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どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載
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印刷2020/05/13 17:02

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どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載

画像(002)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載

 スマートフォンが幅広い年齢層に浸透したことで,スマホ向けアプリは,いまや人々の生活に欠かせないインフラとなっている。あらゆる分野や生活シーンでスマホ向けアプリの存在感が高まり,スマホユーザーの限られた可処分時間を奪い合うアプリ間の競争は,ゲーム・非ゲームを問わず激化している。

 一方で,ストアから得られる情報は,基本的にランキングや各アプリの個別情報などに限られている。市場全体の動向や各アプリのインサイトは,半ばブラックボックス化している,と言っても過言ではないだろう。

 そういったなか,筆者が所属するフラー株式会社は,スマホ向けアプリのユーザー動向を捉え,ビジネス・マーケティングの意思決定に生かすための分析・モニタリングプラットフォーム「App Ape(アップ・エイプ)」を手がけている。

「App Ape」公式サイト
画像(017)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載
 App Apeはスマホユーザーから許諾を得たうえで,アプリのインストールや起動といった各種利用データを匿名化してリアルタイムで収集。データから各アプリの利用の推移や性別・年代別の構成などを推計・分析し,サブスクリプション型のダッシュボードサービスやカスタムレポートを中心に提供している。
 なお,iOS向けアプリに関しては,Android向けアプリのデータの収集・蓄積を行ったのち,その利用動向から推計する手法を採用している。

 App Apeの主な顧客は,スマホ向けアプリのパブリッシャや,事業会社のマーケティング部門,そして新規事業を企画する経営企画部門である。忖度のない正直なデータから得られるインサイトは,多くの企業の市場動向分析やビジネスの意識決定に役立てられていると自負している。


 筆者はフラー株式会社において,スマホ向けアプリの分析やマーケティング動向に特化した情報を発信するオウンドメディア「App Ape Lab(アップ・エイプ・ラボ)」の編集業務を担当している。本稿では,業務で扱うデータから2020年1〜3月の四半期における利用動向データなどを抜粋しつつ,ゲーム業界の動向を紐解いてみよう。

 また,本連載を通じて,個別アプリの利用動向をはじめ,スマホ向けアプリを取り巻く市場の大きな変化やプレイするユーザーの行動実態,アプリを取り巻く社会的な動向などをお伝えできればと考えている。半ばブラックボックス化しているスマホ向けアプリの業界動向の把握に役立ててもらえれば幸いだ。

「App Ape」公式サイト




 今回紹介するのは,App Apeが推計を行った,2020年1月〜3月の各月におけるセールス平均順位のランキングである。また,抽出した上位20アプリに対して,MAU(Monthly Active Users:月間利用者数)のランキングと,「利用頻度別割合」を併記している。

 補足しておくと,最後の利用頻度別割合は,ユーザーのアプリ利用率に着目したデータである。売上とMAUのデータだけでは,ユーザーがどれだけアプリに“熱中しているのか”は分からない。そこで今回は,該当タイトルのユーザーを「利用日数が月の3分の1未満」「利用日数が月の3分の1以上,かつ3分の2未満」「利用日数が月の3分の2以上」の3つに区分し,それぞれライトユーザーミドルユーザーヘビーユーザーと定義している。
 つまり,今回の表を通じて,セールスランキングで上位に位置付けるアプリを特定するとともに,実際に遊んでいるユーザー規模の比較や,どれだけ熱中しているのかを浮き彫りにするのが狙いだ。

 なお,Google Playの2月1日〜3日,そしてApp Storeの1月6日と7日は,弊社のシステムの不具合により完全なデータが収集できなかったため,推計から除外している。

2020年1月のセールス平均順位ランキング

順位 タイトル MAU順位 light middle heavy
1 モンスターストライク 3 39.8% 13.2% 47.0%
2 ドラゴンクエストウォーク 5 30.7% 12.8% 56.5%
3 パズル&ドラゴンズ 4 43.2% 15.9% 40.9%
4 プロ野球スピリッツA 18 28.0% 11.1% 60.9%
5 プリンセスコネクト!Re:Dive 50 28.9% 16.7% 54.4%
6 荒野行動 21 64.3% 15.0% 20.7%
7 Fate/Grand Order 8 31.4% 14.7% 53.9%
8 Pokémon GO 2 41.7% 14.5% 43.9%
9 放置少女 〜百花繚乱の萌姫たち 87 47.7% 10.7% 41.6%
10 LINE:ディズニー ツムツム 1 39.2% 16.4% 44.5%
11 マフィア・シティ-極道風雲 234 38.2% 8.1% 53.8%
12 FFBE幻影戦争 WAR OF THE VISIONS 95 30.6% 24.3% 45.2%
13 実況パワフルプロ野球 32 31.8% 15.2% 53.0%
14 アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ 25 34.3% 21.2% 44.6%
15 LINE ポコポコ 7 28.7% 15.1% 56.2%
16 星のドラゴンクエスト 62 41.0% 10.6% 48.3%
17 ガーデンスケイプ 14 47.5% 17.6% 34.8%
18 ホームスケイプ 11 45.1% 18.4% 36.5%
19 Identity V 31 42.8% 17.9% 39.4%
20 七つの大罪 光と闇の交戦 69 50.2% 12.0% 37.9%

