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「カードファイト!! ヴァンガード」,“BCF2019札幌”の大会レポートが公開に
カードファイト!! ヴァンガード | |||
配信元 | ブシロード | 配信日 | 2019/08/16 |
<以下,メーカー発表文の内容をそのまま掲載しています>
様々なクランが参戦する環境で、勝ち抜いたのは……!
BCF2019札幌会場レポート!(ライター:神田一)
7月28日、札幌の最高気温は29.9度。気温だけではなく、BCF2019札幌会場に集まったファイターたちの戦いも熱かった。
全国各地で開催されている『カードファイト!! ヴァンガード』の大型大会イベントが、北海道で開催された。
直近の約1年間のカードのみで戦う「スタンダード」と、過去のすべてのカードが使える「プレミアムスタンダード」の2つのレギュレーションで戦いが繰り広げられているが、ファイト環境は7月発売の最新セットで大きく変化している。
今回は、多くのデッキが優勝できる可能性がある両レギュレーションの環境を追いかけてみよう。
■トリオファイトの大会環境
最新セット『天馬解放』発売直後の大阪大会より使用率上位のクランがばらけており、6月以前のような「《バミューダ△》一番人気」の状況ではなくなったと言えるだろう。
札幌会場でも、引き続き『天馬解放』で強化されたクランの活躍が目立った。
全勝と1敗で予選を抜けたチームも、使用しているクランは多岐にわたっている。
決勝ラウンドに駒を進めたデッキは、なんと13クラン。
多くのクランが勝てるチャンスがある環境であると同時に、それは「このクランを使えば勝てる」や「このクランを対策しておけばOK」という選択が難しくなることも意味する。
使用するデッキの強みを100%引き出す、ファイターの腕が必要な環境と言えそうだ。
■トリオファイト決勝戦レポート
そんな環境の中、決勝戦は人気上位のクランがやや少ないチーム同士となった。
先鋒戦は《ディメンジョンポリス》の「かおなし」選手vs《グランブルー》の「ユバ」選手。
中堅戦は《ゴールドパラディン》の「ヒソラ」選手vs《グレートネイチャー》の「亮太」選手の【アクセル】対決。
そして大将戦は《アクアフォース》を使う「ばやし」選手vs人気クラン《バミューダ△》の「ばんばん」選手という顔合わせとなった。
大将戦は《アクアフォース》のばやし選手の先攻でスタート!
動きがあったのは、先攻2ターン目。
「潮騒の水将 アルゴス」にライドすると、リアガードに「タイダル・アサルト」「発光信号のペンギン兵」「ホイール・アサルト」「コーラル・アサルト」を一気に展開!
ばんばん選手が与えたダメージも利用して、全速力のアタックを仕掛ける。
「タイダル・アサルト」が自身と「アルゴス」のスキルでスタンド、そしてパワーの上がった「コーラル・アサルト」で合計5回の怒涛の連撃!
ばんばん選手はヒールトリガーを1枚引き込んだものの、ばやし選手もクリティカルトリガーで一気にダメージを加速。
《アクアフォース》らしい速攻で、序盤からペースを握っていったばやし選手。ばんばん選手のダメージは一気に3まで伸びた。
相手の勢いを止めたいばんばん選手は「名曲の継承者 ミンネ」にライドすると「ライブinユートピア ルカ」を展開。
アタッカーを減らそうとリアガードを狙ってアタックするも、退却させられたのは「コーラル・アサルト」のみ。ばやし選手は冷静に「タイダル・アサルト」を守る。
ダメージは2対3のまま、ばやし選手のターンへ。
先攻3ターン目、ばやし選手は「蒼嵐竜 メイルストローム」にライド!
【アクセル2】を選択すると、ドローした手札は直前に退却させられた「コーラル・アサルト」!
ばやし選手の勢いは止まらない。
再度手札から「コーラル・アサルト」を展開すると「メイルストローム」の能力で前列を強化し、アタック態勢を整えた。
まずは「タイダル・アサルト」、次に「メイルストローム」でアタック。
ばんばん選手は冷静にヴァンガードを完全ガードしたが、ドライブチェックはクリティカルトリガー!
