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「クロワルール・シグマ」など,PLAYISMが配信するPS4向け国産インディーズゲーム5タイトルを開発者のコメントを交えて紹介
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印刷2015/03/05 17:07

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「クロワルール・シグマ」など,PLAYISMが配信するPS4向け国産インディーズゲーム5タイトルを開発者のコメントを交えて紹介

 アクティブゲーミングメディアが運営するPLAYISMでは,2014年12月より,PlayStationプラットフォーム向けのインディーズゲームパブリッシングを行っており,直近では,「クロワルール・シグマ」が本日(2015年3月5日),「アスタブリード」が3月19日にそれぞれ配信される。いずれもPC向け同人ゲームとして高い評価を得ているタイトルの移植版となるだけに,動向を注目している人もいるのではないだろうか。

 こうした中,PLAYISMにて配信しているPSプラットフォーム向けインディーゲームの開発者が,自身のタイトルを紹介するプレゼンテーションが,3月4日,東京都内のソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジア(SCEJA)にて行われた。プレゼンされたのは,上記2タイトルに加え,すでに配信されている「TorqueL」(トルクル)および「Prismatic Solid」,そして2015年配信予定の「Bot!」の計5タイトルとなる。
 本稿では各タイトルについて,開発者のコメントを交えて紹介していこう。

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TorqueL


 TorqueLは,箱を回転させたり変形させたりしながら進む2Dアクションゲームで,2013年にプロトタイプ版を公開して以来,ニコニコ自作ゲームフェス,IndieCade ShowCase @ E3,Intel Level Up,文化庁メディア芸術祭などで高い評価を得ている。

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 開発者のなんも氏によると,PC版の製品版は2014年末のコミックマーケットにて販売することを決めていたが,PS4版はその前にリリースしたいと考え,そこから逆算して開発スケジュールを決めていったという。それができたのも,なんも氏自身が以前開発者として企業に勤務していた経験があったからこそだが,それでも個人ベースでのコンシューマ機向けパブリッシングにあたっては不明な点が多く,プロデューサーとしての立場とディレクターとしての立場の間で葛藤することもあったそうだ。

なんも氏
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 なおTorqueLは現在,PS4/PS Vita版にセーブ機能を追加するパッチを開発しているとのことである。
 また,今後のなんも氏の活動については具体的には決まっていないが,アナログゲームやVRなど,さまざまな方向性を考えているという。いずれにしても,TorqueLのようにプロトタイプ版を作ってから,その先の展開を考えていくとのことだ。

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Prismatic Solid


 Prismatic Solidは,抽象的な空間を舞台に,6種類のショットと隊列を駆使して進んでいくシューティングゲームだ。またBGMやSEには,細江慎治氏と佐宗綾子氏を起用している。

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 もともと本作は,Xbox LIVE Indie Gamesにて配信していたタイトルだったが,開発者の小森陽一氏は,PLAYISMがPSプラットフォーム向けに配信を開始するという話を聞いて,即座にPS4版への移植を決めたという。今回,PS4向けに移植するにあたっては,「ステージセレクト」や「ボスモード」が追加されている。
 また小森氏はPS4について,歴代PSプラットフォームの中では「一番素直なハード」とコメント。しかしPS Network関連の仕様については,1人で全部作業しなければならなかったこともあって,少し手間取ったそうだ。

小森陽一氏
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 今後の展開について小森氏は,Prismatic Solidの続編やスマートフォン向けのゲームを作りたいとコメント。それが一通り落ち着いたところで,PS4やProject Morpheus向けのオリジナルタイトルにも取り組みたいと意気込みを見せていた。

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クロワルール・シグマ


 クロワルール・シグマは,魔法騎士学園に所属する女の子を操作して,次々と現れるモンスターを倒していく一騎当千タイプのアクションゲームだ。もともとは2008年にPC向け同人ゲームとしてリリースされたものを,PS4向けに移植したタイトルとなる。

