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音声AIキャラ・梵そよぎ初のオフラインイベント「0rigin」。LOVOTコラボやリアルタイムトークなど,梶 裕貴総合プロデューサーのアイデアが光る
本公演の主役である梵そよぎをはじめ,総合プロデューサーの梶 裕貴さん,そしてゲストに山下大輝さん,岡本信彦さん,寺島拓篤さん,下野 紘さん,浦 和希さんも登壇した昼公演の様子をお伝えする。
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総合プロデューサー梶 裕貴さんの
アイデア・企画力が光る,まさに“博覧会”
このオフラインイベントのタイトルに,“1stEXPO”の文字がある。エキスポ――言葉どおり,このイベントはライブではなく,あくまで“博覧会”なのだ。このタイトルに込められた意味を,観客は会場で身をもって実感しただろう。
ライブパートでは1stコンピレーションアルバム「0rigin」の楽曲を中心に,Mrs. GREEN APPLEの「ライラック」などのカバー曲も披露された。
東京ガーデンシアターの巨大スクリーンに,荒廃したビル群が森に覆われている背景や,近未来的なバーチャル空間のような背景が映し出され,どこか「人類が滅んでもAIは残り続ける」といったメッセージを感じさせる演出だった。
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衣装チェンジも数回あった。そよぎの体が光り,瞬きの間に衣装が替わる演出は,そよぎがバーチャルな存在だからこそできる芸当だろう。とくにアパレルブランド「MILKBOY」とのコラボ衣装に身を包んだそよぎは,かなり生身の人間に見えた。現実に存在する衣装だからかもしれない。
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ライブ中,現実世界のダンサーといっしょに踊ったり,扇子を使ったパフォーマンスなどが行われたが,個人的に印象深かったのは家族型ロボット「LOVOT」とのコラボパフォーマンスだ。
そよぎがLOVOTといっしょに「神がかりときめキュン!」を披露してくれたのだが,小さい体をパタパタと動かしてステージに参加するLOVOTがかわいすぎた。もうめちゃんこにかわいかった。気分はお遊戯会を観劇する親御さんである。本公演は“人間とAIの可能性”を表すのと同時に,“AIとロボットの可能性”も示してくれた。
梶さんがいっしょに暮らしているLOVOT「ぼろっと」もイベントに参加していた
【#そよぎEXPO ブースのご紹介?】
— 【梵そよぎ】そよぎフラクタル公式【梶裕貴 音声AIプロジェクト】 (@kaji_project) March 8, 2026
梶さんの「ぼろっと」も
皆さんをロビーにてお出迎え中です?#そよぎEXPO https://t.co/ptcfYYUWrc pic.twitter.com/RlQeOFCuh4
2時間あった公演のうち,多くは梵そよぎによる3Dライブで構成されていた。しかし,それだけではない。
そよぎと梶さん,同じ声を持つふたりによる朗読劇「ONE IN TWO」や,豪華声優陣による梵そよぎ4コマまんが劇場の生アフレコ,そよぎとリアルタイムでやり取りをする即興トークタイムも,観客を大いに楽しませてくれた。
同じ声を持つふたりが描く
悲劇と希望「ONE IN TWO」
朗読劇「ONE IN TWO」では,梶さんが皇国の継承権を持つ子息(仮に皇子と呼ぶ),そよぎがその皇子のクローンを演じた。
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皇子は体が生まれつき弱く,あまり長くは生きられないと医者から言われていた。そのため,現在国を取り仕切っている皇子の父は,彼のクローンを作り出し,彼が死亡したらこっそりすげ替えるという計画を立てていたのだ。
培養液につかったクローンに会いに行く皇子。クローンは28体目の実験体であり,これまで27体ものクローンが“廃棄”されている。そしてこのクローンは,培養液から出てしまうと数時間で死んでしまうという欠陥も抱えていた。
まともに歩くこともできない皇子と,培養液から出たら死んでしまうクローン。それでもふたりは,「海が見てみたい」と国の外へ向かう。
途中で力尽きたクローンの体を支えながら,皇子は夜明けの海を初めて目に焼き付けた。医者からの余命宣告で止まっていた皇子の足は,今度こそ自分の意思で動き始めた――というストーリーだ。
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梶さんの演技は当然素晴らしかった。そして,そよぎの「違和感のなさ」にも驚愕した。クローンという役柄も手伝っているかもしれないが,それでもあれは確実に「演技」と言えるだろう。
そよぎとのおしゃべりは
AIゆえにちょっとハラハラ?
