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11 bit studiosの新作「The Alters」ファーストインプレッション。“別の人生を歩んだ自分”を使って,崩壊危機にある惑星から脱出せよ
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印刷2024/05/24 22:00

プレイレポート

11 bit studiosの新作「The Alters」ファーストインプレッション。“別の人生を歩んだ自分”を使って,崩壊危機にある惑星から脱出せよ

 2024年5月中旬,11 bit studiosが本拠を構えるポーランドのワルシャワにて,同社の新作ゲーム群をメディア向けに公開するハンズオンイベントが開催され,4Gamerも招待を受けて参加してきた。

 海外ゲームに少なからず詳しい読者の皆さんならご存じのように,11 bit studiosは2014年にリリースされた「This War of Mine」が高く評価され,「意味のあるゲーム」(Games with Meaning)というカンパニーモットーを掲げて大人向けのゲーム開発を続ける,現在のポーランドゲーム業界のユニークさと活気を象徴するようなメーカーだ。近年ではStarward Industriesの「The Invincible」やFool's Theoryの「The Thaumaturge」といった独特のテイストに溢れるアドベンチャーやRPG作品のパブリッシングも展開しており,最近ではOdd Meterによるアドベンチャー「Indika」がリリースされたばかり。その社名を頻繁に耳にするようになっているはずだ。

11 bit studiosの新作ハンズオンイベントが開催された,ワルシャワ市内にあるArtBox。2010年に設立された11 bit studiosにとって,自社のメディアイベントを開催するのは初めてだという
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 そんな11 bit studiosにとっても,メディア関係者を“自分のホームグラウンド”に招待して新作ゲームを公開するのは初めてのことであり,AMDなどの協賛を得てワルシャワにあるイベントスペースにてプレイヤブル公開されたゲームの1つが「The Alters」PC / PS5 / Xbox Series X|S)だ。
 本作は2022年6月に開発が発表されているが,同じ顔を持つキャラクターたちで溢れる不思議な映像が話題になったことで知っているゲーマーも多いだろう。

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これまでの11 bit studiosにはないストーリーテリングの手法


 「The Alters」のストーリーは,ごく平凡な作業員である主人公のヤン・ドルスキー(Jan Dolski)が,宇宙開発企業AllyCorpのクルーたちと共に遠い宇宙を航行していた際に,謎の惑星に不時着してしまったところから始まる。他のクルーは小型ポッドでバラバラに脱出した際に落命しており,もっとも能力値が低そうな自分だけが生き残っているという事実にパニックになりながらも,ヤンはオートバイのタイヤのような形状をした巨大な移動式基地,“モバイルベース CEBA”を発見する。
 そこで,太陽からの何らかの影響により惑星そのものが崩壊しつつあることを知ったヤンは,強力なX線が降り注ぎ始める“サンライズ”という現象を迎えるまでに,CEBAを稼働可能な状態に戻して安全地帯に逃げ延び,さらにサバイバルのための道を模索していくことになるのだ。

「The Alters」の主人公は,過酷な惑星で生き残ってしまったヤン・ドルスキー。走ったり,掘削したり,機器とインタラクトしたりと,3人称視点のアクションアドベンチャーとしても作り込まれている
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 サバイバルシムの大家とも言える存在にまで成長した11 bit studiosだが,「This War of Mine」の中核となるメンバーたちが,そのアイデアをさらに推し進めた“精神的な後継作”を制作していることは事前に耳にしていた。。しかし,イントロシーンが終わってゲームプレイに入るやいなや,3人称視点で異世界の探索が始まるアドベンチャー要素が「DEATH STRANDING」のような雰囲気で,想像していたゲームとはかなり違っている。

 もちろん,「The Alters」は「This War of Mine」の伝統である拠点建設を継承しているが,自分の足を使ってエリアを自由自在に探索したり,資源の収集を行ったりといったゲームプレイの比重も高い。ほかのキャラクターたちとの選択式の会話シーンは,さらにカメラを近くに寄せて同社初となるパフォーマンスキャプチャによる演技が堪能できるイベントとして描かれるなど,より個々のキャラクターに焦点をあてた手法でのストーリーテリングが行われているのだ。

