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  • 発売日:2024/04/17
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MMORPGの魅力を,超コアなプレイヤーと振り返ってみる。新作「HIT : The World」に合わせて,ガチ勢に集ってもらった【PR】
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印刷2024/03/16 12:00

インタビュー

MMORPGの魅力を,超コアなプレイヤーと振り返ってみる。新作「HIT : The World」に合わせて,ガチ勢に集ってもらった【PR】

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 「大規模多人数同時参加型オンラインRPG」と訳されるゲームジャンルMMORPG。日本で広まってから20年以上が経ち,時代とともにゲーム自体も大きく変化してきた。近年ではスマートフォン向けのタイトルも増えてきて,自動戦闘などでカジュアルに遊べるようになった印象もあるが,もともとは,あのタイトル,そのタイトル,とにかく濃い体験ばかりだった……というのは,“MMO黎明期”を過ごしてきた人ならご存じのところだろう。
 逆に,MMORPGはスマートフォンから入ったという人なら,今の環境ならではの濃い体験の真っ最中かもしれない。

 そんなMMORPGについて,大変コアな遊び方をしているプレイヤーやインフルエンサーを中心に,思い出や魅力を語ってもらおうという企画が,今回ネクソンの主導で行われている。「日本MMO大同窓会」と題して,各ゲームメディアがさまざまな人物にインタビューを行うという内容だ。
 特設サイトを見ると分かるとおり,ネクソンが事前登録受付中の新作MMORPG「HIT : The World」PC/iOS/Android)の企画なのだが,あくまで主題は「MMORPG」。けっこう好き放題語ってもらっている。

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ふぃの氏のアイコン
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 4Gamerでは全3回でお届けする本企画のスタートを切るのは,企業の経営者であり,複数のMMORPGでトップランクを取っているコアなプレイヤーでもある,ふぃの氏だ。「MMORPGのトッププレイヤー」と言われても,タイトルがたくさんあるし,基準も分からないし,そんな人いるの? と思ったが,ふぃの氏の場合,プレイの内容を聞いたら「そりゃトッププレイヤーの1人だわ」と納得したほどである。
 黎明期のMMORPGの魅力を懐かしんだり,スマホMMORPGでのふぃの氏の暴れっぷりを語ってもらったりなど,さまざまな話題が飛び出たインタビューをお届けする。


UOから入ってROへ


4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。今回は「HIT : The World」の企画なのですが,それ以上にMMORPGについて熱く語っていただきたいと思っています。早速ですが,まずはMMORPG歴などを含めた自己紹介からお願いします。

ふぃの氏:
 ふぃのです。MMORPGは「ウルティマ オンライン」(以下,UO)からなので,おそらくMMORPGというジャンルが日本で流行り出した初期からプレイしていると思います。

ウルティマ オンライン
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4Gamer:
 おお,それは年季の入ったプレイヤー。もともと,どういった経緯でMMORPGに触れたのでしょうか?

ふぃの氏:
 ゲーム遍歴で言うと,「バーチャファイター」で3Dグラフィックスに興味を持って,その後はFPSの走りである「DOOM」なんかをプレイしていました。そのころから,ずっと「ゲームの中でいろんなところを歩き回れたらいいのにな」と思っていたんです。なので,UOが出たときは「これだ!」と思って。

4Gamer:
 MMORPGが出る前から,ゲームに自由度の高さを求めていたわけですね。

ふぃの氏:
 はい。MMORPGというジャンルが出てきた後も,世界を自由に歩き回れることを重視していました。まぁ,UOの頃のネット回線は,23:00以降だけが定額になる環境だったので,あまりやり込めなかったんですが。

4Gamer:
 テレホタイムだ(笑)(※)。

※電話料金割引サービスの「テレホーダイ」が適用される23:00から8:00までの時間帯のこと。

ふぃの氏:
 そう,テレホタイム(笑)。そのあと,私が大学に入ったころに「ラグナロクオンライン」(以下,RO)が出たんです。UOは完全に2Dでしたが,ROはマップが3Dに近いデザインになっていて「めっちゃやりたい!」と思ったんですよね。最初はネットカフェに通っていましたが,その後に自分でPCを作ってやり込みました。MMORPGをがっつり遊び始めたのは,ROからです。

ラグナロクオンライン
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4Gamer:
 UOからROとなると,本当に黎明期のコアな部分を体験されてきていますね。

