「Night Trap - 25th Anniversary Edition」が海外で今春リリースと発表＆YouTubeのPlayStation公式チャンネルでトレイラーが公開

　「Night Trap - 25th Anniversary Edition」が，2017年春にリリースされることが明らかにされた。対応プラットフォームはPlayStation 4とXbox Oneとされており，PlayStation 4版のアナウンストレイラーが，YouTubeのPlayStation公式チャンネルで公開されている。


　なお，本作を開発するScreaming Villainsは，Twitterアカウントのプロフィールにアメリカのケンタッキー州に拠点を置くデベロッパだと記載されている程度の情報しかなない。オリジナル版の開発メンバーが本作の開発に携わっているかどうかなどは，今のところ確認できていない。

　タイトル名からも分かるように，本作はオリジナルの「Night Trap」発売25周年を記念してリメイクされるアドベンチャーゲームだ。
　リアルタイムの実写映像にプレイヤーが介入することで展開が変わるインタラクティブ（双方向性）なところが特徴で，フルモーションビデオ（Full Motion Video）と呼ばれている。

　物語の舞台になるのは，若者の失踪事件が起きたアメリカの郊外都市にあるMartin家。プレイヤーは事件の捜査を行っている特殊部隊SCAT（SEGA Control Attack Team / Special Control Attack Team）の隊員。
　屋敷に招かれパジャマパーティーをしている（ほぼ下着姿の）女の子達を，“オーガー”と呼ばれる謎の侵入者から守ることがプレイヤーの目的となる。屋敷に設置された8つの監視カメラでリアルタイムで再生される実写映像を切り替えながらチェックして，オーガーが現れたらトラップのある場所まで誘い込んで発動させて追い払うのだ。

　オリジナル版は日本でもメガCDや3DOで発売されたことがあるので，シリアスでホラーな雰囲気のコンセプトなのに，B級映画的な映像や演技，コントのような雑なトラップなど，バカバカしいコメディのような内容だったのを覚えている人もいるだろう。

　ちなみに，オリジナル版の発売当時は暴力的・性的な表現など過激なコンテンツが問題視され，「Mortal Kombat」や「DOOM」などとともに，アメリカ議会で槍玉に上げられた。これらの作品が，ゲームの推奨年齢や内容の審査を行う団体ESRB（Entertainment Software Rating Board）設立のきっかけになったとも言われている。

　以前筆者の連載記事でも取り上げたように，2014年にKickstarterで高画質に対応したリバイバル版「Night Trap ReVamped」を制作するというプロジェクトがアップされたが，出資を集められず残念ながらクローズしてしまった。
　しかし今回は，冒頭で書いたようにPlayStation公式チャンネルで動画が公開されたほかにも，インディーズゲームデベロッパの作品をパッケージ化するビジネスを行うLimited Run Gamesが，PlayStation 4版のパッケージを発売することをアナウンスしている。そのため，ゲームが発売されるのはほぼ確実だと思われる。
　日本で本作が発売されるかどうかは分からないが，まずはこの“問題作”が25年振りに復活し，SCAT隊長やケリーちゃんにヤジられる日が再び来るであろうことを喜びたい。