「コアマスターズ」のオフライン大会がアキバで開催。CBT中に初代最強プレイヤーが決まり，新井里美さんが声を担当する新キャラのお披露めも

　GMOゲームポットは本日（2014年3月1日），同社がサービスを予定している新作MOBA「コアマスターズ」のオフライン大会“Battle Masters”を，アイ・カフェAKIBAPLACE店（秋葉原）で開催した。

　本作ではクローズドβテストが開始されており，2月19日〜2月25日の期間で実施された第1フェーズに引き続き，現在は第2フェーズが行われている。第2フェーズでは，新たに「演習」「個人戦」，新マスター（プレイアブルキャラクター）が追加されており（関連記事），ゲームに広がりが出てきている。
　ちなみにテスターの応募はすでに締め切られているが，テスター当選者から「シリアルコード」を発行してもらえれば，今からでもCBTに参戦可能だ。詳しくは友達招待キャンペーンの特設ページを参照してほしい。

選手席

　さて，クローズドβテスト中でのオフライン大会ということで，各地区の予選を勝ち抜いてきた強豪達……ではなく，会場に駆けつけた先着16人（CBTテスター）が4チームに分かれてトーナメント戦に挑むことになった。トーナメントで使われたのは，「メジャーモード」というゲームモードである。メジャーモードは，4vs.4のチーム戦で，敵陣営にあるセンターコアを先に破壊したほうが勝利するというもので，ルールは至ってシンプルだ。
　多くのテストプレイヤーが戦略・戦術を手探りしているであろう状況で開かれたオフライン大会は，どんな様相を呈していたのか。さっそく，レポートしていこう。

各選手はそれぞれ自分のCBTアカウントを使って参戦した。写真は，トーナメント開始前にウォーミングアップする選手陣を撮ったもの

大会のルールなどを紹介していたヤスカル417氏（左）とbrbオカモト氏（右）。試合中の解説と実況も務めた

第1試合 チーム怪人VS.ヤミー親衛隊

　センターコアは頑丈な耐久力に加えて，射程内の敵キャラを自動で迎撃する優れた防衛能力（回避不可の弾を撃ち続けてくる）を備えている。考えなしに突撃を仕掛けても，センターコアの耐久ゲージを2ミリほど削れればよいほうで，それに引き換え，自キャラのHPはゴリゴリ削られて死ぬという，ひどいめに遭うのがオチだ（筆者談）。
　センターコアの耐久ゲージを削るには，まず「コア」を確保することがカギになってくる。コアとは，あちこちにあるタワーを破壊したときに得られるアイテムだ。コアを獲得した状態でセンターコアに近づいて右クリックすると，“コアブラスター”という特殊アクションが発動し，持っているコアをすべて投げつけて耐久ゲージを大幅に削れるのだ。

コアブラスター

コアは敵チームとの奪い合いになるのが基本だ。一定周期でランダムの位置に出現するタワーが破壊されるか，コアを持ったキャラが倒されるとその場にコアがドロップする。落ちたコアを奪うか，奪われるかは味方との連携次第だろう

　第1試合ではチーム怪人側，ヤミー親衛隊側のどちらも相手にリードを許さない展開が続いた。しかし，ヤミー親衛隊がコアブラスター発動まで「あと一歩」というところで，チーム怪人に阻止される形で壊滅に陥ってしまう。
　流れをつかんだチーム怪人が着々とコアブラスターを放っていき，そのまま勝負を決めた。

第2試合 Alliance VS. チームデコポン

　第2試合の展開は，チームデコポンが先手を取るものの，以降はAllianceが圧倒する形となった。チームデコポンは反撃を仕掛けるが，Allianceの勢いを止められない。

Allianceが中盤で一気にコアブラスターを放った

攻勢の手を緩めないAllianceがチームデコポンの反撃を抑えつつ，勝利までつないだ

全マスターが使える共通アクション「サーチ」は，周囲にある隠れたトラップや敵の居場所を探知できる。発動すると敵チームのミニマップに表示される（＝発動者の居場所がバレる）のでリスクも大きいが，Allianceはうまく使っていた

　第1，2試合が終わり，残るはついに決勝戦となったタイミングで，本作の運営プロデューサーである谷川新太郎氏より第1フェーズ（2月19〜25日）の集計結果の報告と，新発表があった。

谷川新太郎氏（右）と集計結果。シルビアン，カトリシア，ヤミーの女性キャラ3体が上位を占めていた

左からシルビアン（CV：茅原実里），カトリシア（CV：悠木碧），ヤミー（CV：福圓美里）。分かる分かる

　新発表では，次期アップデートで追加される予定の新マスター4体が公開された。スクリーン越しにPVが流され，新井里美さんをはじめとする声優陣が声を担当することも合わせて明らかにされた。同内容の映像を以下に掲載しよう。
　なお，これら新マスターの実装はクローズドβテスト終了後以降になるとのことだ。

決勝戦　チーム怪人 VS. Alliance

　決勝戦では，Allianceの1人が単独でコアブラスターを成功させ，先手を取る。


　以降，大きな動きのない「いい勝負」が続く。ギャラリーが固唾（かたず）をのんで見守る中，マップ中央で両チーム全員が激突する展開となった。


　この集団戦は，ほぼ引き分けと言えるだろう。両チーム共にセンターコアへの攻撃を許さず，体勢を立て直す形となった。
　しばらくしたあと，再びマップ中央で両チームが対面，Allianceがうまく隙を突いてチーム怪人の体勢を崩す。勢いに乗ったAllianceはセンターコアにコアブラスターを放ち，大きく差をつけた。


　しかし，その後チーム怪人が反撃に転じてAllianceのセンターコアを削り，差を縮めることに成功する。このあとは激しい攻防が続き，両チームのセンターコアの耐久度が交互に削られていく。


　試合終盤を迎えたころ，チーム怪人がAllianceのセンターコア間近まで迫る。


　「これは決まった」かと思いきや，Allianceに阻まれ，チーム怪人はセンターコアまでたどり着けない。


　そうこうするうちに，Allianceの1人がチーム怪人の包囲網をくぐり抜け，強引にコアブラスターを決めて試合終了。優勝したのは，Allianceだ。



　こうしてトーナメントの幕は下り，見事優勝を飾ったAllianceには，コアマスターズ初代最強プレイヤーの栄冠と賞金10万円が贈られた。

Allianceの面々と，ヤスカル417氏，brbオカモト氏，そして谷川氏を撮影した記念写真。brbオカモト氏いわく「コアブラスターの構え」とのことだが，これはカ○ハ○波だと思う

　なお，各試合の模様は，Web生放送「コアマスターズ放送局」第10回のアーカイブ（ニコニコ生放送ページ）をとおして視聴できる。

　余談だが，現在テストプレイヤーが少なからず不安を抱いていると思われる，いわゆる“ガチャ”のシステムに関して谷川氏に直接聞いてみたところ，「課金ガチャで強力なアイテムを手に入れられるという仕様には，絶対にしない」という力強い返事をもらった。「フェアに戦えるというMOBAの良さ（競技性の高さ）を，課金ガチャが潰すことにならないか」という不安は払拭された。
　また，キャラクターの見た目を変更できる「スキン」の実装や，さらなる大会の開催といったことも前向きに取り組んでいるという。
　ちなみに，気になるオープンβテストの日程は現在調整中とのこと。日本では珍しいジャンル，MOBAの新作となるコアマスターズに今後も注目していきたい。

「コアマスターズ」公式サイト