トリガーでパワーを強化された「タイダル・アサルト」はパワー30000、【アクセルII】の「コーラル・アサルト」はパワー32000、さらにクリティカル2に強化されている。
両方のガードは厳しいと判断したばんばん選手は、やむなく「タイダル・アサルト」のアタックをノーガードし、ダメージは5。
まだ、ばやし選手の勢いは止まらない。
3回目のリアガードのアタックがヒットしたことで「メイルストローム」がスタンド。パワー15000の追加アタックを仕掛ける!
ばんばん選手のヴァンガードはダメージトリガーを1枚乗せていたため、パワー20000。
今度こそ勢いを止めるべく、手札からのガードとインターセプトで合計パワーを30000とした。トリガー2枚で貫通のガードだ。
しかし、ばやし選手の勢いは止まらない!
1枚目のドライブチェックでドロートリガーを引き当てると、しばらく考えたのちに宣言した。
「パワーはヴァンガードへ!」
これで「メイルストローム」のパワーは25000。
あと1枚トリガーを引き当てれば、アタックがヒットする。
そして、運命のツインドライブは……ヒールトリガー!
「メイルストローム」のパワーが35000に上昇し、ばんばん選手のガードを乗り越え、ダメージを与える!
ダメージチェックのトリガーは……なかった。
ばんばん選手がグレード3にライドする前に、ばやし選手が《アクアフォース》の超速攻で1勝を手にしたのだった。
仲間の勝利で勢いに乗ったか、中堅・ヒソラ選手は《ゴールドパラディン》で、亮太選手の《グレートネイチャー》を撃破!
《ディメンジョンポリス》の先鋒・かおなし選手は、ユバ選手の《グランブルー》を相手にカウンターブラストを与えない立ち回りから、一気に4ダメージをもぎ取る豪快なフィニッシュを決めた!
決勝戦を3-0で勝利し、優勝を手にしたのだった。
■優勝チームインタビュー
―――優勝おめでとうございます!まず、今日使ったデッキの選択理由を教えてください。
ばやし
今日使った《アクアフォース》を使うかは、3つのデッキの中から迷いました。もうひとつ愛用している《ノヴァグラップラー》にするか、新しく出た《なるかみ》にするか。
メンバーとも「これで行こう」という話もしていたのは《なるかみ》だったんですが、対【アクセル】以外の対戦に不安があって。そのあと《ノヴァ》と《アクアフォース》を比べた時に、早い段階から攻めやすい《アクアフォース》の方が勝てると思って選びました。
序盤から攻め立てて相手にプレッシャーをかけていく動きが、性に合うんですよね。
ヒソラ
いろいろなクランが環境に存在する中で、《ゴールドパラディン》は「エイゼル」のスペリオルライドが決まれば多くのデッキに対して有利になれるのが強いと思って選びました。
もともとは《グランブルー》が好きでずっと使っていたのですが、どうしても勝ちきれないクランや苦手な戦略が明確にあったので。直近で強化されたクランだと、たとえば《オラクルシンクタンク》のような長期戦狙いのデッキと当たると、終盤は山札切れのリスクが常に付きまといますし。
相手に左右されず、自分のやりたいことを押し付ける方が結果的には勝てるのかなと。
かおなし
自分はいわゆる「トーナメントで人気のデッキ」というのをあまり組んでいなかったのですが、自分が組んでいる中で《ディメンジョンポリス》は、一発で3〜4ダメージを与える独自性を持っていて、勝てる可能性が高いと考えて選びました。
新しい「超次元ロボ ダイライナー」が出て以降いろいろ研究したのですが、イマジナリーギフトIIを選ぶことで「相手にカウンターブラストを与えず、最後に3〜4ダメージを与えて勝つ」という動きができるようになったのが大きかったです。
―――今回、ファイトの中で印象に残っているシーンはありますか?
ヒソラ
決勝トーナメントでのことなんですけど。
グレード2タイミングで「ワンダーエイゼル」が引けなかったので、グレード1のタイミングで手札のグレード2をガードに使ってアシストに賭けた場面がありました。
その試合はアシストで強引に「ワンダーエイゼル」を引いて、スペリオルライドから「レーブンヘアードエイゼル」までつなげることができました。今までやったことがないプレイングでしたが、うまくいきましたね。
かおなし
予選であったのが、相手が1点の状態で「ダイライナー」のスキルと【フォースII】、そこからダブルクリティカルの合計5点で勝った試合がありました。こういう勝ち方ができるのも《ディメンジョンポリス》の強みですね!
