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同公演は,武田軍の若武者「真田幸村」(蘭寿とむさん)を主役に,武田信玄の宿敵である「上杉謙信」(明日海りおさん)との戦いや人間ドラマを主軸としたものとなる。また,オリジナルのヒロインとして登場する「いのり」(蘭乃はなさん)は,幸村に密かに想いを寄せる幼馴染という設定だ。
物語
時は戦国時代―。様々な群雄が割拠し領地争いにしのぎを削る中,甲斐の武田信玄と越後の上杉謙信もまた,互いの雌雄を決するべく,川中島で幾度となく烈しい合戦を繰り広げていた。
甲斐の虎,武田信玄から厚く信頼されている,武田軍の若き闘将,真田幸村は,情熱的で忠誠心が強く,合戦の場では二本槍を自在に駆使する圧倒的な力で,武田軍の攻撃の要として活躍していた。
幸村の幼馴染として密かに想いを寄せるいのりは,甲斐の国で幸村の戦果を耳にするたび,彼のあまりにも実直すぎる生き方や,わが身も顧みない烈しい戦い方にその身を案じていた。
一方,武田軍と相対する上杉謙信は,その人知を超越した戦いぶりから越後の軍神として畏怖されていたが,戦場を疾風迅雷の勢いで進撃する幸村の姿に瞠目し,敵ながらその力を認めるのであった。
戦国の世に異なる夢を描きながら,直接対決へと向かっていく幸村と謙信。それぞれの運命がまた大きく動き出していく…。
上杉謙信役 明日海りお 真田幸村役 蘭寿とむ いのり役 蘭乃はな
本日(2013年3月18日),同公演の制作発表会が東京都内で開催された。発表会には,宝塚歌劇団 理事長の小林公一氏と演出家の鈴木 圭氏,「戦国BASARA」シリーズプロデューサーであるカプコンの小林裕幸氏が出席。さらに,宝塚歌劇団 花組から蘭寿とむさん,蘭乃はなさん,月組から明日海りおさんが登場して,ミュージカルに対する意気込みを語った。本稿では,発表会の模様をレポートをしよう。
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| 発表会のオープニングを飾ったのは,蘭寿とむさん,蘭乃はなさん,明日海りおさんによるパフォーマンス。それぞれが扮するキャラクターの衣装を身に纏い,ミュージカル「戦国BASARA」の世界観を表現した。 | |
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| 蘭寿さんは「真田幸村のテーマ」に合わせた歌を披露。なお,原曲は歌詞がないインスト曲のため,今回は鈴木氏がミュージカル用に歌詞を作成したとのこと | |
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そのため,「逆転裁判」で三度にわたるコラボレーションを実現したカプコンに依頼し,今回の「戦国BASARA」ミュージカル化が実現したと,その経緯を明かした。また,「戦国BASARA」と宝塚歌劇団,両方のファンに楽しんでもらえる公演になるように頑張って制作していきたいと,公演にかける意気込みを語っていた。
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なお小林裕幸氏は,「戦国BASARA」に登場するキャラクターのうち,「上杉謙信」と「かすが」の2人の関係を描く際,宝塚歌劇のような演出を心がけていたことを告白。それが本家の役者に演じてもらえるとは思いもしなかったと,驚きと喜びの心境を明かしていた。
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また,東急シアターオーブでの第1作となる公演ということで,「本当に大事な公演になると思うので,全精力を注いで突き進んでいく」と,その思いの丈を語った。
次にメインキャストから,蘭寿とむさん,蘭乃はなさん,同公演が花組としての初公演となる明日海りおさんの3人が登壇して,スピーチを行った。
花組トップスターの蘭寿さんは,「逆転裁判」に続いてカプコンの作品に関われたことを本当に幸せに感じているとコメント。また,組替え後で初となる明日海さんとの共演も楽しみだと話す。また蘭寿さんは,ゲームの「戦国BASARA」を実際にプレイしているうちに,すっかりハマッてしまったそうで,ミュージカルでは,ゲームの良さと宝塚の良さ,両方を出したいと抱負を語っていた。
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花組トップ娘役の蘭乃さんは,「逆転裁判」シリーズの公演をすべて客席から見ていたので,今回「戦国BASARA」に出演できることを光栄に思っているそうである。「いのり」というミュージカルのオリジナルキャラクターが,一日でも早く「戦国BASARA」の一員となれるよう頑張り,お客さんに共感してもらえるような存在になりたいとコメントしていた。
