バンダイナムコゲームスは本日(2014年5月29日),PlayStation 3用ソフト「
テイルズ オブ ゼスティリア」の最新情報を公開した。今回は,風の天響術を操る天族
「デゼル」のビジュアルや,バトルシステム
「Fusionic Chain - LMBS」(フュージョニックチェイン リニアモーションバトルシステム)の概要などが明らかにされている。
「Fusionic Chain - LMBS」は,
SC(スピリッツチェイン),
BG(ブラストゲージ),
アラウンドステップという3つの要素が戦闘の基本になっている。SCとBGはそれぞれ,攻撃や特殊なアクションを行うときに消費するエネルギーのようなものだ。
攻撃に必要なSCは,術や技を使用するさいに消費される。その場で待機することで自然に回復するが,敵の攻撃を防御したり回避したりすることで,一気に回復させることも可能だ。ゲージを消費することで特殊なアクションが起こせるBGは,防御や回避などで蓄積していき,敵を吹き飛ばしたり,SCを回復させたりできる。また,戦闘では,アラウンドステップが採用されており,ターゲットした敵を中心とし,前後左右にステップしながらの移動も行える。
なお,技の組み合わせや発動のタイミング,敵からの攻撃を防御/回避するなど,ゲージ消費と回復のバランスをうまく取ることで,連続で攻撃し続けることもできるという。
このほか,世界背景やマップの追加情報に加え,ライラとデゼルの戦闘特徴も公開されている。詳細は以下のリリース文でチェックしてほしい。
「テイルズ オブ ゼスティリア」とは…
「テイルズ オブ」シリーズは、1995年に発売された「テイルズ オブ ファンタジア」より、2015年で20周年を迎えます。RPGでありながらアクションゲームのような操作を行う独自の戦闘システムや、深みのある壮大で感動的なストーリー、いのまたむつみ氏や藤島康介氏がデザインを担当し豪華声優陣が声を吹き込む魅力的なキャラクター達、美麗なアニメーションムービーや疾走感のあるテーマソング等を代表する「テイルズ オブ」シリーズらしさに、10代から30代のお客様を中心に、多くの支持をいただいており、シリーズ累計販売本数は全世界で1,600万本を突破しました。
多くのお客様に支えられ、長い歴史を持つ「テイルズ オブ」シリーズの20周年を記念する最新作となる「テイルズ オブ ゼスティリア」は、これまでの「テイルズ オブ」らしさは残しつつも、新たな挑戦を詰め込み、PS3で発売します。
本作のキャラクターデザインは、シリーズの20周年という節目にふさわしい、これまでのシリーズにおいてキャラクターデザインを担当した、いのまたむつみ氏、藤島康介氏、奥村大悟氏、岩本稔氏の豪華4名が担当しております。
また、本作アニメーションを手がけるのは、ハイクオリティなアニメーションが圧巻のufotableが担当し、本作の壮大な物語の世界に見る者をいざないます。
「ゼスティリア(Zestiria)」の語源となる【zest=情熱、熱意】をテーマに描かれる本作の物語、主人公スレイを中心に、魅力的なキャラクター達が織り成す壮大なストーリーにどうぞご期待ください。
登場キャラクター
キャラクターデザイン:奥村大悟
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デゼル(CV:小野 大輔)
「……言っておく。邪魔だけは許さん。たとえお前が導師であったとしてもだ」
性別:男性
身長:185cm
武器:ペンデュラム
一般の天族とは異なるアウトローな雰囲気をまとった天族。風の天響術を操り、空気の動きで周囲の状況を的確に察知する能力をもっている。長年、人間の傭兵団と共に過ごした経験から戦闘にも長じており、二本のペンデュラムを鞭のように自在に駆使して、敵を翻弄、圧倒する。喜怒哀楽をめったに見せず、他人とのコミュニケーションもほとんどとらない孤独主義者である。だが、胸には激情を秘めており、友を奪った憑魔を捜しだして復讐を果たすため、日々人間社会の影で暗躍を続けている。デゼルは憎しみに突き動かされているにもかかわらず、なぜか穢れていない。それにはなにか特殊な秘密があるようだが・・・・・・。
