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色による格差が根付いた島を舞台にした「オランピアソワレ」は,何も知らずに育った主人公が一歩ずつ踏み出す物語

 2020年4月16日に発売となるNintendo Switch用ソフト「オランピアソワレ」は,アイディアファクトリーの女性向けブランド「オトメイト」から発売される女性向け恋愛アドベンチャーゲームです。

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 美麗なイラストが楽しめる本作ですが,格差社会が根付いた島を舞台にしていることもあり,どことなく陰湿な雰囲気を感じるような作品となっています。しかしそんななかでも,島に住む人々と出会い,さまざまな会話をしていくことで,主人公も段々と明るさを取り戻し,ある夢を抱くようになり,物語にも彩りが加わります。

 今回は,そんな主人公の一歩ずつ進む姿に心打たれる乙女ゲーム「オランピアソワレ」を紹介していきます。

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〜登場人物〜

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▼オランピア
※名前のみ変更可能
CV:なし


「私の魂の半身……本当にそんな人がいるのかしら。いいえ……いて欲しい」

唯一存在する【白】の少女。
太陽を輝かせることができる舞手であり、「オランピア」と呼ばれている。18歳の誕生日を迎えたことをきっかけに夫捜しを始める。白鼠の「だいふく」を飼っている。

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▼朱砂(アカザ)
CV:松岡禎丞

「何としても【白】を守り、残さねばならない」

中立組織「コトワリ」の若き所長。
オランピアの保護条例を出し、彼女の夫捜しを促す。冷静沈着で、一切私情を挟まないところから『鉄仮面』と呼ばれているが、面倒見はよく、陰になり日向になり主人公を手助けする。

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▼玄葉(クロバ)
CV:杉田智和

「婿捜しなら男が沢山いそうな場所に行くべきだ。それとも俺とデートとか」

中立組織「コトワリ」の副所長。
免疫研究に力を注いでいる医学博士だが、主人公を見るとからかわずにいられない性格。空気を読むことに長け、場を明るくするみんなの兄的存在であるも、内心では色層という階級制度には強い反発を覚えている。

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▼璃空(リクウ)
CV:島﨑信長

「手形がない者を通すことは出来ません」

黄泉警邏隊に所属する軍人。
黄泉に繋がる鳥居の警備と巡回が主な役目。「拔」の優秀な使い手であり、次期【青】の長を約束されているため、自らの役目を果たそうと日々精進している。

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▼天草四郎時貞(アマクサシロウトキサダ)
CV:上村祐翔

「僕は【緑】の天草四郎時貞。仲良くしてくれたら嬉しいです」

天供島に漂着したマレビトの一人。
【緑】に帰化したため、【緑】の長の元で暮らしている。以前の記憶は残っているが、多くを語ろうとしない。だいふくの弟である白鼠の「パリス」を飼っている。

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▼縁(ヨスガ)
CV:内田雄馬

「美しいお嬢さん、恋の行方を占いませんか」

黄泉で一番大きい店である湯屋「死菫城(しきんじょう)」の主人。
自ら「地獄太夫」と名乗り、黄泉を仕切る権力者でもある。特技の占いと、自慢の薬湯で客をもてなしている。

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▼ヒムカ
CV:堀江 瞬

「この世界から消えたいのなら消してあげましょうか」

「弔い屋」と呼ばれる少年。
非常に強い拔の力を持っており、日々黙々と死者の魂を晶に変えている。人と関わることを避けるため、彼自身のことを知る者はほとんどいない。


夫探しのために奮闘するたった1人の白――主人公は,やがて島の違和感に気付く


 本作の舞台である「天供島」(てんぐうとう)は,格差社会に支配された島です。ここで生まれた人々は,生まれながらに「色」(しき)を持っており,その色によって分けられる階級「色層」によって,その後の人生がすべて決まってしまうのです。

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オランピアは天供島の近くにある「天女島」の出身です。ここには以前,白の女性がたくさんいたようですが……
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 主人公・オランピア(※名前変更可能)は,この島で唯一の「白」(はく)を持つ少女。色層のなかでも最も格の高い白を持つということもあり,敬意を持たれることもあれば,全身真っ白という異質な見た目から忌避されることもある……そんな複雑な立場に立たされています。

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 天供島で唯一の白であるオランピアには,舞を踊り,太陽を輝かせるという役目があります。これは白しかできない役目ということもあり,18歳になったオランピアは白を残すため,夫を探さなければなりません

 この島では婚姻さえも色によって縛られ,管理されており,適齢期を迎えると色の近い相手が選ばれ,結婚することになります。つまり,人々は好きになった相手と必ず結ばれるわけではないのです。
 しかし,オランピアはたった1人の白ということもあり,近しい色がないため,島にいるどの色とでも自由に婚姻を結んでも良いとのことでした。

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 18歳の誕生日当日,婚姻に関する説明を受けるなかで朱砂から“あること”を言われたことをきっかけに,自分を本当に愛してくれる夫を探す決意をするのでした。

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 主人公は,18歳になるまで屋敷に引きこもっており,外に出るのは舞を踊るために舞台へ向かうときだけ。そのため,天供島で暮らしながらも島のことをあまり知りません。

 これまでは話す相手も限られていたため,最初は人との会話に苦労する主人公。外に出ても人々に“人形”と噂されるほど,外では寡黙で無表情を貫いてきたということもあり,素の自分を出すことに苦労します。