モバイルベース“CEBA”の外観は,どこかオートバイのタイヤのような形状で,輪郭とは独立して平行を保つモジュール式の施設を増やしたり,その配置を自在に換えたりできる。危険なX線を放射する太陽光から逃げ回れ
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11 bit studiosで「The Alters」のゲームデザイナーを務めるラファウ・ヴロセック氏
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 「The Alters」のゲームデザイナーであるラファウ・ヴロセック(Rafał Włosek)氏によると,「This War of Mine」の開発中に,彼らがヒトの人生について考え直すことになったのが,本作の企画につながったのだそうだ。
 「危機に際して生き残った人と命を落とした人では,その場所や環境以外に何が違ったのか。もし,人生で異なる経験やスキルを積んでいれば,生死の分かれ目で異なる結果を生んだのではないのか」というような発想の中から,SFテーマと危機的状況をバックグラウンドにしながら“別の人生を歩んだ自分”を体験していくという,「The Alters」の基礎が作り上げられている。


別の自分を作ることで,惑星でのサバイバルを続けよ


 冒頭のミッションで基地の内部に潜入を果たしたヤン・ドルスキーだが,残されていた前任調査チームのIDを借りて量子コンピューターにアクセスしてみると,すでに「避難命令」が発令された後ということが判明する。どうやら,この惑星が含まれる星系は3つの太陽が中心にあるために天体や気象環境が激化しやすい状態にあり,以前に派遣されていた調査チームは脱出したあとだったようだ。

 不気味なのは,どこにあるのかもわからない宇宙ステーションの本部とのコミュニケーションだ。ようやく救助してもらえると楽観的な様子で応答するヤンだったが,やり取りの相手は非常に低い声の,実在の人物なのかAIなのかもわからない無感情なトーンを続け,しかも信号が乱れるので,相手が話す詳しい内容がわからない。イメージとしては2016年にリリースされたナラティブADV「Firewatch」のような展開で,自分の命を託しているはずの無線の向こう側の相手が信用できるのか,信用できないのかが掴めない状況だ。
 すでに脱出用のポッドは先遣隊が使っていることもあり,まずヤンは「サンライズ」(日出?)という現象が始まる“30日後”に向けて,すぐに基地外部に出て“メタル”を掘削したり,青いガスが噴き出す場所に“Pylon”と呼ばれる施設を設置して有機物質“オーガニックス”を収集したりしながら,必要となる機器や食料を自作していくことを求められる。

屋外でオーガニックスを採取している場面。オーガニックスの在り処は青白い水蒸気が目印となり,ここからパイプでCEBAへとつながなければならない。探索や資源採取は“Miner”(炭鉱労働)が本職のオリジナルの仕事だ
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 タイヤ状の推進装置を輪郭とし,その中央に常に平行を保つように作り上げられているCEBAには,倉庫や寝室といった施設のモジュールを加えたり,自由に配置を変更できたりする。内部も3Dグラフィックスで描かれているが,「This War of Mine」や「Fallout Shelter」のような,ほぼ真横に固定されたカメラ視点でプレイする部分が,探索部分とは異なる雰囲気を持っている。
 CEBAの施設モジュールはコンテナがつなぎ合わせられたような外観で,ここにワークショップやキッチンなどの新しいモジュールを組み込んでいくが,ゲーム開始時点では残り半分ほどのスペースが空いた状態になっていた。この時点ではCEBAのエンジンは完全停止しているので,それを何らかの方法で解決しなければならない。

かなりモジュールを詰め込んだ後のCEBA。Command CenterやCommunication Room,Workshopなど必要不可欠な施設の他,それぞれの職種を専門とするヤンが誕生するたびに,彼らの仕事部屋を作らなければならないし,キッチンやジム,公園などの心身の平穏に必要な施設も組み込んでいく
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CEBAの内部も完全3Dで描かれているが,内部での操作は2Dな場面がほとんどだ。装置や機械,他のアルターたちと交流したり,エレベーターで他の階へと移動したりすることができる
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 洞窟内にはさまざまな色に輝くスパイク状の光が地上から突き出している場所があり,その内部は放射線量が強く,プレイヤーキャラクターの耐性値も急激に減少していく。そこで採掘できる稀少な鉱物“ラピディウム”を持ち帰り,本部に連絡すると「ラピディウムを利用して自分の複製である“アルター”を作り,惑星から脱出するための方法を見いだせ」というお達しが入る。


サバイバルのために自分の複製として登場する“アルター”たち


 この時点で“アルター”が何なのかは,主人公のヤンと同様にプレイヤーにはまったく伝わってこないが,量子コンピューターにログインするとアクセスできるのが「Mind Record」(心の記録)というものである。ヤンのこれまでの人生の節目が数十か所に分かれて,ソーセージのようにつながっている。彼にとってのターニングポイントになっていたであろう節目の解説を,ゲーム序盤からじっくりと読み込むことも可能だ。

