セガは2021年12月25日,「ぷよぷよ」シリーズのプロ大会
「ぷよぷよチャンピオンシップ SEASON4 STAGE3」を同社のイベントホール,LIGHT HOUSEにて開催した。本年度チャンピオンシップの第3戦にして,2021年最後となる大会には,プロ選手30名が出場した。本稿ではその模様をレポートする。
会場はセガ社内のイベントホール,LIGHT HOUSE。場内は無観客で,その模様はTwitterとYouTubeにて配信された
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本大会には前大会ベスト4の“四天王”,ぴぽにあ選手,live選手,MGR選手(meta選手は欠場)を筆頭に,30名のプロ選手が出場。そのうちShiyota選手とむー選手は,11月の「ぷよぷよランキングプロ選抜大会 SEASON2」にてプロになったばかりの選手で,さらに最近はずっと解説者として活躍していたTOM選手が出場するなど,ファンにとって
非常に魅力的なメンバーとなった。
当日の出場選手はこちらの30名。Shiyota選手とむー選手はプロとして初出場となる
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当日のトーナメント表。MGR選手は四天王ながら,組み合わせにより1回戦からの出場となった
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実況席は左からMCの椿彩奈さん,解説のALF氏,momoken氏,MCの橘ゆりかさん
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大会は1回戦から波乱といえる展開で,プロとして初出場の
Siyota選手が今シーズン非常に調子のいい
SAKI選手をなんと全勝で破り,観戦するファンを大いに沸かせた。またトーナメント表右下は,大会上位入賞経験のある実力者が集まる激戦区となり,1回戦では
delta選手と対戦した
fron選手が2セット連取で勝利を収める。また,ぺぺぺマン選手と前回四天王のlive選手を破り,準々決勝でforn選手と対決することになった
ともくん選手は,当日調子の良さをアピールしていたforn選手に対して攻めが刺さらず,ここで敗退となった。
昨年から今年にかけ調子がよかった強豪SAKI選手に1ポイントも取らせずに勝利したShiyota選手
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むー選手もプロデビュー戦となったが,Kamestry選手から最初の1ポイントを取ったのみで敗退
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盟友でもあるlive選手を破ったともくん選手だったが,準々決勝でfron選手に敗れてしまう
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また,
くまちょむ選手と
Kamestry選手のベテラン勢の活躍も光った。くまちょむ選手はシードで登場した前回優勝者の
ぴぽにあ選手を果敢な攻めで破り,ベスト4に進出。Kamestry選手は臨機応変な強さを見せた
TOM選手に勝利し,先行して大連鎖を打ってくる
へーょまは選手にもポイントで追い込まれながら逆転し,同じくベスト4まで勝ち上がった。
準決勝までのトーナメント表はこちら
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準決勝第1戦はShiyota選手対くまちょむ選手という,ルーキーとベテランの対決に。ルーキーといっても実力者ということは以前より知られていたShiyota選手。くまちょむ選手も数年前の大会で会ったことがあり,秘めた実力に注目していたことを話す。
全消し戦から始まった対戦は,くまちょむ選手のアグレッシブな攻めを常に冷静に対応したShiyota選手がリードし,なんと5−1の大差で1セット目を勝利。くまちょむ選手も早い段階での小連鎖で攻めていく姿勢は崩さず,2セット目を2ポイント連取するが,それに対してリカバリーが非常に上手いShiyota選手は相性もよかったようで,破竹の5連勝で2セット目も勝ち取り,ついに決勝へと進出する。
準決勝第1戦,左からShiyota選手とくまちょむ選手
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くまちょむ選手のの果敢な攻めを確実に対応して,2セット連取したShiyota選手
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そして準決勝第2戦は,fron選手とKamestry選手という好カード。当日は常に格上の選手と対戦して勝利してきたfron選手は「優勝を目指す」と強気のアピール。一方のKamestry選手も今年から重視しているという速い攻めが上手く効いて勝ち残れたと述べる。大連鎖の火力に加え,ディフェンス力に優れるfron選手の手と,攻撃的かつ速いKamestry選手の手では,ややfron選手が優勢にポイントを重ね,1セット目は5−2と差を付けて勝利する。2セット目はKamestry選手がベテランらしい上手い対応を見せてポイントを先行するが,今日のfron選手はここで崩れることがなく,Kamestry選手の攻めに対して,万全の防御態勢の積みを見せ,5−3で2セット目も連取。ついに決勝へと勝ち進んだ。
プロとしても人気の高いfron選手とKamestry選手
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解説のALF氏に「とにかく防御力が高い」と評されたfron選手の積み。Kamestry選手はこれを返せず,2セット連取され敗北
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決勝戦はルーキーのShiyota選手と,チャンピオンシップでは上位に食い込むものの,まだ優勝経験がないfron選手との対決となった。ともに強豪を破っての決勝進出を果たした勢いがあり,決勝戦でもそれがぶつかり合った。
決勝でぶつかったShiyota選手とfron選手
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両者ともに序盤から堅実な積みを見せていくが,勢いでは若干fron選手が優勢で,立て続けに3ポイントを連取する。ところがちょっとしたミスや,fron積みの急所となる場所におじゃまぷよが降るなど,fron選手にとって分が悪い展開をShiyota選手も逃さず,なんと4連勝で逆転。4−3としてセットポイントまで持ち込んだ。この勢いでShiyota選手が1セット目を取るかと思われたが,この状態でもfron選手の集中力は切れることなく,2ポイントを返して再逆転し,1セット目を勝ち取った。
フルカウントとなった1セット目は,Shiyota選手が2連鎖クアドラプルという大きめの手を先に打ったが,冷静に対応したfron選手が勝利
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次のセットでは,若干攻める様子を見せたfron選手に対し,Shiyota選手は冷静に対処してポイントをリードし,5−2でセットをイーブンへと持ち込んだ。
そして最終セットでは,まずは互いにおじゃまぷよが大量に降る乱戦からfron選手が1ポイントを先取。Shiyota選手もfron選手の隙を上手く突いてポイントを取るが,fron選手がポイントを先行していく。2−4のfron選手セットポイントとなった勝負は,今日の激戦にふさわしい大連鎖勝負で,先に本線の11連鎖を打ったfron選手に対し,連鎖を伸ばしたいShiyota選手が発火できずゲームセットに。fron選手にとっては
念願のチャンピオンシップ初優勝となった。
連鎖を伸ばすための紫を待ったShiyota選手だったがこれを引けず,fron選手の大連鎖を受けきれず万事休す
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勝利が決まった瞬間,最高の笑顔でガッツポーズを決めたfron選手
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優勝が決まった後は常に爽やかな笑顔を見せていたfron選手。こうした大きな大会では入賞できても優勝はしておらず,自身がプロになった2018年のぷよぷよカップ以来のことになるそうだ。当日の戦いでも多用していた得意技
「fron積み」については利点もあるが,難しいという声もあって使う人が少なく,それでも自身が使い続けることで名前を知ってもらえるという,アイデンティティとしての意義が強いと述べていた。
初めて賞金100万円を手にしたfron選手。その使い道は「乾燥機付き洗濯機を買いたい(笑)」とのこと
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優勝インタビューにも終始笑顔で答えていた
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2022年2月のチャンピオンシップSTAGE4を挟み,その翌月に行われる「ぷよぷよファイナルズ」への出場権を手にしたfron選手は,
「SEASON1ファイナルズでの準優勝以来の出場で,以降いい成績を残せていないので,優勝を目指します」と意気込みを語った。