「テイルズ オブ ゼスティリア」の世界
【世界背景】
ハイランド王国とローランス帝国という二つの強国が支配権を争う大陸「グリンウッド」。幾度となく戦乱を巻き起こしながら、一方で狩りや農業、商業、芸術など、様々な営みを逞しく脈々と受け継いでいく人間たち。そうした彼らの生活には、それぞれが抱く信仰が大きな影響を与えていた。
――昔ながらの伝承を受け継ぐ事を至高とするもの
神の言葉をまとめたとされる聖典を奉るもの
民族としての誇りこそが信仰の源たるもの――
異なる信仰が多様な文化を生み、文明は発展と拡大を得た。ところが、不思議な共通項が一つ。グリンウッド大陸のいずれの信仰にも「天族」と呼ばれる神秘の存在が語られるのである。天族は目に見えず、触れられもしないが、超常の力を用いて世界のあらゆるものに影響を及ぼしていると語られた。人々はそんな天族を、敬い、畏れ、忌避し、崇拝していたのである。
誰も目にしたことのない天族。その不可視のはずの存在があらゆる信仰の中でかくも語られるのは、人の世にごく希に現れる、天族と交信することができると訴える者たちの影響であった。彼らは天族と契約し、その「穢れのない心身」を天族の住処である「器」として捧げることで、天族の力を借り受け操ることができた。人並外れた力を発現して見せるその姿は、他の民衆にとって神のようにも悪魔のようにも映った。人はいつしか、天族と交信する者たちを畏敬の念をもって「導師(どうし)」と呼ぶようになる。そして導師を「神の力を与えられた救世主」として天族と同様に信仰の対象とし、世が窮すると、導師の出現、導師による救済を祈り求めるようになっていった。
◆導師を巡る思惑
真の導師が姿を消して久しい現在、導師は半ばお伽噺的存在となっており、その存在と力を疑う者も多い。だが、それでも導師は民衆の潜在的な崇拝対象であり、いつの時代も為政者たちにとって無視できないやっかいな存在であった。導師となったスレイがアリーシャと親しいことを知ったハイランドの大臣たちは、スレイを警戒し、王宮に召喚する。一見華やかな王宮で、どうすることもできないアリーシャの悲痛な立場や、政治の実権を王族に渡すまいとする大臣たちのどす黒い疑心に触れたスレイは、イズチにいた頃には思いもしなかった人間社会の裏面に巻き込まれていく。それは、人の「穢れ」に係わる導師にとって逃れられない宿命なのだった。
◆主神(しゅしん)と陪神(ばいしん)
天族は、同族間で特別な力の契約を結ぶ場合がある。契約の主となる天族を主神、その下に連なる天族を陪神と呼ぶ。陪神となった天族は主神と行動を共にしなければならないが、主神が持つ固有の力を共有できるようになる。ミクリオやエドナは、ライラを主神とする契約を結び、その陪神となる。現在、陪神をもつ天族は数少ないが、古代には数百の陪神を従えた、まさに神の如き天族も存在したといわれている。
◆レディレイク
湖の上に築かれたハイランド王国の王都。レイクピロー高地に発する豊富な水源を、上下水道、巨大水車を使った工業、美観のための滝など、様々に利用した「水の都」である。湖の乙女の伝説や聖剣祭といった導師に関する伝承も多く残っているようだ。その美しさは大陸随一とも謳われていたが、ここ数年は風紀と治安が著しく悪化し、以前とは違う禍々しい空気が街の内外を覆い始めている。その異常な変化に危機感をもったアリーシャは、災厄の時代を収拾する手段を求めて、この街から旅に出発した。
◆ダムノニア美術館
学術の街マーリンドにある美術館。大陸でも有数のコレクションを有していたが、「災厄の時代」のどさくさにまぎれて、ほとんどが散逸してしまった。その背後には多くの犯罪行為があったと思われるが、街だけでなく国すら混乱の中にある今、美術品を取り戻す術はおろか、事実を確かめる術すらない。廃墟のようになった美術館は訪れる人も絶え、残された美術品だけが静かに闇を見つめている・・・・・・。
戦闘について
【戦闘システム】
『FusionicChain−LMBS』(フュージョニックチェイン リニアモーションバトルシステム)
TOZでは、人間と天族、種族で異なる戦闘スタイルを活かして戦うシステムを搭載!戦況に応じて技の特徴を活かした攻撃を繰り出し有利に戦闘を進めろ!