「Mind Record」は,人生の転機となった小袋状のイベントが,ソーセージか鍾乳洞のように連なっていく心の記録だ。職能や性格までが変化した自分の化身であるアルターたちと向き合うことで,自分の過去についても考えていく
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 おおまかに,ヤンの人生を振り返っておくと,酔っ払いの父親に愛想を尽かして19歳で家出するが,学業に集中できずに大学も中退してしまう。心の支えとなってくれたLena(レナ)という女性と出会うものの35歳で離婚したことで,自暴自棄になってAllyCorpが人材を募集していた「ドリー計画」に応募し,それほどの経歴を必要としない鉱物掘削の作業員(Miner/本稿では,便宜的に“オリジナル”と表記)として宇宙開発調査団の一員に加わった。ヤンには自分の過去の記憶をデータ化された記憶などなく,プレイヤーは連絡を取ってくる太い声の主の不気味さに加えて,AllyCorpという企業の行いにも疑いの目を向けることになる。

 アルターとは,オリジナルの持ちえない能力や知識を補うため,量子コンピューターが対象人物の人生の節目で分岐点を作り出し,そこから生まれた“アルタナティブ”な存在のことである。こうした分岐点はアルターが加わるごとに増え,「Tree of Life」(生命の樹)のように“他の自分”の半生が枝となって成長していくのが可視化されるのだ。
 冒頭の展開だけでは,DNAレベルで新しく生産された存在なのか,どこかのパラレルワールドから引っ張り出されてきた存在なのかといった詳細については不明瞭だが,最初のアルターとして登場する“ヤン・テクニシャン”は自分の過去の記憶から生み出されたアイデンティティをしっかりと持っており,自分が本物のヤンであると考えている。

Mind Recordが記録されている量子コンピューター(Quantum Computer)で,必要な人材を選ぶと「The Womb」と呼ばれる別の施設でアルターが生成される。そもそも誰がヤンの半生を記録したのか? 何とも不気味な展開となりそうだ
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 こうして量子コンピューターに選ばれた新しいヤン・テクニシャンが,オリジナルの見守る前でインキュベーター「The Womb」で生産される。オリジナルのヤンよりも基地のメンテナンス能力が50%も効率が良いという能力を持っている彼は,すぐにエンジンの問題を解決して対処法もオリジナルに教えるが,瓜二つの自分が目の前に現れたことに戸惑いを感じており,「言われた作業はするが近寄らないでくれ」と怒り心頭だ。

 ヤン・テクニシャンは,オリジナルが19歳の時に家庭内暴力を振るう父に愛想を尽かして出ていったのではなく,母の傍に立って父に歯向かい,鍵を閉ざして父を家に入れるのを拒んだことにより,オリジナルのヤンとは違う人生が分岐していった。母を支える中で修理工となるべく専門学校に通うものの,その母もまもなく病死。孤独となった彼は麻薬にも手を出すが,やがて父のような存在となる師匠に出会ったことで腕の良いメインテナンス作業員に成長していくという,オリジナルのヤンとは違う人生を辿ってきた。


会話の選択でアルターたちとの人間関係も変わっていく


 前述したゲームデザイナーのヴロセック氏は,「本作には3つのストーリーが重ねられるように存在しています。ヤンという人物の人生。それからヤンとアルターが立ち向かうサバイバルのストーリー。そして,プレイヤーが選ぶ会話によって変化していく,それぞれの人間関係が紡ぎ出すストーリーです」と話す。本作はサバイバルシムでありながらも,ナラティブアドベンチャーとして三重構造のストーリーが練り上げられているのだ。最終的には,楽観的なエンディングと悲観的なもの,そして中立的なものの3つのマルチエンディングに帰結することになるという。

アルターたちは,自分が送ってきた“別の生き方”により,髪型や着こなし,話し方,性格などが変化し,それぞれに異なる不安や目標を抱えている
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 ヤン・テクニシャンが作業を終えたあと,コミュニケーションルームでCEBAの移動が始まったことを伝えるために連絡を入れると,今までの野太い声とは違う,より甲高い若い男性がコンタクトを取ってきた。ルーカスという名の「宇宙管制局」に所属している人物らしい。彼はオリジナルも「新しい自分」が目の前に現れて戸惑っていることを親身になって聞いたうえで,テクニシャンが会話を拒否していることに,「共通の話題でも話してみれば?」などと助言する。