ふぃの氏:
 タイトルは伏せますが,有名な某MMORPGの大会で世界一を取ったこともあります。韓国のプロゲーマー集団に勝っての世界一だったので,相当やり込みました。

4Gamer:
 めちゃめちゃガチ勢だった。

ふぃの氏:
 大学時代,テストの日に,単位を取りに行くか,ボスを倒しに行くか悩んで,ボスを選んだ男です。

4Gamer:
 あ,ハマりすぎて学業がどうでもよくなってしまったタイプですか(笑)。

ふぃの氏:
 そもそも私,大学に入る前も,ゲームやりすぎて高校中退しているんですよ。2年生のときに4回留年して。

4Gamer:
 「4回留年」ってワード初めて聞きましたよ。

ふぃの氏:
 それでも大学には行って,最初は一番の成績だったんです。それなのに,ROが出ちゃって。
 でも,そんな私であっても,ペットボトルで用を足したことはないです。

4Gamer:
 (爆笑)

ふぃの氏:
 そこまではできなかった。食べ物に時間をかけたくなかったので,ご飯は毎食,納豆か出前にする。あとは冬場にシャワーを浴びる回数を減らす,とかぐらいで。

4Gamer:
 いくらガチ勢でも,ボトラーにはなれなかったと。いや,あれは都市伝説の類なのでは?

ふぃの氏:
 だと思いますよ。当時のROやMMORPGのトップ層にも,私が知る限りではボトラーはいませんでした。

4Gamer:
 いないと思いたいです……。
 ふぃのさんが思い出深いMMORPGを挙げるとすると,何になりますか? やはりRO?

ふぃの氏:
 最初にやり込んだタイトルなので,自分の中のMMORPG感の基礎になっています。ただ,一番ハマったMMORPGでいくと,実はぶっちぎりで「Master of Epic」(以下,MoE)だったりします。

Master of Epic: The ResonanceAge Universe
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4Gamer:
 懐かしい! 私もかなりハマっていました。UO以降で,生活感と自由度が楽しいゲームといったらMoEですよね。

ふぃの氏:
 自分はWar AgeでPvPばかりやっていたんですけど,楽しかったですねぇ。実は,未だにMoE専用のウルトラモバイルゲーミングPCを買ってあります。

4Gamer:
 今でも遊ばれてるんですか?

ふぃの氏:
 いえ,用意しておいて遊ばないんですけど,スキルシミュレータをいじりたくなるときがあるんですよ。それだけで3日ぐらい楽しめちゃうので。

4Gamer:
 気持ちは分かります(笑)。850,どうしようっていうね(※)。

※MoEの育成システムは,完全スキル性。さまざまな武器や魔法,生産だけでなく,生命力や持久力といった基礎ステータスも含めて,それぞれが最大100のスキルという扱いになっており,合計で850までしか取得できない。

ふぃの氏:
 あの850が絶妙すぎて,どうやってスキル振ろうって悩んでるだけですごい楽しいんです。

4Gamer:
 基礎ステータスを削って,そのぶんスキルをいっぱい取っても許されるゲームってほかにないですからね。

ふぃの氏:
 本当に極端な作り方ができますからね。スペランカーみたいにわずかなダメージで死ぬやつとか。無限にキャラ作ってるだけで楽しい。
 私はガチ勢だったので,すべてのマップに死体回収用のキャラを配置するぐらい遊びました(笑)。

※MoEでは死ぬとその場に死体が残り,霊体で回収しにいかないとペナルティが発生する。このペナルティを回避するために,ほかのキャラクターの魔法で回収してもらう仕組みがある。

4Gamer:
 え,死体回収用のキャラがいて,それで各地に行くのではなく,最初から全マップに?

ふぃの氏:
 はい。死んだらメモ帳を開いて,該当のキャラでログインするんです。

4Gamer:
 死体回収用だけで何キャラいるんだってレベルなんですけど……。
 それにしても,今思い返してもスキル性のゲームって限られていましたよね。そのせいか,UO好きな人はMoEもハマる人が多かった気がします。

ふぃの氏:
 私も完全スキル制のゲームで覚えているのは,UOとMoE,「ベルアイル」ぐらいです。

4Gamer:
 うわ,ベルアイル懐かしい! 初期にすぐ餓死した思い出が……(※)。

※ベルアイル初期のテストバージョンでは,空腹状態を放っておくとそのまま餓死するシステムが,かなりシビアだった。

ふぃの氏:
 ベルアイルはそこまでハマらなかったんですが,スキル制だったのでβテストも全部参加していました。

4Gamer:
 スキル制のゲーム,楽しいんですけどねぇ。

ふぃの氏:
 レベル制のほうが分かりやすいですからね。MoEなんて,遊び方が分かるまで半年かかりましたし。その手探り感がいいんですけど。


最強にならないと気が済まない


4Gamer:
 近年は,スマホのMMORPGも増えましたが,そちらはどういった印象をお持ちですか?