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 開発を手がけたsouvenir circ.の凜氏によれば,今回は移植というよりもリメイクに近く,フルHD解像度対応,キャラクターやスキル,アクションの追加,「ダンジョンモード」など各種モードの追加,ネットワークランキング対応など,さまざまな変更を加えたという。そのため,デバッグやテストプレイは知り合いに助けを頼むなど大変な思いもしたそうだ。
 また凜氏は,PS4版の開発にあたって,ハードのスペックやコントローラのボタン配置が決まっていることにより,PC版のように多彩な環境を想定しなくともよい点がうれしかったとも話していた。今後は,PS4専用タイトルの開発も視野に入れているとのこと。

souvenir circ. 凜氏
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 なお本作は,アニメ調の女の子をプレイアブルキャラとしたアクションということで,SCEJA社内でも「日本らしいゲーム」として評価されており,アジア方面でのヒットにも期待が掛かっているとのこと。

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アスタブリード


 アスタブリードは,横スクロールと縦スクロールが入り乱れ,縦横無尽にステージを駆け廻るという内容のドラマチックロボットアクションシューティングゲームだ。2013年12月にPC向け同人ゲームとしてリリースされて以来,海外で非常に高い評価を得ており,「Game Connection America 2015」では2部門で受賞している。
 日本での盛り上がりはまだまだだが,SCEJAでもPLAYISMでも,今後大きく盛り上げていくとのことである。

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 開発を手がけたえーでるわいすのなる氏によれば,本作は往年の2Dシューティングゲームの魅力を残しつつ,昨今のゲームに見られるような派手な演出を盛り込んだとのこと。また,いたずらに難しくするのではなく,初心者からコアプレイヤーまで幅広く楽しめるような難度設定を目指したという。
 加えて,今回のPS4版では,グラフィックス面に手を入れるなど,細かなブラッシュアップも図られている。

えーでるわいす なる氏
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 PS4版の移植作業は,もともとDirectX9世代のゲームをDirectX11に対応させるのが大変だったが,逆に言うとそれ以外はスムーズに進んだとのこと。
 なお,えーでるわいすの次回作はアスタブリードとはまた違ったチャレンジになる予定だが,ノウハウを活かしてPS4版への展開も視野に入れたものになるという。

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Bot!


 Bot!は,デジタルハリウッド大学の学生が卒業制作として開発したタイトルで,2015年内にPLAYISMからPS4向けにリリースされる予定。ゲームの内容は,心優しき家庭用ロボット「トミー」を操作し,工場から抜け出すというもの。トミーは攻撃手段を持っていないため,誰にも見つからないよう,箱状に変形して身を潜めながら工場内を探索し,脱出ルートを探すこととなる。

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 開発チーム・Aimed Freedomは,コアメンバー3名とグラフィッカー,サウンドエンジニアで構成されているという。プランナーである田原氏によれば,本作のテーマは「不条理と理不尽への挑戦」であり,プレイヤーは試行錯誤を重ね,何度も失敗しながら正解を探すことになるのだ。
 またエンジニアの神田氏は,AIによる敵の動作に力を入れているとし,ぜひ注目してほしいと語っていた。

Aimed Freedomの田原氏(左)と神田氏(右)
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会場には開発バージョンの「Bot!」も展示された
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 最後に,アクティブゲーミングメディアの水谷俊次氏およびSCEJAの伊東章成氏が語った,PLAYISMのPSプラットフォーム向け展開の展開についてのコメントを掲載し,本稿の締めとしよう。

「インディーゲームは盛り上がりを見せているものの,まだまだユーザーに届いていないという現実があります。ゲームの開発者とPLAYISM,そしてSCEJAが協力し,ユーザーに対してインディーの火を付けていくような流れを作れたらいいな,と考えています。
 またPLAYISMでは,日本のインディーゲームを北米や欧州など世界に展開していく流れを作ろうとしています。今回紹介したPS4向けタイトルも自信を持って世界に送り出すタイトルですので,ぜひ触れてみてください」(水谷氏)

アクティブゲーミングメディア 水谷俊次氏
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「PSプラットフォームにおけるインディー展開は,開発者と協力関係を構築する面などで難航していました。しかしPLAYISMと協力することで,そうしたハードルがクリアされ,続々とタイトルを配信できる状況になっています。
 PLAYISMとの協力関係を含め,今後もPSプラットフォームでは,インディーゲームの開発者が作ったゲームをワールドワイドに展開していくべく,多くの方々と一緒にチャレンジしていきます」(伊東氏)

SCEJA 伊東章成氏
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「PLAYISM」公式サイト

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    PLAYISM

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