連載
悪魔の少女が海と島を駆けるオープンワールド3Dアクション「Demon Tides」(ほぼ日 インディーPick Up!)
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差出人は「父」を名乗る見知らぬ王,Ragnar。
ボロ船を仕立てて大海原へ漕ぎ出したBeebzを待っていたのは,圧政にあえぐ民と,秘密に満ちた海上王国だった。
本日は,Fabrazが手掛ける「Demon Tides」を紹介しよう。本作は「Demon Turf」の続編にあたるオープンワールド3Dプラットフォーマーで,プレイヤーは悪魔少女Beebzとなり,広大な海に点在する島々を巡りながら「ゴールデンギア」を集め,新たな海域を切り開いていく。
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広い海に大小さまざまな島が点在しており,船に乗って好きな島へ向かい,アスレチックを攻略し,拠点に戻って次の海域を解放する というサイクルを繰り返しながら,最終的に父Ragnarの城を目指すのがゲーム全体の流れだ。
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このゲームの特徴は,Beebzが持つ多彩な移動アクションにある。三段ジャンプ,サイドフリップ,ウォールジャンプといった基本動作に加え,コウモリ・ヘビ・スピンの3つの「悪魔フォーム」に変身でき,それぞれ固有のダッシュやジャンプ派生を備えている。たとえば,ヘビ形態で地面を高速で滑ってからジャンプし,コウモリのダイブで地面をバウンド,さらにスピンのキャノンボールで高度を稼ぐ――といった連続技のような動きで,島をノンストップで駆け抜けることもできる。
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さらに,ステージや宝箱,ショップで手に入る「タリスマン」を装備すると,フォームごとの挙動そのものを変えられる。コウモリのブースト方向を下から前に切り替えたり,ヘビに滑空を追加したりと,組み合わせ次第で自分のプレイスタイルに合わせた「移動ビルド」を組むことが可能だ。装備枠は最初2つだが,ボスを倒すごとに増え,最大5つまで拡張される。
自由に設置できるチェックポイント
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本作では,プレイヤーが任意の場所に旗を1本立てて,そこをリスポーン地点にできる。難しい区間の直前に旗を置いて何度もトライし,クリアしたら先で立て直す,という刻み方を自分で決められるのだ。
旗を多く使えば実質の難度が下がり,あえて使わなければ高リスクなチャレンジになる。「難しいけど理不尽ではない」絶妙なバランスを,プレイヤー自身が調整できる仕組みである。
島ごとに異なる個性とやり込み要素
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海に浮かぶ島はそれぞれ独自のテーマとギミックを持っている。ホラー風のDunkelwaldや巨大ロボの残骸でできたGiant's Fireなど,どの島にも固有の表情がある。
ギアやタリスマンの回収だけでなく,クリア後にはタイムアタックモードが解放され,オンラインリーダーボードやゴースト走行でほかのプレイヤーと競える。広いオープンワールドでありながら,密度の薄さを感じさせない設計だ。
物語を支える個性的な仲間たち
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主人公Beebzは千年生きている悪魔でありながら中身は反抗期のティーンで,皮肉屋でパンクな態度の裏に人を気にかける一面がある。友人のDKのようなネットスラング全開の軽いキャラにも,無理してキャラを作っている空回りや成長が描かれる。
ギャグ多めのドタバタ調で進みつつ,中盤以降は父Ragnarの正体や王政の闇に踏み込み,Beebzが「どんな王でいたいのか」を選ぶ物語へと変わっていく。
「Demon Tides」は,変身アクションとタリスマンによるビルドの自由度,自分でチェックポイントを置ける難度調整,そして島ごとに異なる個性豊かなステージが噛み合った,遊びごたえのある3Dプラットフォーマーだ。
同ジャンルが好き人にはもちろん,スピードランやタイムアタックを詰めるのが好きな人にも手応え十分。一方で,ギャグと成長ドラマを織り交ぜたストーリーも読み応えがあり,アクションだけでなく物語を追いたい人にもおすすめできる一本だ。
- 関連タイトル:
Demon Tides
- この記事のURL:
Fabraz(™)



























