業界動向
ソーシャルゲーム関連で最も多い相談は現時点でも「高額利用・返金など」について。消費者庁が寄せられた相談内容の分析結果を公開
これは,消費生活相談が比較的多い,または社会的関心の高い分野である当該の3分野について,2012年に全国消費生活情報ネットワーク・システム(PIO-NET)に入力された相談内容を分析したもの。分析結果を踏まえて,利用者動向や,消費者がそれぞれの分野のサービスを利用するに当たって考慮しておくべき事項などをまとめたものだ。
4Gamer読者としてフォーカスしておくべき「ソーシャルゲーム」分野では,“実行すべきポイント”として,5つの項目が挙げられている。
〇生年月日等の利用者情報を正しく登録すること
〇パスワード等の登録情報を厳重に管理し,むやみに他人に教えないこと
〇無料と有料の境目を十分見極め,有料サービスの利用時には,課金状況を随時確認すること
〇保護者として,課金状況を自分の目で定期的に確認すること
〇少しでも不審なことがあれば,遠慮せずに各地の消費生活センターに御相談を
相談内容として最も多いのはやはり「高額利用・返金など」についてで,「未成年者取消」や「未成年の高額利用」など,未成年の利用者に関する相談が半数を占めるとされている。「未成年者が決済システムを利用する時に保護者への許可を得るよう促す」といったテキストは多くのソーシャルゲームで見られるが,そこからさらに踏み込んだ施策は,この問題が取り沙汰され始めてからかなり時間の経過した現状でも見られない。こういった状況を踏まえて,ソーシャルゲーム提供各社がどのようなアクションを起こすのかに注目しておきたいところだ。
「消費者が実行すべきポイント〜『ソーシャルゲーム』、『口コミ(サイト)』、『サクラサイト』について〜」(消費者庁Webサイト ※PDF資料)
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