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Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート
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印刷2018/12/12 14:01

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Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 Appleは2018年12月9日,Apple直営店にて毎日開催中のプログラム「Today at Apple」の一環として,Q-Games在籍のクリエイター・Baiyon氏によるワークショップ「Baiyonに学ぶオリジナルのビデオクリップ」を,Apple京都にて開催した。

会場となったApple京都
画像(001)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 この「Today at Apple」では,地域のアーティストやデザイナー,工芸作家などの協力のもと,Apple製品を使用してのクラフトマンシップをテーマとした,さまざまなプログラムを実施している。
 今回はBaiyon氏が,iPadとアプリ「iMovie」「GarageBand」を使用した,誰にでもできる映像製作のノウハウを解説した。本稿でその模様をレポートしよう。

画像(002)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 ゲームデザイナー,サウンドプロデューサー,DJ,グラフィックスデザイナーなどのマルチメディアアーティストとして活躍しているBaiyon氏は,2008年にQ-Gamesが展開する「PixelJunk」シリーズの「PixelJunk Eden」PC / PS4)でアートとサウンドを手がけ,2016年には同社のクリエイティブプロデューサーに就任。入社後の2018年に,初めてゲームディレクションを手がけたPixelJunkシリーズ初のスマホアプリ「Eden Obscura」iOS / Android)をリリースしている。

講師のBaiyon氏とその作品群。氏は京都に在住している
画像(003)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート 画像(004)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 かつてはテープメディアを切り貼りして編集するアナログ人間だったというBaiyon氏の転機は,芸大在学中に出会ったAppleの「PowerBook G3 400」だった。音楽が波形によって視覚化されたことに感銘を受け,以降はデジタルで作業を行うようになったという。

Baiyon氏がデジタルに目覚めるきっかけとなったPowerBook G3 400
画像(005)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 前述したように,DJやミュージシャン,デザイナーとしても活動しているBaiyon氏は,2005年に雑誌「STUDIO VOICE」にCDジャケットデザイナーとして取り上げられたとき,音楽のデジタル化によりCDジャケットが消えつつあるという事実を不安視したという。
 そこでBaiyon氏は,“音楽と(ジャケットなどを含めた)ビジュアルの融合”が必要だと考え,それが後のゲーム作りにも影響を与えたそうだ。

 Baiyon氏はPixelJunkシリーズ以外にもさまざまなゲームタイトルの開発に参加しているが,それは「リトルビッグプラネット2」のミュージックシーケンサーや,「FOTONICA」や「シルバー2425」のサウンドなど,ビジュアルとサウンドを強く意識したものだ。

画像(006)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 そんなBaiyon氏のワークショップでは,参加者がまずBaiyon氏撮影の33秒の映像(車窓から見える小樽の景色,カップルの影が落ちる池の2種類)をiMovieでフィルタリング。その後GarageBandにプリセットされたループ音源を使って音楽を制作し,BPM 90,BPM 110,BPM 120のいずれかのテンポで編集してから,先ほどの映像に乗せてオリジナルのビデオクリップを作成した。

ワークショップでは映像やアプリが入ったiPadとヘッドフォンが参加者に貸し出された
画像(007)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

3つの手順で手軽にPV風の映像が作れる
画像(008)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

Baiyon氏が撮影した映像と,映像に合わせたサウンドの小節数を提示
画像(009)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

映像をiMovieでフィルタリングし,色味を変えて保存しておく
画像(010)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

GarageBandのループを選んで,規定の小節内に編集し,サウンドを構築
画像(011)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

サウンドをiMovieで動画に組み込んで完成
画像(012)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 iPadやiPhoneを使えば簡単にビデオクリップを作れることをレクチャーするとともに,同じ映像でも色味や乗せる音が変われば見え方がまったく変わるということを証明する内容でもあった。事実,会場で披露された参加者の作品は,それぞれがまったく違う印象のものとなっていた。

来場者の質問にBaiyon氏が回答するシーンも
画像(013)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート

 どちらかというと切なさがあるマイナー調の作品を作っていたBaiyon氏は,披露された来場者の作品がどれも明るいものだったことが意外で,楽しかったという。
 また,内容が少しゆるいのではないかという不安もあったそうだが,来場者の多くが興味深く体験していたことにホッとしたそうだ。

 今回はiMovieとGarageBandという誰にでも簡単に作品を作れるアプリを使用したので,そこからさらに先に進むにはハードルもあるが,「この機会に映像や音楽を作ることに興味を持ってもらえたら嬉しい」とも語っていた。

 Baiyon氏は「日本はまだまだ自己表現をする人が少ない」としつつ,Apple製品によって多くの人が物作りを体験し,自身が強くこだわっている部分に気づいてもらえることに期待しているという。
 また,物作りにおける環境や情報の格差がなくなった現在においては,「なぜやるのか」「なぜ作るのか」という「なぜ」の部分が重要になってきていて,それがアート作品だけでなく,商業作品にも求められるようになったことを嬉しく感じているそうだ。

 ちなみにBaiyon氏は,思い通りに行くことは逆につまらない結果を呼ぶことも多いと思っていて,何か新しいひらめきを得るため,「何事も常にエラーを起こすようにしている」とのこと。例えば絵を描くときに目をつぶって絵の具を選び,意図しない色だったとしても無理矢理描くこともあるという。そうやって発生させたエラーが,面白い結果につながるというのだ。

 PixelJunk Edenを作ったときも,パーティクルやエフェクトの数値に自分の誕生日や携帯番号などを入れていたとのこと。プログラマーが考えるロジカルなメソッドを邪魔することで,違う意味が生まれるそうだ。

 Today at AppleはこのApple京都に限らず,全国のApple直営店にて毎日開催されている。さまざまなプログラムで実施されており,Apple京都では,プロの写真家とともにiPhoneやiPadのカメラで四条の街を撮影しながら,そのコツを学ぶというセッションが12月15日に開催予定とのこと。

 クリエイターを目指したいという人はもちろん,Apple製品の使い勝手を試してみたいという人などにも向いているので,公式サイトをチェックして,興味があるプログラムがあれば参加してみよう。

画像(014)Q-GamesのBaiyon氏がiPadを使って映像製作のノウハウをレクチャー。Apple京都で開催されたワークショップをレポート
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