ふぃの氏:
 MMORPGガチ勢を名乗っておいてなんですが,スマホで出始めた頃は,ずっと邪道だと思ってました。むしろ嫌いなぐらいで。
 PCとスマホの両方でプレイできるタイトルが出てきて,ようやく少しMMORPGらしくなったと感じましたね。

4Gamer:
 昔ながらのPCMMORPGと比べると,遊び方も結構違いますからね。スマホのMMORPGは,オートバトルや課金の要素が強いものが多いですし。

ふぃの氏:
 私も当時は,「プレイヤースキルのないものをゲームと呼んでいいのか」という考えがあったので,否定的でした。スマホのMMORPGが面白いなと思えたのは,ネクソンさんが配信していた「FAITH」からです。
 プレイする前は,先入観でスマホRPGを“Pay to Win”だと思っていたんですが,FAITHはかなりプレイヤースキルが関係していて。自分より課金していない人にボコられることもあれば,自分よりはるかに課金している人に勝てたりすることもある。そこで勝つために,バフをどうするか考えたり,立ち位置や仲間との連係を練習したりしていました。
 そういうところが面白くて,スマホのMMORPGをちゃんとプレイするようになったので,同じネクソンさんの「HIT : The World」もすごく期待しています。

FAITH - フェイス
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4Gamer:
 ふぃのさんはかなり課金もしているガチ勢だと思うんですが,これまでの課金額って聞いていいですか。

ふぃの氏:
 FAITH以降で計算したら,1億5000万円ぐらいいってました。

4Gamer:
 えっ!? いやいや,PCMMORPGの話は「同じぐらいの年代だなー」って話せていたのに,もう全然共感できないです,それ!(笑)。でも,ふぃのさんは“Pay to Win”なゲームが好きなわけではないんですよね?

ふぃの氏:
 はい。そういうゲームもやったんですが,自分のキャラを自動戦闘で戦場に放置して,トイレに行って飲み物を用意して戻ってきたら,200キル0デスだったりするんですよ。すると「全部オートで戦わせておけばいいや」となってしまい,すぐに飽きたので,全サーバーに自分の銅像を建てて「俺が最強だ!」と示して引退しました。

4Gamer:
 遊び方が派手すぎる。でも,好きではないといいつつ,ちゃんと遊でいたんですね。

ふぃの氏:
 私は死ぬほど負けず嫌いなんですよ。自分が一番にならないと気が済まない。「飽きたから辞める」だと,負けて逃げるのと変わらないじゃないですか。なので,誰も反論できないぐらいの結果を出して,頭の上にキラキラした称号を付けたまま引退するというのにこだわっています。最近プレイしているMMORPGを辞めるときも,自分が最強という証明をしてからにしよう,と考えているところです。

4Gamer:
 引退間際に,「俺が最強だったぞ!」という証拠を残して消えていくと。

ふぃの氏:
 はい。負けて辞めたと言われるのは我慢ならないので,「勝ちすぎて飽きた」って言いたいんですが,そのためには証拠が必要なんですよね。それを言うために,10連覇して辞めましたとか,もう敵がいないから辞めました,みたいな証拠を作っています。

4Gamer:
 もうトッププレイヤーとしか形容できない……。最強にいたるまで,普段はどんな遊び方をされているんですか?

ふぃの氏:
 今やっているゲームの場合,最初は最強ではなかったので,負けるごとに一番高い課金アイテムをポチる,というルールを作って1年間プレイしていました。最初は1日10回ぐらい負けていたんですが,毎日ポチっていたらついに最強になって負けなくなりました。

4Gamer:
 極めて特殊な遊び方をしていますね(笑)。

ふぃの氏:
 これはMMORPGに限った話ではないんですが,ルールを決めてプレイしていけば,どんなことでもゲームとして面白くなるんですよね。例えば,20人に追いかけられても,20対1だからという言い訳はせず,自分が倒されたら負けだと思っているので,そこで必死になれるんです。「やばいこれ,追いつかれたら1万5800円飛ぶ」みたいな。そんな遊び方をしています。

4Gamer:
 最強の人の余裕って半端ないですね……。

ふぃの氏:
 でも,無双したいわけではないんですよ? いや,言ってることとやってることが違うというのは自分でも分かるんですけど。とにかく負けたくないから,そういうキャラになってしまうだけです。


会話の機会が一番多い,人とつながれるゲームだからMMORPGが好き


4Gamer:
 お話を聞いていると,ふぃのさんは基本的に対人戦を重視しているMMORPGプレイヤーなんですか?

