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ソニー,「Xperia 1 IV」のSIMフリー版と専用クーラー兼拡張ドック「Xperia Stream」を国内発売
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印刷2022/09/12 13:06

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ソニー,「Xperia 1 IV」のSIMフリー版と専用クーラー兼拡張ドック「Xperia Stream」を国内発売

 2022年9月12日,ソニーは,5G対応スマートフォン「Xperia 1 IV」のオープンマーケット版(以下,SIMフリー版)と,Xperia 1 IV専用の外付けクーラー兼拡張ドック「Xperia Stream for Xperia 1 IV」(以下,Xperia Stream)を発表した。SIMフリー版Xperia 1 IVは9月16日,Xperia Streamは10月14日の発売を予定しており,税込のメーカー想定売価は順に17万5000円前後2万4000円前後となっている。

SIMフリー版Xperia 1 IV。カラーバリエーションは中央から右へ向けてブラック,アイスホワイト,パープルの3色だ
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Xperia Stream
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 SIMフリー版Xperia 1 IVは,すでに販売中のキャリアモデルをベースとしつつ,メインメモリ容量を既存の12GBから16GBに,内蔵ストレージ容量を256GBから512GBに増量したのが見どころとなる。

メインメモリと内蔵ストレージ容量を増量した
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 約6.5インチサイズで,解像度1644×3840ドット,アスペクト比21:9の有機ELディスプレイや,搭載SoC(System-on-a-Chip)に「Snapdragon 8 Gen 1」といった特徴は変わらない。
 また,Xperia 1 IVに搭載するゲーム用機能「Game Enhancer」もそのまま利用可能だ。

豊富なゲーム用機能を備えたGame Enhancer
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 ただし,キャリアモデルが5Gのミリ波に対応していたのに対して,SIMフリー版ではSub6のみに留まる。対応バンドは,n3,n28,n41,n77,n78,n79で,国内キャリアのSub6を完全にサポートするのに加えて,通信キャリア以外の企業や自治体が構築できる「ローカル5G」に用いられるn41も利用できるという。

 一方のXperia Streamは,Xperia 1 IVの発表時に開発を表明していたもので,外付けクーラーによる空冷機能と,インタフェース類の追加による機能強化を行う専用アタッチメントとなる。

Xperia Streamの前面。Xperia 1 IVとはUSB Type-Cで接続する
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Xperia Streamの背面。横持ち時に指が触れる部分に滑りにくいエンボス加工を施している。中央にあるのが空冷ファンだ
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 まずは,Xperia Streamの冷却機構から見ていこう。
 外付けのスマートフォン用クーラーは,専用や汎用などさまざまな製品がすでに流通している。一般的な冷却ファンは,SoCを搭載する熱源部分に対して,ピンポイントに空気の流れを当てたり,ペルチェ素子などの冷却媒体を密着させたりといった手法で冷却するものが多い。

 Xperia Streamも,冷却ファンで空気をスマートフォンに当てて冷やすのは変わらないが,アタッチメント側の内部構造を最適化して,空気の流れを制御することで,熱源部分だけでなく背面パネルや前面パネルまで含めた冷却を行うのが特徴だ。

背面から吸気して,Xperia Streamの筐体内部のスリットを経由して気流を回す
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前面パネルにも風を送って,Xperia 1 IV全体を冷却するイメージだ
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 ソニーの検証によると,一部分だけを冷却する市販の外付けクーラーと比べて,Xperia Streamは端末全体の温度を低くできるため,フレームレートの低下を抑えられるという。また,ベンチマークテストのような高い負荷を連続してかけた状態でも,熱による性能低下を防げるというのがソニーの主張だ。

ソニーによるテスト結果。ペルチェ素子を使ったクーラーと比べて,端末全体を冷却できていることが分かる
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Antutu Benchmarkを5回連続で実行したときのスコア比較。Xperia Streamを使用した場合は,スコアの低下が抑えられている
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 なお,Xperia Streamを装着すると,Game Enhancerに,Xperia Stream用のUIが加わる。ここでは,ファンの回転数などを調整できるだけでなく,Xperia Streamを使用したときだけ一時的に動作クロックを大きく引き上げる「ブーストモード」の設定が可能だという。

Game Enhancerに,Xperia Stream用の設定項目が加わる
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 Xperia Streamにおけるもうひとつの特徴は,豊富なインタフェースをXperia 1 IVに追加できることだ。Xperia Streamの下側面に,4極3.5mmミニピンヘッドセット端子や,HDMI出力端子,100BASE-TX対応有線LANポート,USB Type-Cポートが並ぶ。

背面の追加インタフェース
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各ポートにケーブルを接続した状態
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 HDMI出力端子は,出力解像度が1920×1080ドットで,最大120fpsでの映像表示ができる。たとえば,外部ディスプレイへ出力して大画面でゲームをプレイしたり,ビデオキャプチャデバイスやPCをつないで映像配信を行ったりといった用途を想定しているとのことだ。

HDMI出力端子は,1920×1800ドット,最大120fpsの映像出力に対応する
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 有線LANポートもゲームにおいて非常に重要だろう。5Gや無線LAN通信が,高速かつ低遅延になってきたとはいえ,とくに遅延の面でまだまだ有線LANに分があるのは確かだ。競技性の高いeスポーツタイトルをプレイするには,必須と言えよう。

100BASE-TX対応の有線LANポートを搭載する
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ソニーによる有線LANと無線LANにおけるPing値の比較。当たり前だが,有線LANのほうがPing値が低い
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 ただし,Xperia Streamの有線LANポートは,100BASE-TXまでしか対応していないので,PCで一般的な1000BASE-Tと比べて,大きなデータの通信には向いていない。ソニーによると,ゲームでは短時間に大きなファイルをやり取りするケースが少ないため,100BASE-TXで十分対応できると判断したそうだ。ゲームのダウンロードは,無線LAN通信,実際にゲームをプレイするときは有線LANといった具合に,用途によって使い分けるといいだろう。

 また,Xperia Streamは,持ちやすさと操作のしやすさにもこだわったそうだ。Xperia Streamの開発には,プロゲームチームの「SCARZ」のメンバーが協力しており,さまざまな持ち方を考慮しつつ,多くのゲーマーが長時間持ち続けていても負担の少ない形状を目指したという。

筐体デザインには,プロゲームチーム「SCARZ」が協力した。ジャイロによるリコイル制御がしやすいなど,形状を工夫したそうだ
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 Xperia Streamは,単体販売に加えて,SIMフリー版Xperia 1 IVとXperia Streamをセットにした「Xperia 1 IV Gaming Edition」もラインナップしており,税込の想定売価は19万円前後だ。それぞれの製品を単体で購入するよりも,約9000円お得になる。

Xperia Stream単体に加えて,SIMフリー版Xperia 1 IVとのセットも用意される。本体カラーはブラックのみ
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 今回発表となった製品は,2022年9月15日から千葉・幕張で行われる東京ゲームショウ 2022のXperiaブースでの展示を予定している。いち早く試したい人は会場に足を運んでみるのもいいだろう。

ソニーのXperia 1 IV製品情報ページ

ソニーのXperia特設サイト

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