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「BitSummit 2015」注目インディーズゲーム&アワード受賞作を紹介。トガったものから世界的ヒットが予感されるものまで13本
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印刷2015/07/14 21:15

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「BitSummit 2015」注目インディーズゲーム&アワード受賞作を紹介。トガったものから世界的ヒットが予感されるものまで13本

 京都・みやこめっせにて,2015年7月11,12日に開催されたインディーズゲームのイベント「BitSummit 2015」。初日には注目を集めているタイトルを中心に紹介したが,この記事ではそれとは別の視点から,ユニークさが光るタイトルを紹介していく。

「とっとこドルアーガ」room6

 「とっとこドルアーガ」は,room6がバンダイナムコエンターテインメントが実施する“カタログIPオープン化プロジェクト”の許諾を受けて製作している,「とっとこダンジョン」と「ドルアーガの塔」のコラボレーションタイトル。プレイヤーキャラクターはギル,カイ,イシターの3人から選択でき,衣装の着せ替えも楽しめるという。また,「ドルアーガの塔」らしい謎解きや隠し要素なども存在するとのことだ。

「ドルアーガの塔」のキャラクターを使用した「とっとこダンジョン」。2015年秋の配信が予定されている
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「MATRIX CODE」TPM.CO SOFT WORKS

 会場にはさまざまなゲームエンジンやプログラミング言語で作られたタイトルがあったが,MSX-BASICを用いていたのは恐らくTPM.CO SOFT WORKSの「MATRIX CODE」だけだろう。本作の目的は,スタート地点から“正しい経路”を通ってゴール地点までたどり着くこと。一歩でも道を誤ると,最初からやり直しとなってしまう。

 本作は,「ゲームはspecではなく根幹の面白さであること」を証明するために作られたという。確かにこの設計は,近年流行の“解法を求めてデス&リスポーンを繰り返す”タイプのゲームと似ており,それを極限まで単純化させたものと言えるだろう。

奥のPCで動いているのが「MATRIX CODE」。なお,手前のPCが映像キャプチャで画面に表示している「GREY GROFA」は,PCの下にあるMSX実機で動かされている
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「EARTH WARS」ワンオアエイト

 PlayStationブースに出展されていた「EARTH WARS」は,ワンオアエイトの開発による2D横スクロールアクションゲーム。手数の多さと機動力の高さを活用して敵を倒していく,スピーディなプレイ感が特徴的だ。今回のバージョンでは序盤をプレイできるまでだったが,トレイラーでは巨大なボスと戦う模様を確認できる。

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簡単なキャラクターカスタマイズが可能
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左右の手に持った武器を使い,クリーチャーを駆逐していく

「Enter the Gungeon」Dodge Roll

 「Enter the Gungeon」は,簡単に言えばローグライクなダンジョン探索と全周移動型のアクションシューティングを融合させたタイトルだ。プレイヤーは,生命のある弾丸が棲まうダンジョン=ガンジョンに潜り,さまざまな銃器を集めながら下層を目指していく。ダンジョンRPG的な緊張感とアクションシューティング的な爽快さの見事な融合,緻密に描かれたドットグラフィックスなど,見どころが多くヒット作となる予感が強い。

巨大なトラップを回避して先を目指すという,アクションゲーム然としたワンシーンも
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「VIDEOBALL」Action Button Entertainment

 プラチナゲームズの稲葉敦志氏が講演で賞賛したタイトル。「Spacewar!」と「PONG」を融合したような内容で,プレイヤーは矢印状のキャラクターを操り,ボールに弾を当てることで敵陣のゴールへとボールを運ぶ。単純ながら競技性が強く,対戦プレイで熱くなれる1本だ。

記号的でわかりやすい画面構成と,パステルカラーで統一された柔らかい色調。とっつきやすさで言えば随一だろう
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「ドット海賊『8ビット宝の伝説』」Dadako

 素直に「まとまりのいい8bit風アクションゲーム」なのだが,特筆したいのが本作の開発経緯。会場で配布されていたフライヤーには,「ファミコンとスーパーファミコンの間に開発されたファミコンDXというゲーム機のために作られたもの」「私達は,細心の注意を払ってこのゲームを再現し現代に送り出すつもりである」と記されている……もちろんファミコンDXというハードは存在せず,これはあくまで設定だ。メタ的な部分まで“8bitゲームである”という部分にこだわっている本作からは,製作者の8bitに懸ける熱い情熱が感じられる。

「世界で最も素晴らしい獲物」を探し求める海賊・ピートの大冒険。弾丸を吐き出す魚や大きな錨などを武器に,モンスターと戦っていく
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「8BIT MUSIC POWER」RIKI

 「8BIT MUSIC POWER」は,ファミリーコンピュータ実機で動作するロムカセット。ゲームと言うよりはデジタルサウンドトラックとなっていて,複数名のアーティストによる楽曲を楽しめる。楽曲再生時には,楽曲を構成する音源ごとのミュートや,ミニゲームのプレイなども可能だ。

 参加アーティストは,「ゼビウス」や「パックマン」などの慶野由利子氏,「あすか120%」や「星霜鋼機ストラニア」などの与猶啓至氏など,そうそうたる面々だ。ビジュアルの部分では“Mr.Dotman”こと小野 浩氏も参加している。また,ビジュアル面も非常にこだわっていて,最大で通常の3倍におよぶスプライト表示を実現しているという。

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先の「ドット海賊『8ビット宝の伝説』」とは異なる方向性で“新しい8bitゲーム”の姿を描き出すRIKI氏。以前リリースした「キラキラスターナイト」も大きな話題となった
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 以上に加え,The BitSummit Awardsを受賞したタイトルのラインナップを掲載する。会場で特に輝いていた作品群をチェックしてほしい。

■The BitSummit Awards受賞タイトル

●VERMILION GATE AWARD(最も注目すべきタイトル)

 「La-Murana2」NIGORO
 
●VISUAL EXCELLENCE AWARD(グラフィックデザインの優れたタイトル)

 「Vane」Friend&Foe

●EXCELLENCE IN SOUND DESIGN AWARD(サウンドの優れたタイトル)

 「まかいピクニック」Route24

●MOBIUS STRIP PRIZE FOR INNOVATION AWARD(独創的,かつ革新的なタイトル)

 「GENSO」Shoji Hibino

●BITSUMMIT AWARD(カテゴリにとらわれず,誰もが惹きつけられる特別なタイトル)

 「ヒーラーは二度死ぬ」Pon Pon Games

●INTERNATIONAL AWARD(注目すべき海外のタイトル)

 「Assault Android Cactus」Witch Beam

「BitSummit 2015」公式サイト

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