ふぃの氏:
 そうですね。対人戦だけで言えば格ゲーも大好きなんですが,MMORPGの対人はまた違った楽しさがあります。MMORPGの対人は,情報集めから始まるんです。MoEで言うと,相手がどういったスキルを持っているのか,相手のクセはなんなのか,遠距離のエイムは上手いのか,いろいろ調べながら戦うんですが,それがすごく好きで,めちゃくちゃハマりました。
 あとは,当時はMOBAのジャンルが流行していなかった時代なので,「連携して戦う」という楽しさもMMORPG特有でした。

4Gamer:
 「リーグ・オブ・レジェンド」が出てくるのは,もうちょっと後ですからね。当時だと,MOBAの走りである「DotA Allstars」の時代ですし。
 ふぃのさんはMOBAは遊ばれないんですか?

ふぃの氏:
 MOBAは出遅れてしまったので,ライトなやつでちょっと遊んだ程度です。あと,“世界を自由に歩ける”のが好きなんですよ。MOBAはそういう遊び方できないので,あまり好きになりませんでした。

4Gamer:
 世界で過ごしている中で,対人したいという感じですか。

ふぃの氏:
 はい。盆栽しながら,時間があるときにそのキャラで戦いに行く,みたいなのが大好きなんです。

4Gamer:
 使うクラスは決まっていますか?

ふぃの氏:
 ヒーラーです。もともと,一番プレイヤースキルが求められるのがヒーラーだと思っていたんですが,その勘違いをずっと引きずっています。

4Gamer:
 ああ,でも分かりますよ。腕が必要なところを自分でやれば,パーティ組んでも困らないというか。

ふぃの氏:
 そうなんですよ。消極的な理由ですけど,ガチ勢なので。

4Gamer:
 ガチ勢なのは,これまでのお話でよく分かりました(笑)。
 普段MMORPGを遊ぶとき,基本的にギルドマスターをやられているんでしょうか。

ふぃの氏:
 そうですね。新しくゲームを始めるとき,友達を150人とか連れて行くので,基本的にはギルマスか,サブマスです。連れて行っておきながらギルマス頼むとは言えないので。

4Gamer:
 友達と一緒にゲームを始めて,最強になって,また去っていくわけですね(笑)。

ふぃの氏:
 そうなんですけど,自分のギルドでは,ステータスなどの情報を全部出して,強くなったことも共有して,「追いついてみろ!」というつもりで遊んでいることが多いです。MMORPGは,人が減っちゃうと面白くないので,自分が楽しむために,なるべくたくさんの人が楽しめる環境であってほしいんですよ。

4Gamer:
 寂れたMMORPGのつまらなさといったらないですからね。

ふぃの氏:
 「MMORPG」って略語にはすごく意味が籠もっているというか,全部重要なんです。Massively Multi playerの部分が欠けたら,絶対に面白くない。これがOnlineで集まって,みんなでRole Playingして,なにかの役に立てる。誰かに必要とされる居場所を作れる。これがMMORPGの一番楽しい部分でしょう。Massively Multi playerを維持できないと,それはもう「ORPG」になっちゃいます。

4Gamer:
 確かに「MMO」ではないですね。

ふぃの氏:
 MMORPGは,やっぱり人が集まるからこその“出会い”が楽しいですよね。いろんな人と知り合って,その人と別のゲームをしたり,ご飯を食べにいったり。もちろん,長く遊んでいると,それが怖い体験につながったこともありますけど(笑)。

4Gamer:
 ふぃのさんはどんな体験を……?