ばやし
今回選んだデッキは「ワンチャンスをものにすれば勝てる!」ってデッキでしたね。
―――では最後に、優勝した感想を一言ずつお願いします!
ばやし
今日は決勝でも「蒼嵐竜 メイルストローム」が活躍してくれました。正直、ここまで来れるとは思っていなかったです。風が吹きました!
ヒソラ
ずっとヴァンガードを一緒にやってきた、この3人で優勝できたというのが嬉しいです。デッキの調整やプレイングの面でも、仲間に助けられたので、本当に3人での勝利だと思っています。
かおなし
今日は《ディメンジョンポリス》の勝ちパターンを完璧に行使できたので、これはもう運がよかったなと思います。クリティカルを乗せれば勝てるのがヴァンガードだなと。
―――ありがとうございます。あらためて、今日は本当におめでとうございます!
3人
ありがとうございます!
■シングルファイトの大会環境
すべてのカードが使用できる「プレミアムスタンダード」で開催されているシングルファイト。
多くのクランにゲームを決定づける「必勝パターン」が存在しており、こちらも混とんとした環境となっている。
《ゴールドパラディン》《バミューダ△》がやや多いとはいえ、《ディメンジョンポリス》や《ペイルムーン》のように使用者が少ないながらも予選を勝ち抜いたクランも。
相手のデッキの動きを知る必要もあるレギュレーションのため、こちらもファイターのプレイスキルがモノを言う環境だろう。
この環境で、札幌会場の決勝戦に勝ち上がったのは、《バミューダ△》を使う「ゆうき」選手と、《ぬばたま》を使う「やぎさん」選手。
《ぬばたま》は前回の大阪会場でも決勝トーナメントに勝ち残ったクラン。
やぎさん選手の《ぬばたま》は、得意の【支配】でゆうき選手を攻める。
ゆうき選手も負けじと「Chouchou 話題騒然 ティルア」の連続アタックで反撃!
激戦を制したのは《バミューダ△》のゆうき選手だった!
■優勝者インタビュー
優勝したゆうき選手に、デッキや調整の方法についてインタビューを行った。
―――優勝おめでとうございます!今回使用された《バミューダ△》のデッキについて、選んだ理由などを教えてください。
ゆうき
《バミューダ△》は『G』の環境で最後には強化されたクランで、その時点で「ディライトジーニアス アンジュ」軸のデッキは他のクランより頭一つ抜けた強さを持っていると思っていて。
ゆうき
今回のような大会においては、ライド事故などを起こしにくい構築ができる点も含めて《バミューダ△》を選びました。スタンダードで追加されたカードは、手札の入れ替えやドローが強くて安定感を高められるのがいいですね。
―――普段はどのようにデッキを調整されていますか?
ゆうき
やはり、いろいろな大会の優勝デッキを見て、実際に組んで自分で回してみたり、友達が組んだ優勝デッキと対戦したりというのが多いですね。あとは公認大会で実際に動かしてみるとか。
今回の《バミューダ△》は、人気クランだけあって周りのプレイヤーに詳しい人が多いので、いろいろ教えてもらって組み上げました。今日も知り合いが参戦していて、2回くらい対戦しています。
―――今日の大会で、印象的だったデッキはありますか?
ゆうき
《ゴールドパラディン》ですね。先攻を取られてうまく回られるとどうしようもないデッキなので。今日も予選の1回戦で当たって先攻を取られてしまって……。その時は勝てて、勢いに乗れた感じです。
―――では、優勝した感想を一言お願いします。
ゆうき
試合前の何気ない会話も含めて、ヴァンガードって本当に楽しいなと実感しました!
―――ありがとうございます。あらためて、優勝おめでとうございます!
ゆうき
ありがとうございます。
■熱い夏は、まだまだ続く!
8月も『ヴァンガード』の熱さは止まらない。
8月10日には、最新セット『幻馬再臨』が発売し、その翌週8月18日にはBCF2019を締めくくる名古屋大会が開催される。
新たなデッキが、大会の環境に新たな風を呼び起こすことだろう。
まだまだ続く、ヴァンガードの夏!
熱中症などには十分注意して、この夏のファイトを楽しみたい。
「カードファイト!! ヴァンガード」公式サイト
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