポーツをどのように発展させていくのか，同社の試みには今後も注目しておく必要がありそうだ。

「eXeField Akiba」公式サイト