業界動向
Intel日本法人の次期代表取締役社長に鈴木国正氏。ソニーモバイルの社長などを歴任
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鈴木氏は,ソニーのVAIO事業本部本部長や,ソニー・コンピュータエンタテインメントの副社長,ソニーモバイルコミュニケーションズの代表取締役社長などを務めた経験のある人物だ。
Overson氏は,先の代表取締役だった江田麻季子氏の後任として暫定的に2018年4月からインテルを率いてきたが,その間も次期社長の選定は続いていた。その結果として,ソニーグループで活躍してきた鈴木氏に白羽の矢が立ったというわけである。
同日に行われた記者会見で鈴木氏は,ソニーグループにおける様々な事業で経験したトランスフォーメーション(事業の変革,移行)と,Intelが迎えているPC中心からデータ中心のビジネスへのトランスフォーメーションは似ている面があり,自分の経験が活かせるのではないかという考えを示した。
また,データやAI,機器間通信といった技術の浸透によって「第四次産業革命」とも呼ばれる状況が到来しているなかで,多くの日本企業も経営や事業形態,事業領域が変わっていく状況にあり,その状況でIntelは,企業に対する本格的なアドバイザとしていろいろな手伝いができるという点に魅力を感じたとも述べている。
今後,鈴木氏は日本担当のカントリーマネージャーとして,Intel本社のSales and Marketing Group担当副社長であるShannon Poulin氏の下で,国内ビジネスを担当していくことになるとのこと。
今回は正式就任前ということで,具体的な今後のプランについての言及はなかった。海外ではともかく,国内においてゲーム分野における存在感が高いとはいえないIntelが,ソニーのコンシューマー向けPC事業やエンターテインメント事業を担当した経験を持つ鈴木氏によって,どのような事業を展開していくことになるのだろうか。今後の取り組みに期待したい。
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Intel 日本語公式Webサイト
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