Sony Interactive Entertainment Network Europe，消費者法違反で約2億7000万円の支払いを命じられる

　日本の公正取引委員会に当たるオーストラリア競争・消費者委員会（Australian Competition and Consumer Commission＝ACCC）は，現地時間の2020年6月5日，Sony Interactive Entertainment Network Europe（以下，Sony Europe）がオーストラリア消費者法（Australian Consumer Law）違反により連邦裁判所から350万オーストラリアドル（約2億7000万円）の支払いを命じられたと発表した。

　これは，PlayStation向けゲームソフトの返金を希望する4人の消費者に対し，ダウンロードまたは購入から14日が経過したゲームの返金はできないとカスタマーサービスが電話で答えたことが，「消費者に誤った情報を与えた」として問題になったもの。Sony Europeはまた，消費者の1人にゲーム開発者が承認しない限り返金する必要はないと告げ，別の消費者に対しては，返金の場合は現金ではなくPlayStation向けの仮想通貨になると伝えたという。

　ACCCの議長を務めるRod Sims氏は，Sony Europeが伝えたことは誤りであり，14日以上が経過しても消費者の権利が消えることはないとコメントしている。

Sony to pay $3.5 million penalty for misrepresenting PlayStation gamers’ rights