ふぃの氏:
 昔,女キャラを使ってとあるゲームをプレイしていたときに,フランスの人に女性だと思われたことがあって。住所を教えてほしいとかいろいろ言われました。その頃,個人情報とかあまり気にしていなかったし,片言のフランス語でがんばって教えちゃったんです。そしたら,自宅に女性用の下着が送られてきて,会いに行きたいって言われたんですよ。

4Gamer:
 それは怖い……。

ふぃの氏:
 「これ,男だってバレたら何されるんだろう」って。昔はいろいろトラブルもありましたが,そういうのも含めたいろいろな出会いは,今ではいい思い出です。

4Gamer:
 でも昔のMMORPGやってた人って,大小はあれど,そういうおかしなエピソードを何かしら持っている気がしますね。

ふぃの氏:
 思い出深いエピソードといえば,UOでのできごとがあります。UOは出てきた当時にあまりやり込めていなかったので,2010年頃,もう一度遊んでみたんですよ。世界中を見て回って,すべての家の本棚を漁ってやろうって決めて。
 UOって,家の一軒一軒,全部に入れるんです。今は家があってもハリボテのゲームが多いですが,UOは家に入って,そこにある本に落書きまでできちゃう。

4Gamer:
 UOの「ここまでできるのか!」感って,MMORPGの中でも特殊ですよね。

ふぃの氏:
 それで,UOで本を読み漁っていたら,勝手に落書きで日記を付けている人を見つけたんです。その日記の日付を見て,もう10年前だなってしみじみしていたんですけど……街を歩いてたら,その日記を書いた人を発見したんですよ!

4Gamer:
 すごっ!

ふぃの氏:
 でしょう? それで「あそこで日記書いただろ!」って話したら,本人もしばらくして「ああー」みたいに思い出して。UO,本当にすごいなって思いました。

4Gamer:
 いやぁ,いい話ですね。その世界で生活してきた証が残っているというか。

ふぃの氏:
 でも,この自由度って,そのまま面白さに直結しないと思うんですよ。家に入れるとか,本に落書きできちゃうとか,これ自体はなんでもない。けれど,どこかで感動やドラマが生まれる要素になるんですよね。いろいろなことが同じ世界でできるというのは,MMORPGが持つ大きな魅力だと思います。

4Gamer:
 そうした楽しい思い出があるからなのか,MMORPGの黎明期は新作が出るたびに「ハウジングは?」って話題があったような。

ふぃの氏:
 MMORPGのハウジングって,今もいろいろありますけど,マンションタイプや個別エリアが多いじゃないですか。UOのいいところは,普通のフィールドマップに家があることなんですよね。だからこそマップの更新なんかがなくても,歩き回っていい売り物がないか,欲しい物がないかを見て回るだけで楽しい。ドン・キホーテで買い物するみたいな感覚があって。

4Gamer:
 最近のゲームは,便利すぎると思うことはありますね。買い物は,リストを見て商品を探せるから手軽だったり。ほかのプレイヤーの露天を巡るのは,面倒な部分はありつつも,楽しかったはずなんですけど。

ふぃの氏:
 不便さによって生まれるコミュニケーションって,絶対あると思います。昔のMMORPGだと,買い物するときに「これ相場いくら?」とか,人に聞くわけですよ。今は便利すぎて,聞く必要すらないですから。

4Gamer:
 昔のMMORPGって,チャットのシステムも不便だったから,街で勝手に溜まり場を作って,オープンチャットで喋ったりとかしていましたよね。でも,チャットのシステムが便利になっていった結果,街に留まる必要がなくなり,ただの“豪華な通路”みたいなマップになって……。便利になることはもちろん良いことですけど,それによって失われた体験というのも,きっとあるんだろうなと思っています。

ふぃの氏:
 街の人口が,プレイヤーよりNPCのほうが多いゲームも増えてきましたね(笑)。2000年代の頭ぐらいまでは,オープンチャットでやり取りすることも多かったです。それで,話していると知らない人が勝手に会話に入ってきて,それで意気投合して冒険に行く,みたいな。そういうのもMMORPGの楽しさの1つだったと思います。今のMMORPGは,昔に比べて会話の機会が減っているんじゃないかな……。
 とはいえ,今から昔の仕組みでやれって言われても無理なので,そういう楽しさがほかに欲しいですね。

4Gamer:
 コミュニケーションが生まれる仕組みというか。

ふぃの氏:
 せめてランダムマッチでダンジョン攻略するときに,その人たちと会話できるとか,知らない人と話す機会が欲しいなと思っています。最近のMMORPGだと,殺し合いをした人としか会話した覚えがないです。

4Gamer:
 それもどうかと思いますが(笑)。

ふぃの氏:
 だから,ちょっと寂しいんですよね。私がYouTubeやTwitter(現X)を始めたのも,敵対チームやプレイヤーと会話したいというのが理由だったりします。

