船を避け，板を渡って海賊の元へ。スマートフォン向けアクションゲーム「Huck's River Run」を紹介する「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」第291回

スマートフォンには相当な数のゲームが存在しているが，「じゃあ，どれが面白いの？」「そもそも，数が多すぎて好みのタイトルが探せない！」と思っている人も少なくないはず。　そんな問題を解決すべく，スタートした連載が「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」だ。話題の新作タイトルからネタ要素多めのオモシロ系まで，スマートフォンのゲームを片っ端からプレイして（ほぼ）毎日お届けする。

　本日の「（ほぼ）日刊スマホゲーム通信」でお届けする「Huck's River Run」（iPhone / Android）は，主人公のハック（イラストを見る限り，「トム・ソーヤーの冒険」に出てくるハックかもしれない）が，川を渡るというだけのゲーム。とはいえ，時間経過によりゲームスピードが一気にアップしたり，高スコアを狙うには戦略性が必要だったりと，意外とやり込み度が高い作品になっている。

iOS版，Android版ともに無料でダウンロードできる。全編英語表示だが，プレイに問題はないだろう

「Huck's River Run」ダウンロードページ（App Store）

「Huck's River Run」ダウンロードページ（Google Play）

　ゲーム画面は固定で，上端と下端が岸になっている大きな川が表示される。プレイヤーの目的は，下の岸にいるハックをスワイプ操作で上の岸まで到達させることだが，その行程は大きく分けて，往来する船を避けるDODGING SHIPSと，左右に流れる板の上をうまく渡っていくHOPPING PLATFORMSからなっている。
　ちなみにこれらの名称は本作のダウンロードページにあるスクリーンショットにつけられていたもので，ゲーム中に表示されることはないが，便宜上このように呼ばせてもらう。

　DODGING SHIPSでは左右から船が往来しており，この船たちに接触しないよう，緑色のイカに乗った主人公をスワイプして操作する必要がある。船に接触すると，ハックの残数が1つ減ってしまう。中央にある丸太までたどり着ければ，次はHOPPING PLATFORMSだ。

　HOPPING PLATFORMSでもハックをスワイプして操作するが，先ほどとは逆に，左右から流れる板に乗らなければならない。板に乗れず川に着水してしまうと，こちらも残数が1つ減る。
　そして対岸には5人の海賊たちが立っており，無事彼らのもとにたどり着ければクリア。これを何度も繰り返すのが基本的な遊び方となる。

スワイプでハックを操作という点は変わらない。違うのは，避けるか乗るかというだけだ

　さて，対岸には5人の海賊がいると説明したが，どの海賊のもとにたどり着くかで，ボーナスが変わってくる。海賊たちは「コイン」か「時間」のどちらかのボーナスを持っており，コインは最終スコアに，時間は制限時間にそれぞれプラスされる。ボーナスの内容は海賊達の上に表示されるので，ハックをうまく操作して，狙った海賊の元にたどり着かせよう。
　コインと時間，どちらを選んでもかまわないが，コインは岸への道中にもときどき出現するので，基本的には時間をプラスしながら川にあるコインを回収……というプレイが，スコアが伸びるように感じた。

画面上部には，左から「残り制限時間」「残数」「入手コイン」の情報が並んでいる。タイムオーバー，または残機数がゼロになるとゲームオーバーとなり，リザルト画面に移る

コインのほか，ゲームを有利に進めるアイテムも存在。残数を増やしたり，特定の海賊のボーナスをアップさせたりと，ありがたいものばかりだ

　一番右にいる海賊はもっとも数値の高いボーナスを持っているので，制限時間に余裕があれば積極的に狙っていきたい。ただし，海賊たちのもとへ渡る直前に乗る板は，つねに右から左へ流れている。そのため，一番右の海賊のもとへ向かうには，この流れに逆行するように操作しなければならず，これが意外と難しいので，無理して時間をロスするくらいならば，ほかの海賊を狙っていくのも手だ。

　ゲームがある程度進むと，往来する船や板の流れる速度がアップ。船の数も増加し，その一方で板は幅がどんどん狭くなっていく。終盤は画面下半分を覆いつくすようなサイズの船が出現したり，1歩分の面積しかない板が出てきたりと，かなり手ごわい難度となるのだ。

終盤の難度はかなりのもの。場違いなまでに巨大な船（？）の登場直前には画面が揺れるので，素早く板へ乗り移ってしまうのがいい

　シンプルながらしっかり作られており，誰でも楽しめることうけあいの本作。じっくりとハイスコアに挑むもよし，待ち時間に軽く遊ぶもよしと，スタイルによって遊び方を変えられる点も気に入った。ハイスコアを叩き出すにはある程度運も左右してくるが，ぜひチャレンジしてみてほしい。

著者紹介：トリスター/目代将規
　ゲームやアニメの書籍企画，編集，シナリオライティングや広告制作なども手がける編集プロダクション「トリスター」所属。スマートフォンならではのゲームや，一瞬で遊べてしまうゆるいゲームが大好物。好きなゲームのジャンルはRPGとアドベンチャー。“モンハン”好き。

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