あの「Amiga」用マウスを蘇らせたワイヤレスマウスが販売中。PCやMacだけでなくAmigaでも使えるアダプタもあり

　1980年代後半に登場し，とくに映像やサウンドのクリエイターから強い支持を集めたパーソナルコンピュータ「Amiga」。そのAmiga用マウスをモチーフとしたワイヤレスマウス「Tank Mouse」が，欧州のSordan Electronicsで販売中だ。価格は39.99ユーロ（約5900円，税別）からとなっている。

Tank Mouse

　もともとTank Mouseは，ポーランド在住のデザイナーLukas Remis氏が，2022年にKickStarterでクラウドファンディングキャンペーンを行い，製品化にこぎつけたものだ。Remis氏は，Amigaシリーズの「Amiga 600」と「Amiga 1200」を所有しており，オリジナルのAmiga用マウスの外観を踏襲した新しいマウスをPCでも使いたいと考えて，製作したそうである。

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色

Amiga本体背面のジョイスティック用ポートにAmiga接続用アダプタとUSBワイヤレスアダプタを接続した状態

　外観はかつてのAmiga用ワイヤードマウスを踏襲しているが，中身は今どきのワイヤレスマウスで，付属のUSBワイヤレスアダプタを使用した独自ワイヤレス接続か，Bluetooth接続でPCに接続する。対応するプラットフォームは，WindowsとMac OS，およびLinux，さらに，オプションのAmiga接続用アダプタ（※マウス本体とのセットモデルが49.99ユーロ）にUSBワイヤレスアダプタを接続すれば，Amigaでも使用できるという。
　また，スクロールホイールは備えていないが，左右マウスボタンの間がタッチセンサーになっていて，指を前後に動かすことでスクロールホイールの動作を再現できるそうだ。

左右マウスボタンの間がスクロールホイールがわりになる

　筆者は残念なことに，Amigaシリーズを触ったことがある程度だが，今でも所有している知人はおり，思い出話を聞くことはある。そんなかつてのAmigaユーザーや，当時Amigaに憧れたものの買えなかったという人は，PCでTank Mouseを使って，Amigaの気分に浸ってみるのも良さそうだ。

SordanのTank Mouse販売ページ