4Gamer:
 今はSNSがあるので,ゲーム外でつながりやすくはなりましたね。

ふぃの氏:
 それはそれで楽しいですけど,私としては,やっぱりゲーム内で会話が盛り上がってほしいです。人と人のつながりって,MMORPGを辞められなくするものだと思うので。最近のMMORPGで「やることがない」って引退する人を結構見かけますが,MMORPGなんて昔からやることないんですよ(笑)。

4Gamer:
 まぁ,ゲーム的には延々と敵を狩るだけ,みたいなところはあります。

ふぃの氏:
 それでも遊び続けたいとつなぎとめてくれるのは,結局,人と人のつながりです。私は25年ほどMMORPGにハマっていますが,これだけ続けてこられたのは,一緒に遊んでくれる人がいるからですよ。
 ゲーム内でやりたいことを増やすのは限界がありますが,会話って永遠に終わらないじゃないですか。私は喋るのが大好きで,会話する機会が一番多いゲームはMMORPGだと思っています。だからMMORPGが好きです。


「HIT : The World」は仲間との集中攻撃でダメージが増加する仕組みに期待


4Gamer:
 そんなMMORPGの新作として出てくる「HIT : The World」ですが,ふぃのさんはお披露目イベントのシークレットパーティー(関連記事)に参加されていますよね。どういった部分を期待していますか?

ふぃの氏:
 「HIT : The World」は,大規模戦闘が面白そうだなという印象を受けましたね。なかでも,ターゲットを合わせることでダメージが増加する特徴的なシステムがあって,これがかなり効いてきそうだなと。スマホのMMORPGって,相手が強すぎると,力を合わせれてもどうにもならないタイトルが多いんですよ。

4Gamer:
 実際,ふぃのさんは最強キャラを作ってしまっているわけですしね。

ふぃの氏:
 でも,「HIT : The World」の場合,強い相手も集中攻撃で倒せるってことだと思いますから,練習のしがいもありそうです。
 ただ,この面白そうな部分って,おそらくゲームをある程度進めてから体験できるコンテンツな気がします。なので,みんなにそこまでプレイを続けてほしいな,とも思いますね。

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4Gamer:
 確かに,大人数が遊ぶコンテンツとなると,序盤で体験できるものではなさそうです。

ふぃの氏:
 もう1つ期待しているのが,戦闘中にクラスチェンジがすぐできる「プリセットシステム」です。6つのクラスがあるので,組み合わせ次第で戦い方に幅が生まれそうですよね。普段は自分がやりたいクラスをやりつつ,たまに遠距離攻撃に切り替えて仲間とターゲットを合わせるとか,いろんな立場の人が,いろんな方法でチームに貢献できるのではないかなと。サービスが始まって確かめてみるのを楽しみにしています。

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4Gamer:
 本日はお時間をいただき,ありがとうございました。懐かしい話もできて面白かったです。

ふぃの氏:
 取り留めもなく話してしまいました(笑)。こちらこそ,ありがとうございました。


新作MMORPG「HIT : The World」は事前登録受付中


 ネクソンの新作MMORPG「HIT : The World」は,全世界累計2500万ダウンロードを突破した「HIT 〜Heroes of Incredible Tales〜」iOS / Android)の世界観を継承しつつ,グレードアップした高品質なグラフィックスで大規模なバトルや重厚な成長ストーリーを楽しめるタイトルだ。

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 本作の大きな特徴は2つで,サービスイン直後から「攻城戦」が実装されること,そして設定しておいたクラスを戦闘中に切り替えられる「プリセットシステム」だ。
 また,本作は日本で展開するにあたり,「日本のプレイヤー向けの真摯な変化」を掲げている。日本向けの変更として,誰もが参加できるエンドコンテンツ,団結すれば対抗できるバランス,ギルドコンテンツの充実,課金バランス・ゲームプレイの最適化の4つを挙げている。詳しくは,シークレットパーティーの記事を参照してほしい。

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 今回インタビューを行ったふぃの氏が注目する「増加システム」も,日本向けの変更の一部だ。ターゲットを集中することでダメージが増加するというシステムであり,すべてのプレイヤーが積極的で戦略的な役割を体験できる,としている。

 MMORPG黎明期にドハマりした人も,スマホから入った人も,これから始める人も,「HIT : The World」に集まって共に楽しもう。本作は現在,事前登録を受付中だ。

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