 こうしてオリジナルは,キッチンから動こうとしないテクニシャンにアプローチ。なにせ,19歳の時に家を出ていくまでは記憶を共有している間柄だ。オリジナルは,19歳で母親を守るために酔っ払いの父親に歯向かったテクニシャンの勇気を称賛するとともに,その後の人生について質問したり,共有する母の記憶を話したりして,会話のキャッチボールを続けていく。
 その中で,テクニシャンの心を和ませたのが,“母の味”であるピエロギ(スラブ系民族の伝統料理で,餃子に似たダンプリン)の記憶だ。そこで,オリジナルはあり合わせの材料でピエロギを作ることを提案。うまく味を再現することができなかったが,一緒にテーブルで食事をすることに成功し,以前よりも打ち解けた間柄になることができた。

「精製作業員」(Refiner)とは,欧米の飲み会ではなくてはならない遊び,“ビアポン”で打ち解けていくことになるようだ
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“感情ステータス”を上手く制御して危機を乗り越えよう


 ヤンのアルターは,それぞれが「科学者」(Scientist)や「精製作業員」(Refiner),「植物学者」(Botanist)など異なる専門を持っており,以前に公開されている映像などから10人ほどが登場すると思われる。それぞれが,Mind Recordに記録されている人生の分岐点から量子コンピューターに選ばれることで登場するが,ヴロセック氏によると同じ職種のキャラクターが生成されることはなく,そのアルターの人生の分岐点や性格は事前に決定しているとのことだ。

後半になると複雑さを増すであろう,任務の振り分けなどのマネジメント部分にまで踏み込むことはなかったが,それぞれのアバターたちと向き合い,その能力を最大限に生かしながらも,この惑星から脱出するまでの試練が描かれていく
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 テクニシャンはチュートリアル部分のキャラクターとして,すべてのプレイヤーが最初にアクセスできるアルターだが,それ以降はストーリーの流れの中で,例えば「科学者と精製作業員のどちらを選ぶか」といった選択を行いながらも,最終的には同じメンバーで脱出を図ることになるとヴロセック氏は話す。筆者がプレイできたのは冒頭の2時間ほどであり,CEBAが動き始めてチュートリアルが終了し,ようやく第1チャプターに移って新しい問題に直面し,付近を探索するうちに第3のアルターをメンバーに加える必要性が出てきたところまでだった。どのような順序でアルターをアンロックしようが,それぞれの解決策を見出して次のチャプターへと進んでいくという流れになっているようだ。

十人十色の声でヤン役を演じる,イギリス人俳優のアレックス・ジョーダンさんもイベントに参加していた。ポーランドつながりでは,「サイバーパンク 2077」のミスター・ハンズでも知られる
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 「This War of Mine」的な要素としては,それぞれのアルターには「傷」「放射線量」「空腹」というムードにも関わる健康パラメータとともに,「感情ステータス」(Emotional Status)が用意されていることが挙げられる。個々のアルターの感情は,「Insecurity」(不安),「Anxiety」(心配),「Gloom」(憂鬱),「Fun」(楽しさ),「Frustration」(不満)といった心の在り方が,プレイヤーの選ぶ会話の反応として細かく変動していくことで作り出されていく。
 この感情ステータスはオリジナルとの友好関係だけでなく,ミッションに取り掛かる際のモチベーションにも関わってくるようだ。それぞれのアルターが抱える心の問題や野心,不安などと,どのようにプレイヤーが向き合っていくのかで,オリジナルを含むヤンたちの最終的な運命も決まっていくことになるのだろう。

そもそも,ゲーム中に登場する鉱石“ラピディウム”とは何なのか? 「rapid」(急速な)というニュアンスからは,DNAから急速に生物を育て上げるような現象にも思えるが,記憶まで生成できるというのが本作の大きな謎となるだろう
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 「もしあの時,あの決断をしていたら?」とか,「ずっと願っていた思いを遂げていたら,今の自分はどんなだっただろう?」なんてことは,誰でもふと考えてみたことがあるはず。「The Alters」は,そんな“別の人生を歩んだ自分自身”に出会い,彼らの生き方を羨んだり同情したり,あるいは同じ自分であるはずなのに肌の合わない性格になっているかもしれない自分と向き合っていく。そもそも“オリジナル”のヤン自身も本物と言えるのだろうか? SFベースのサバイバルシムながらも,人生について改めて考えさせられるような哲学的なテーマを描き上げるストーリーテリングは,今から期待せずにはいられない。

 「The Alters」は,インタフェースとテキストが日本語化されて2024年8月中に各プラットフォーム向けにリリースされる予定だ。気になる人はウィッシュリストに追加して,発売までは4Gamerで続報をチェックしていただきたい。

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