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2013年3月25日付けで月組から花組に組替えとなる明日海さんは,上杉謙信を演じられることが本当に嬉しいと喜びを語るとともに,お客さんが満足できるようなミュージカルにしていきたいと意気込みを述べた。
また,花組に組替え後で初,かつ東急シアターオーブの1回めの公演でもあるため非常に緊張しているが,その緊張をエネルギーに変えて素晴らしいミュージカルにしたいと話していた。
ちなみに明日海さんによれば,上杉謙信の衣装は,密閉されている部分があるため非常に暑いのだそう。謙信は中性的なキャラクターなので,本番までにいろいろと研究してきたいと話していた。
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脚本と演出を担当する鈴木氏は,本公演ではゲームのファンタジックな雰囲気を大事にしつつも,役者陣がどのようにして,キャラクターの特性を活かした見せ方をするかが課題だと述べた。「戦国BASARA」のキャラクターは,和装ながら独特なコスチュームを着ているので,コスチュームを活かした見せ方も大事になってくるとのこと。
ゲームでは数多くの武将が登場するが,本公演では数を絞って脚本を作っていき,武将としての生きかたや葛藤などをミュージカル形式で描いていきたいと語った。また,本公演では,歌・踊り・ロマンを強調して,宝塚ならではの「戦国BASARA」を見せていきたいと話していた。
本稿の締めとして,発表会の最後に行われた質疑応答から,いくつかのトピックに絞って掲載しておこう。
――「戦国BASARA」の幸村といえば武田信玄との殴り合いなどが象徴的です。アニメで話題を呼んだ足軽ダンスなどを含め,ミュージカルにも採り入れられる予定はありますか?
鈴木氏:
細かい部分に関しては,あくまでもコラボレーションということを意識して作るつもりです。幸村についても,そういう要素を取り入れることもあるかと思います。足軽ダンスに関しては,「宝塚のダンス」という意味合いで出てきたらいいなと,今の段階では考えています。
また,かすがも出てきますから,謙信とかすがとのやり取りの中では,ファンの方が期待しているような場面もお見せできるかもしれません。
すべての構成や執筆が終わっていないので,現段階でお約束はできないのですが,期待はしてくださっていいと思います。
――蘭寿さんが演じるのが真田幸村になったのは,どういったところが決め手だったのでしょうか。
鈴木氏:
ミュージカルの主演が蘭寿とむに決まった時点で,僕の中では真田幸村しかないなと感じてました。「熱血漢」というところが,蘭寿にピッタリだと思っています。
ゲームとミュージカルではジャンルが違いますが,エンターテイメントという部分では一緒だと思いますし,ゲームの良さとミュージカルの良さがつながる部分もあると思います。「楽しみ」を合わせて舞台の良さに引き込む,という意味では,ゲームという素材は,舞台化にふさわしいのではないでしょうか。
――ミュージカルの音楽は,ゲームの楽曲を使うのでしょうか。それとも新たに作曲した曲が使われるのでしょうか?
鈴木氏:
音楽に関しては,ゲーム中の音楽をふんだんに使っていきたいですね。シーンに合わせた曲はゲームから取り入れて,ときにはアレンジの曲も使っていきたいと考えています。オリジナル楽曲に関しては,作曲家の千住先生に,宝塚ならではのロマンを描いていただけたらいいなと思っています。
――「戦国BASARA」としては,宝塚とコラボすることでどのような効果を見込んでいますか?
小林氏:
今回ご一緒することによって,宝塚ファンの方に「戦国BASARA」を知っていただく機会が得られると思います。我々としては,「戦国BASARA」に新しい驚きやエンターテインメント性を入れていきたいと思っているので,今回のコラボは非常に嬉しいですね。
――宝塚歌劇団では,三度にわたって「逆転裁判」を舞台化しましたが,その経験から学んだことはありますか?
鈴木氏:
「逆転裁判」の舞台は,宝塚で初のシリーズ化になったことが大きかったですね。それぞれで完結はしているのですが,ストーリーが次につながっていくという要素が印象的でした。
当然,ゲームではできても舞台ではできないことがあるのですが,それをいかに舞台として見せていくかということは,「逆転裁判」のときだけではなく,今回も課題になると思います。
――最後に,公演に向けての意気込みをお願いします。
鈴木氏:
すでにミュージカル「戦国BASARA」の世界はスタートしていますので,6月15日まで,スタッフ,出演者一丸となって日々稽古をして精進していきます。ぜひ会場まで足を運んでください。本日はありがとうございました。
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