2020年2月のセールス平均順位ランキング

順位 タイトル MAU順位 light middle heavy
1 モンスターストライク 3 39.7% 18.8% 41.6%
2 ドラゴンボールZ ドッカンバトル 24 24.6% 19.4% 56.0%
3 ドラゴンクエストウォーク 6 34.1% 9.6% 56.3%
4 Fate/Grand Order 8 30.8% 14.2% 55.0%
5 パズル&ドラゴンズ 4 42.9% 16.6% 40.5%
6 プロ野球スピリッツA 18 31.9% 12.3% 55.8%
7 Pokémon GO 2 40.4% 14.7% 45.0%
8 放置少女 〜百花繚乱の萌姫たち 80 41.9% 8.1% 50.1%
9 LINE:ディズニー ツムツム 1 39.7% 17.5% 42.8%
10 プリンセスコネクト!Re:Dive 40 27.0% 24.0% 49.0%
11 マフィア・シティ-極道風雲 250 21.6% 15.4% 63.0%
12 アークナイツ 54 38.1% 18.0% 43.9%
13 荒野行動 21 61.0% 15.8% 23.2%
14 LINE ポコポコ 5 28.1% 15.7% 56.2%
15 FFBE幻影戦争 WAR OF THE VISIONS 131 43.2% 11.0% 45.9%
16 ガーデンスケイプ 13 45.5% 18.0% 36.5%
17 ホームスケイプ 11 40.0% 19.8% 40.3%
18 トゥーンブラスト 14 42.1% 16.4% 41.5%
19 実況パワフルプロ野球 39 34.5% 14.9% 50.6%
20 Rise of Kingdoms ―万国覚醒― 212 43.3% 18.6% 38.1%

2020年3月のセールス平均順位ランキング

順位 タイトル MAU順位 light middle heavy
1 モンスターストライク 3 37.6% 15.2% 47.2%
2 Fate/Grand Order 10 28.3% 17.8% 53.8%
3 ドラゴンクエストウォーク 8 34.3% 10.2% 55.5%
4 プロ野球スピリッツA 18 37.6% 11.3% 51.1%
5 Pokémon GO 2 43.7% 14.4% 41.9%
6 パズル&ドラゴンズ 4 39.6% 16.0% 44.4%
7 荒野行動 21 61.0% 14.8% 24.2%
8 放置少女 〜百花繚乱の萌姫たち 79 41.7% 9.9% 48.4%
9 マフィア・シティ-極道風雲 265 25.0% 4.8% 70.2%
10 プリンセスコネクト!Re:Dive 49 30.4% 8.4% 61.1%
11 ドラゴンボールZ ドッカンバトル 31 27.0% 20.8% 52.2%
12 LINE:ディズニー ツムツム 1 42.2% 17.1% 40.7%
13 この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ 35 37.8% 19.7% 42.6%
14 グランブルーファンタジー 28 30.1% 22.6% 47.3%
15 アークナイツ 59 41.2% 9.5% 49.3%
16 LINE ポコポコ 7 26.1% 15.2% 58.7%
17 実況パワフルプロ野球 38 35.5% 13.6% 50.9%
18 ガーデンスケイプ 15 46.4% 16.3% 37.2%
19 ロマンシング サガ リ・ユニバース 97 24.2% 12.3% 63.5%
20 FFBE幻影戦争 WAR OF THE VISIONS 141 52.1% 10.9% 37.0%
※これらのデータはフラー株式会社(App Ape)の推計によるものです。データの無断転載を禁じます
※利用頻度別割合は小数点第2位を四捨五入しています



 さて,今回のセールス平均順位のランキングを俯瞰すると,上位が安定した運営を行っていることがトピックとして挙げられる。月によって若干の順位変動こそあるものの,「モンスターストライク」「ドラゴンクエストウォーク」「パズル&ドラゴンズ」は常にトップ5圏内と盤石の地位だ。また,「プロ野球スピリッツA」「プリンセスコネクト!Re:Dive」「Fate/Grand Order」「放置少女〜百花繚乱の萌姫たち〜」も常に10位圏内である。

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「モンスターストライク」
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「ドラゴンクエストウォーク」
「パズル&ドラゴンズ」
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 その一方で,中国産のアプリが1月は4作品,2月は5作品,3月は4作品含まれており,ランキングに定着している点も見逃せない。普段からスマホゲームを楽しむ4Gamer読者なら肌身に感じていると思われるが,開発国として中国が大きな存在感を示していることは,今回のデータからもうかがえる。