・人間の戦闘スタイル:
⇒出が早く機動性のある特技と、突破力のある奥義で攻撃!
・天族の戦闘スタイル:
⇒近中距離で戦える牽制能力の高い特技と、広範囲で威力も高い天響術で攻撃!
◆具体的な遊び方
・戦闘における特徴:人間
○ボタンで出の早く、機動力のある特技が発動
×ボタンで突破力のある奥義が発動
物理攻撃に長け、移動と攻撃を兼ねた特技で立ち回り、敵に挟まれたときには奥義で強引に突破できる。
・戦闘における特徴:天族
○ボタンで近距離・中距離でも戦える、牽制能力の高い特技が発動
×ボタンで詠唱時間を要する分、高威力・広範囲の天響術が発動
術の威力に長け、天響術の詠唱時間は連携によってだけでなく、敵の強力な奥義に対してカウンターとして詠唱することでも軽減できるため、術者でも近接戦を制する戦術が可能。
TOZの戦闘システムは……
◇待機・防御などで回復し、攻撃することで消費する『SC-スピリッツチェイン-』!
◇防御や回避などで蓄積し、攻守に役立つ効果をボム的に発する『BG-ブラストゲージ-』!
◇(TOGでも搭載された)ターゲッティングした敵を中心に、前後左右にステップ移動できる『アラウンドステップ』!
※人間は『特技』と『奥義』が使用でき、天族は『特技』と『天響術』が使用できるが、消費するゲージ類はどちらも共通のシステムとなります。
◆SC −スピリッツチェイン−
攻撃を繰り出す事で消費する、最大100溜まるゲージ(戦闘中画面下部に表示されている、青いゲージです)。術や技には強さに応じたSCポイントがあり、使用することで消費される。攻撃は最大4回まで連携させることができるが、最大連携後にSCゲージが残っている場合には、継続して次の連携攻撃に移る事ができる。攻撃をせずに待機することで短時間で回復できるが、防御や回避を成功させる事で更に速く、瞬時に回復させることもできる。ゲージを全て消費せずに立ち回れば、継続して攻撃し続ける事ことも可能!
◆BG −ブラストゲージ−
主に防御や回避行動など、ディフェンシブな行動で溜まるゲージ(戦闘中画面の下部に表示されている、円で囲まれた水色の数字です)。ゲージを消費し使用することで、攻守に役立つ効果を発する事ができる。効果はSCを回復させたり、吹き飛ばし効果が得られたりする。これらを単発のボムのように使用することもできるが、使用タイミングや効果を見極めて、戦略的に使用することで、高度な戦闘展開に持ち込むことも可能。
◆アラウンドステップ
敵から繰り出される縦方向の攻撃は左右に避け、横方向への攻撃は前後に避けられる、スピーディな攻守の入れ替わりにより感じるスリルは健在!TOZでは、敵の攻撃をステップでタイミングよく避けることで、「対応回避」が発生し、ダメージも1しか受けず、敵の攻撃をひるませたり、SCを回復させたりなど、回避する以上の恩恵を受けられるシステムになっている。
◆ライラの戦闘特徴
霊力を注いだ紙の束「紙葉」を撒き、それを媒体にして自由自在に炎を生みだすことができる。炎は敵の拘束力が高く、連携後も有利な状態を保ちながら戦える利点がある。天響術は火属性を主体に、高い術攻撃力を伴った、自身から発動する高威力の近距離術を得意とする。
◆デゼルの戦闘特徴
装飾品であるペンデュラム(振り子)を霊力の媒介とし、風の力を操る。ペンデュラムをムチのように使って広範囲をカバーし、鋭い踏み込みで間合いを詰めることも可能。天響術は風属性を主体に、縦や横に一直線に効果のある術を持ち、戦況に合わせて使うことで、敵を一網打尽にする。