 それでも島を案内してくれた朱砂や玄葉とやり取りをしていくうちに,彼らを通じてさまざまな色を持つ人々と出会い,オランピアは島のことをどんどん知っていきます。

黄泉の風景
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 この島には色層のほかにも,格差を示すものがあります。それは島の地下にある「黄泉」という場所。ここには,主に「無色」(むじ)と呼ばれる人々が住んでおり,きっちりと色が分かれている地上とは違い,さまざまな色が混じった風景が広がっています。

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地上では色によって住む場所も異なります。オランピアが住む「黄」を筆頭に,「赤」と「青」の地区が主に登場します
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 黄泉に住む人々は地上へ出ることをほとんど許されておらず,太陽を見ることもできません。

 地上や黄泉でさまざまな人々と関わりを持つことで,オランピアは段々と色層によって成される格差社会に疑問をいだき始めます。しかし,それは古い時代から根付いてきた島の文化でもあり,そう簡単に無くすことはできません。
 それでも諦めきれない主人公は,自分にできることから始めるということで,夫探しとは別に“あること”を始めるのでした。

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 本作には個別ルートに入るまで,選択肢が1つもありません。特定の章まですすめると攻略したいキャラクターが選べ,選択肢ありの個別ルートに進みます。ただし,一部のキャラクターには攻略制限がかかっています。

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黒と白は結ばれてはいけない? ある男がかき乱す玄葉ルート


 今回は,個性的な攻略キャラのなかでも,筆者の独断と偏見で選んだ玄葉の個別ルート序盤を紹介します。見た目が好み。

 あることを始めた主人公は,それからも地上と黄泉を行き来します。
 黄泉で縁が経営している湯屋「死菫城」にも,何度も足を運ぶことになるのですが,ある日,ここで玄葉が子供達の検診を行っている姿を目撃します。自分に対しては,からかうような態度が多い玄葉ですが,子供達を相手にしている彼は優しい顔をしており,また,そんな玄葉のことを信用しているような子供達の姿を微笑ましく感じます。

笑顔が眩しい
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 そんな様子を見守っていると,死菫城で働く人のような人形・カメリア(CV:引坂理絵)が玄葉のことを婿にするのはどうかと薦めてきます。主人公は,そんな言葉にためらいつつも,彼が子供を相手にしているところをこっそりと覗き見て,もしも玄葉と家庭を持ったら……と考えてしまうのでした。

カメリアちゃんが可愛いので,筆者なら二つ返事で言うことを聞いちゃいますね
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 夫となる人を探すため,主人公はたびたび「日時計広場」に足を運びます。地上にあるこの広場は,さまざまな色の人々が訪れるので,夫捜しに最適だと考えたからです。
 しかしその日は夫捜しというよりは,考え事をしていました。黄泉で教えられた色が変わってしまった女の子のこと……病気なのかもしれないと思った主人公は,今度玄葉に聞いてみようと考えますが,そう考えていると先ほどみた検診の様子を思い出し,どうしてか気恥ずかしさを感じるのでした。

 そんなとき,タイミングよく玄葉が現れます。顔を赤くしていたことから,男性とデートかと思われたようですが,正直に夫候補は見つかっていないと答えます。すると,彼が“男を引っ掛ける罠”を教えてくれることに。

 それは綺麗なハンカチを落とすことでした。そのハンカチを拾った男性が持ち主を探し,やがて主人公のもとにたどり着く。そこまでしてくれた男性はきっとなかなかの男前だと思うので,そのままお茶に誘う――というのが玄葉が言う罠の流れでした。
 そんな冗談みたいな話が終わったあと,玄葉はデートだと行って,その場を去ってしまいます。その言葉になにか違和感を感じる主人公でしたが,その違和感がなにかにはまだ気付きません。

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選択次第で「陰陽盤」(インヨウバン)の針が右か左を指します
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 玄葉の個別ルートでは医学博士として,天供島に広がる難病「剥」(はく)に挑む彼と,それを見守る主人公の姿が描かれています。
 しかし玄葉の色は,色層のなかで一番低い「化色」(あだしき)の「黒」(こく)。格差という壁が立ちはだかり,ある男が2人の仲をかき乱すことになっていきます。

 本作の設定は非常に難解で,用語が多数用意されています。それらの用語が1度でも文中に登場すると「語録」に登録されます。分からなくなったらいつでも確認できるのがありがたい。

絵があるものは,語録でも絵がついてます。だいふく可愛い
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 色層による格差が島全体を支配していること,主人公がたった1人の白であること――それらのことが要因で,序盤は暗く,重い気持ちになる本作ですが,物語が進むごとに主人公が一歩ずつ踏み出し,同時にほかの人々も少しずつ影響を受けていくさまがとても清々しく,そんなキャラクター達の行く末が気になる作品でした。
 重く,悲しい展開を超え,主人公達が前向きに進んでいくさまを,ぜひ実際にプレイして,体験してみてください。

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 「乙女チック4Gamer」第244回は,アイディアファクトリーから2020年4月16日発売予定のNintendo Switch用ソフト「オランピアソワレ」を特集します。本作は,色によって階級が決まる島を舞台にした恋愛ADV。唯一の「白」である主人公は,稀少な色を途絶えさせないため,夫探しをすることになります。

[2020/03/23 11:30]

「オランピアソワレ」公式サイト

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オランピアソワレ公式サイトへ
  • アイディアファクトリー
  • 発売日:2020/04/16
  • 価格:通常版 7150円(税込)
    限定版 9350円(税込)
    ダウンロード版 7150円(税込)
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