 利用頻度別割合に目を向けると,セールスランキング上位のアプリは,やはりヘビーユーザーの割合が非常に高い。3分の2以上の日数をプレイするユーザーの割合が4〜5割以上もいる。“分厚いヘビーユーザー層”の蓄積がいかに大切なのかが,あらためて浮き彫りとなっている。
 そういったなか,今回のランキングで例外といえる存在が「荒野行動」である。荒野行動はライトユーザーが約6割もいる代わりに,ヘビーユーザーが約2割しかいない。それでいて,セールスランキングで高い順位をキープしているのだ。

 もうひとつ,今回のランキングで際立っているのが「マフィア・シティ」だ。MAUこそ230〜260位前後に留まっているが,ヘビーユーザーの割合が非常に高く,また“精鋭揃い”であることが見て取れる。

「荒野行動」
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画像(014)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載
「アークナイツ」
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「マフィア・シティ」


 そのほか,今回筆者が個別のタイトルとして注目したのは,2月のランキングで2位に食い込んだ「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」だ。

画像(006)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載
 ドッカンバトルは今年の2月19日にサービス5周年を迎えており,これを記念したイベントが功を奏し,セールスランキングで躍進(※ニュース記事12)。表には平均値のみを記載しているが,セールスランキング1位を獲得した日もあった。
 また同作は,その後も「勇ましき戦闘民族!サイヤの日記念キャンペーン」などのイベントを展開。復帰ユーザーをつなぎとめることに成功し,翌月のランキングでも11位と奮闘している。長期運営を行うオンラインゲームが,周年イベントを機に再躍進した好例といえよう。

「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」
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次の四半期は新型コロナウイルス感染症の影響が懸念


 本稿の締めくくりとして次の四半期,つまり2020年4月〜6月の市場展望について述べておこう。

 次の四半期を見通すうえで,決して避けては通れないのが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響である。今回は参考用として,非ゲーム型を含むスマートフォン向けアプリ全体を対象に,新型コロナウイルス感染症によるユーザー数の変化を調べてみた。

 具体的には,4月18日時点でのDAU(Daily Active Users:日間利用者数)が10万以上のAndroid向けアプリをピックアップ。これらの各タイトルを対象に,以下の期間それぞれで,平均DAUの集計を行った。

・「1月15日〜2月15日」
 →新型コロナウイルス感染症の影響が顕在化する前の“平時”
 ※年末年始のイベントによる影響を緩和するために,この期間に設定
・「3月」
 →全国の小中高校が一斉休校
・「4月1〜7日」
 →緊急事態宣言直前
・「4月8日〜4月18日」
 →緊急事態宣言以降

 緊急事態宣言以降,DAUの増加率がもっとも高かったアプリは,オンラインミーティングを行う「ZOOM Cloud Meetings」である。平時と比べて,DAUが実に約26.6倍にも膨れ上がっているのだ。
 多くの企業が在宅勤務に切り替えたことで,ビジネス需要が増大したことは想像に難くないだろう。また,直接会うことができない友人同士がプライベートで「ZOOM飲み」を行うなど,さまざまな形で本アプリが活用されている。

「ZOOM Cloud Meetings」
画像(007)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載 画像(008)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載 画像(009)どのアプリが“売れている”のかも丸分かり。データ分析を行うフラー(App Ape)が業界動向を振り返る「スマホゲーム四半期報告書」を掲載

 「NewsDigest」(ニュース速報用アプリ)が約4.9倍,「日本経済新聞電子版」(ニュース用アプリ)が1.9倍に伸びているなど,事態が日々刻々と変化する中で,確かな情報を得たいというニーズが高まっていることもうかがえる。これと合わせて,新学期の休校延長による影響も大きく,「マチコミメール」(学校状況の確認用アプリ)が約3.7倍,「Classi生徒用」(学習記録の整理用アプリ)は約2.5倍となっている。

「どうぶつの森 ポケットキャンプ」
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 ゲーム型のアプリに関しては,「どうぶつの森 ポケットキャンプ」のDAUが1.5倍もの伸びを見せている。3月20日に発売された「あつまれ どうぶつの森」(Nintendo Switch)との相乗効果に加え,休校や外出自粛によって生まれた余暇時間の受け皿として,本作が役立っている様子が透けて見える。
 また,Nintendo Switchのプレイ時間などを管理する「Nintendo みまもり Switch」も約1.4倍となっている。休校により子供が遊ぶ時間が増えることを心配する親の気持ちが,このデータに反映されているのだろう。

 4月16日には緊急事態宣言が全国に拡大され,これは5月末までの延長が今のところ予定されている。1年のなかで最も人の行き来が激しいゴールデンウィークに,人々の移動が制限されるというかつてない状況下で,スマホ向けアプリアプリの利用は一段と大きく変容した可能性があるだろう。新型コロナウイルス感染症の一日も早い終息を祈りながら,我々の責務として,データから見える人々の生活やゲーム利用の変化を追い続けたい。

「App Ape」公式サイト

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