2017年4月15日から16日まで,アイ・オー・データ機器(以下,アイ・オー)は,東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて,同社の製品やソリューションを披露する独自イベント「
I-O DATAフェア 2017」を開催している。
イベント会場では,2017年4月下旬発売予定であるゲーマー向け液晶ディスプレイシリーズ「
GIGA CRYSTA」の新製品「
LCD-GC271XCVB」(
関連記事)を,6台組み合わせた6画面環境でゲームをプレイできる展示が行われていた。
本稿では新型ディスプレイの話題を中心に,ゲーマー向け製品の展示を簡単にレポートしよう。
ベルサール秋葉原の1Fにあるイベント会場(左)。イベントの冒頭には,アイ・オーの代表取締役社長である細野昭雄氏が登壇。秋葉原では13年ぶりに開くというエンドユーザー向け自社イベントの見どころを語った
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LCD-GC271XCVBの製品イメージ
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展示会場の入り口周辺は,ゲーマー向け周辺機器のコーナーとなっている。その一角で,非常に目立つ形で展示が行われているのが,LCD-GC271XCVBだ。
LCD-GC271XCVBは,27インチサイズで,解像度1920×1080ドット,垂直リフレッシュレート144Hz対応の湾曲型VAパネルを採用する液晶ディスプレイだ。AMD独自のディスプレイ同期技術「FreeSync」もサポートしている。会場ではこの製品を,横に3台,縦に2列の計6台も使った6画面ディスプレイ環境で,「
ファイナルファンタジーXIV」(以下,FFXIV)のデモを披露しているのだから,目立たないわけがない。
LCD-GC271XCVB×6台の6画面環境。遠くからでもかなり目立つ
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3×2画面に表示したFFXIVの解像度は5760×2160ドット,アスペクト比は実に24:9にもなる。見やすいかどうかはともかく,迫力や没入感は強烈だ。
6画面環境を正面から見た状態。視野が完全にゲーム画面で覆われる
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裏側を覗いてみると,縦に2画面を並べて設置できるディスプレイアームを3台使っていた(左)。6画面のゲーム映像を表示するのには,マウスコンピューターのハイエンドゲーマー向けデスクトップPC「MASTERPIECE」を使用していた
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会場には,LCD-GC271XCVBを横に3台並べた3画面環境のデモ機もあった。しかし6画面環境の横にあると,3画面でさえなんとなく地味に見えてしまう。
こちらはLCD-GC271XCVBを横に3台並べた3画面環境
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上から見ると,画面が湾曲しているのが分かる
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LCD-GC271XCVBのメーカー想定売価は
5万4800円(税別)なので,単純計算した税込価格は
5万9184円。これを6台使うと,価格は35万5104円にもなる。さすがに個人で導入するのは現実的な価格とはいえないが,体験として面白いのは間違いない。一見の価値ありなので,4月15〜16日に秋葉原へ立ち寄る機会のある人は,イベント会場に足を運んでみるといいだろう。
GV-HDREC
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イベント会場には,アイ・オーが2016年12月に発売したゲーマー向けキャプチャデバイス「
GV-HDREC」(
関連記事)を使ったゲーム映像録画のデモも披露されていた。
PCや据え置き型ゲーム機だけでなく,スマートフォンのゲーム画面を録画するデモもある。スマートフォン用ゲームの映像を記録したいと考えている人には参考になりそうなので,現場のスタッフに話を聞いてみてはどうだろうか。
PlayStation 4で動作中の「ストリートファイターV」を録画するデモ(左)。右写真は,iPhone上で動作しているゲームの映像を,GV-HDRECに接続した液晶ディスプレイに表示している様子だ
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