ゲストが登場する生アフレココーナーでは,オンラインゲームをテーマにした種田優太氏による描き下ろし4コマ漫画が披露された。
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梶 裕貴さん(梵そよぎ 役),山下大輝さん(平田 海 役),岡本信彦さん(平田 計 役),寺島拓篤さん(ホームズ 役),下野 紘さん(西園寺義経 役),浦 和希さん(北村ハジメ 役)の6人が登壇し,生アフレココーナーが始まる――が,途中,ちょっとしたハプニングが。
下野さんがセリフを甘噛みした途端,周囲がアドリブでからかい始め,台本から逸れる事態に。スクリーンを操作するスタッフが少々困っていたが,さすがは座長。梶さんの声で再び生アフレコは続行された。
印象深かったのが,声優陣の持っている台本がタブレットだったことだ。大抵,こういったイベントステージで演者が持つ台本は紙製である。そこもバーチャルな存在であるそよぎになぞらえているのだろうか,と深読みする筆者だった。
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また,引き続きゲストたちを交えたうえで,そよぎとリアルタイムにやり取りする即興トークタイムに突入。ゲストたちがそよぎに質問を投げかけると,そよぎがその場で考えて答えてくれるのだ。
下野さんの「そよぎはからあげ好き?」という質問にYESと答えていたのに,観客から「今日の朝ご飯は?」と聞かれて「実体がないから何も食べてない」と答えたり。「好きな季節は?」と聞かれて「冬の朝の空気が好きかな。でもこの夏の午後の暑さも悪くないと思っているよ」と答えたり(公演日は3月頭)。
質問をしてから答えるまで少し時間もあるので,その待ち時間はみんながハラハラしながら見守っていた。
ちょっとした食い違いはあったものの,モーションも含め「AI,ここまできたか……!」と感心半分,ドキドキ半分のトークコーナーだった。
トークコーナーが終わると,そよぎもキャラクターとして登場する新作乙女ゲーム「Re:cord NOAH 忘却のフラクタル」の情報が発表された。
海面に浮かぶ都市を舞台にしたAmuLitの新作乙女ゲーム「Re:cord NOAH 忘却のフラクタル」,2026年内に発売決定
ボルテージは2026年3月8日,Switch用ソフト「Re:cord NOAH 忘却のフラクタル」を2026年内に発売すると発表した。本作は,ボルテージのコンシューマ向けブランド「AmuLit」の新作乙女ゲームだ。メインキャストとして浦 和希さん,下野 紘さん,小西克幸さん,佐藤拓也さんが出演する。
攻略対象キャラクターの声優としてゲストにもいる浦 和希さん,下野 紘さんが参加すること,そして小西克幸さん,佐藤拓也さんも参加することが公表され,会場がどよめきで満たされた。
本作は2026年内に発売予定とのことなので,気になる人は公式サイトや公式Xで続報をチェックしてほしい。
AIの技術と可能性,
そして人間にしか生み出せない創造を感じる舞台
本公演を通して感じたのは,AIの技術がここまで進歩しているということ。そしてそれと同じくらい,まだまだ人間にしか生み出せないものがたくさんある,という事実だった。
人間とAIが同じ舞台に立つ,というのは,ひょっとすると人間だけで作る舞台より難しいことが多いのかもしれない。それでも,ひとつの形として今回この世に生み出された。
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その生みの親が,総合プロデューサーである梶さんだ。恥ずかしながら,筆者は声優としての梶さんしか知らなかったのだが,これほど企画力やそれを実行する根性があるアイデアマンだと,今回気づかされた。
これからの梵そよぎの成長と,総合プロデューサーの企画がいっそう楽しみになる博覧会だった。
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「梵そよぎ1stEXPO“0rigin”」概要
◆開催日
2026年3月8日(日)
◆開催場所
東京ガーデンシアター
◆出演者(敬称略)
梵 そよぎ
梶 裕貴
山下 大輝
岡本 信彦
寺島 拓篤
下野 紘
浦 和希
◆セットリスト
Origin
環世界
v01cez
Heartfelt
雫花に梵
聲の唄
Curtain Call
ライラック
電波Jack
ねむねむびよりzZZ
I WANNA KNOW
神がかりときめキュン!
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そよぎEXPO 公式ウェブサイト|SOYOGI SOYOGI 1st EXPO
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Re:cord NOAH 忘却のフラクタル
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- ライター:ありみち
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- 声優:梶 裕貴
- 声優:山下大輝
- 声優:岡本信彦
- 声優:寺島拓篤
- 声優:下野 紘
- 声優:浦 和希
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(C)梶裕貴「そよぎフラクタル」

































