カプコンは2016年9月15日,同社が2017年1月26日に発売を予定している
「バイオハザード7 レジデント イービル」(
PC /
PlayStation 4 /
Xbox One。以下,バイオハザード7)の
ステージイベントを,
東京ゲームショウ2016にて開催した。
ステージでは,バイオハザード7の概要やその魅力について,シリーズプロデューサーを務めるカプコンの
川田将央氏と,今作の
神田 剛氏がプレゼンテーションを行ったほか,
既報のとおり,バイオハザード7のCERO「Z」版となる
「グロテスクVer.」が発表されたりもした。本稿では,そんなステージイベントの模様をお伝えしよう。
![画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/002.jpg) バイオハザードシリーズプロデューサー・川田将央氏 |
![画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/003.jpg) バイオハザード7プロデューサー・神田 剛氏 |
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バイオハザード7のテーマは「ホラー」であり,これを表現するためのコンセプトは
「脱出」「没入」「追求」の3つだ。
まず脱出だが,これはバイオハザードシリーズが持つ「館からの脱出」というイメージを前面に打ち出すことを意味する。実際にプレイヤーは本作で,アメリカ南部・ルイジアナ州にある,悪意に満ちた影のうごめく,朽ちた邸宅からの脱出を試みることになる。
没入というコンセプトは,「アイソレートビュー」(一人称視点)でのプレイによって体現されている。アイソレートビューにより,一人でプレイする孤独感や,自分自身で物事を選択する部分を強調し,プレイの没入感を高めているのだそうだ。
そして追求したのは
「フォトリアリズム」である。これまでバイオハザードシリーズの開発で追求してきた埃や錆などの“汚れ”の表現は,邸宅内の不穏な空気をより一層高める。
ちなみにこれらのビジュアル表現は,VRで(つまりVR HMDなどを通して見ている状態で)近づいても,破綻しない完成度だという。こうしたリアルな空気感までも写実的に表現することを可能にしたのが,カプコンが今作のために独自開発した
「REエンジン」というわけだ。
会場では,REエンジンの「フォトスキャン」システムを駆使したグロテスクな“食べ物”や,人物の表現が紹介された。フォトスキャンを使うと,今まで以上に緻密な表現であるにもかかわらず,従来よりも短時間でモデルデータを作成できるのだという。ちなみに,今作の登場キャラクターの頭身は,従来のバイオハザードシリーズ作品のそれよりも“より現実の人間に近い”らしい
![画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/015.jpg) |
![画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/016.jpg) |
ステージでは,バイオハザード7の“プロモーションの軌跡”も紹介された。開発は2014年2月に始まり,その成果はひとまずE3 2015にて「KITCHEN」という名のPS VR技術デモとして披露。その1年後,E3 2016にて「KITCHEN」が正式にバイオハザード7として開発中であることが明らかにされたのだ
![画像ギャラリー No.018のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/018.jpg) |
![画像ギャラリー No.019のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/019.jpg) |
ここでステージは体験版の話題へ。
E3 2016でバイオハザード7が発表されると同時に配信の始まった体験版「バイオハザード7 ティザー 〜ビギニング アワー〜」(
関連記事)は,シリーズ歴代最速で全世界300万ダウンロードを突破したとのこと。
そして9月15日には,同体験版の
「トワイライトVer.」の配信が,PlayStation Storeで始まっている。こちらは,PS4ユーザーであれば誰でも無償で入手可能。体験版に関しては,今後も“さらなる展開”を予定しているそうだ。
ちなみに東京ゲームショウ2016に出展されたプレイアブルデモはgamescom 2016にてプレス向けに出展された「ランタン」(
関連記事)と同じ内容だが,VR版は今回が初お披露目であるという。
![画像ギャラリー No.024のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/024.jpg) ランタンを体験すると提供されるバッグも紹介された。プリントされているイラストは,ゲームの大きなヒントとなっているらしい |
また今回のステージでは,本作の最新トレイラー
「TAPE-2 “ベイカー”」が上映された。この映像では,前述の“食べ物”を含む,狂気の食卓を囲んだ謎の家族を確認できた。
本作にふんだんに盛り込まれているという“バイオハザードらしさ”についても解説があった。さらなる情報については続報を待ってほしいとのことだ
![画像ギャラリー No.030のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/030.jpg) |
![画像ギャラリー No.031のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/031.jpg) |
そしてステージの終盤では,よりグロテスクな表現に特化した,バイオハザード7のCERO「Z」(18歳以上のみ対象)版となる「グロテスクVer.」が発表。本作の予約特典やイーカプコン版,デジタル版「デラックスエディション」のリリースが明らかにされたのもここだ。
PS4 Proへの対応や,募集中の「バイオハザード アンバサダー」の紹介もあらためてなされた
![画像ギャラリー No.037のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/037.jpg) |
![画像ギャラリー No.038のサムネイル画像 / [TGS 2016]「バイオハザード7」のステージイベントレポート。歴代シリーズを継承する本作の魅力,新体験版,そしてCERO「Z」版などが紹介](/games/346/G034629/20160916011/TN/038.jpg) |
ステージのエンディングでは,川田氏が
「2017年1月26日の発売日に向けて鋭意開発中です」とコメント。そして神田氏が
「今後は発売日に向け,より『バイオハザード』らしさをアピールしていきたい」と意気込みを見せて,ステージを締めくくった。