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GeForce GTX 600
  • NVIDIA
  • 発表日:2012/03/22
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NVIDIA,「GeForce GTX 650」を発表。GK107コア採用のエントリーミドルクラス市場向けGPU
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印刷2012/09/13 22:00

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NVIDIA,「GeForce GTX 650」を発表。GK107コア採用のエントリーミドルクラス市場向けGPU

GTX 650リファレンスカードのイメージ。原稿執筆時点ではあまり解像度の高くないものしか入手できていないが,GT 640のリファレンスデザインとは似て非なるものであることが分かる
画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / NVIDIA,「GeForce GTX 650」を発表。GK107コア採用のエントリーミドルクラス市場向けGPU
 日本時間2012年9月13日22:00,NVIDIAは,Kepler世代のデスクトップPC向けGPU新製品「GeForce GTX 660」(以下,GTX 660)および「GeForce GTX 650」(以下,GTX 650)を同時発表した。

 GTX 660については別記事でレビューを行っているので,そちらを参照してもらえればと思うが,GTX 650は,そのGTX 660と,6月4日に発表された「GeForce GT 640」(以下,GT 640)との間を埋める製品と位置づけられている。従来製品でいえば,「GeForce GTX 550 Ti」(以下,GTX 550 Ti」や「GeForce GTS 450」(以下,GTS 450)あたりを置き換える製品だ。



GPUコアにはGT 640と同じ「GK107」を採用

早い話がGT 640のGDDR5版


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GeForce GTX 650の紹介スライド。タグライン(=キャッチコピー)は「Step up to GeForce GTX」(GeForce GTXにステップアップしよう)
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GK107コアのブロック図。GT 640のレビュー時には4Gamerの推測結果をお届けしているが,今回掲載しているのはNVIDIA公式のものである
 別途お伝えしているとおり,GTX 660では新型GPUコア「GK106」が採用されていた。ではGTX 650ではどうかというと,GPUコアは「GK107」で,GT 640と同じだ。

 付け加えるなら,そもそもGT 640自体がGK107コアのフルスペックと位置づけられているため,GPUの基本仕様はGTX 650でもGT 640からとくに拡張されていない。つまり,192基のCUDA CoreとL1キャッシュ,16基のテクスチャユニット,「PolyMorph Engine 2.0」と呼ばれる1基のジオメトリエンジンなどをまとめて「Streaming Multiprocessor eXtreme」(以下,SMX)という名のプロセッサコアとする構成や,それを2基まとめてミニGPU的な「Graphics Processing Cluster」(以下,GPC)とする点は,GT 640から変わっていない。
 搭載するGPCが1基のみなので,CUDA Coreの総数が384基,テクスチャユニットの総数が32基となる点も従来製品どおりだ。

 足回りにも違いはない。L2キャッシュ容量が256KB――GK106だと384KBなので,3分の2――8である点や,8基で1パーティションのROPユニットが2パーティション用意され,それと64bitメモリコントローラ2基が組み合わせられる点もGTX 650とGT 640では共通となる。

NVIDIAが明らかにしている,GTX 650の主なスペック
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / NVIDIA,「GeForce GTX 650」を発表。GK107コア採用のエントリーミドルクラス市場向けGPU
 いよいよ「本当にGT 640から何も変わってない」感が高まってくるが,大きく異なっていることが1つある。それは組み合わせられるグラフィックスメモリのスペックだ。
 GT 640ではDDR3メモリを採用していたのに対し,GTX 650ではGDDR5へと変更されている。これにより,メモリクロックもGT 640の1800MHz相当(実クロック900MHz)からGTX 650では5000MHz相当(実クロック1250MHz)へと飛躍的に向上し,それに合わせてメモリバス帯域幅も28.8GB/sから80.0GB/sへと大幅に広がっているのである。
 その差は実に約2.8倍。GT 640のレビュー記事で「GDDR5メモリを組み合わせた製品は別型番で用意される可能性もある」という話を紹介したが,まさにその「GDDR5メモリを組み合わせた別型番のGPU」が,今回のGTX 650というわけだ。

 なお,メモリに合わせて……かどうか,GPUのコアクロックもGT 640の900MHzから1058MHzへと約18%引き上げられた。ただしGK107コアなので,コアクロックと動作電圧の調整による自動クロックアップ機能「GPU Boost」が用意されていない点は注意が必要かもしれない。

GTS 450より20%以上高速で,消費電力は半分だと謳われる
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 もう1つGT 640からの変更点として挙げられるのが,GT 640には用意されていなかった6ピン型PCI Express補助電源コネクタの存在である。
 実のところGTX 650のTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は64W。スペック上は補助電源コネクタが不要で,それどころかGT 640の同65Wより1W低いという,不思議な状況になっているのだが,NVIDIAはこの点について,「オーバークロック時に電源供給の余裕を持たせるため,補助電源コネクタを用意した」という説明を行っている。GPUメーカーがオーバークロック用途を意識してリファレンスデザインを用意するというのには違和感を覚えるが,それだけカードメーカーレベルではクロックアップモデルが多数出てくるということなのかもしれない。

 なお,NVIDIAはGTX 650に関する報道関係者向け電話会議のなかで,補助電源コネクタを搭載しないカードが登場してくる可能性も示唆していた。この点は付記しておきたいと思う。


HD 7750より最大30%強速いとNVIDIAは主張

1920×1080ドット解像度


HD 7750比で10%弱〜30%強高速とされるGTX 650。それを確認すべく,4Gamerでもドライバの入手に向けて努力したのだが,どうしても発表前に入手することはできなかった
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 原稿執筆時点で,GTX 650を動作させるためのグラフィックスドライバが公開されていないため,レビューはドライバが公開されてから行いたいと思うが,NVIDIAの資料によれば,GTX 650は,競合の「Radeon HD 7750」(以下,HD 7750)と比べて最大30%強高速とのことだ。GT 640ではHD 7750にまったく歯が立たなかったが,コアクロックの引き上げと,メモリクロックの大幅な向上によって,力関係は逆転するというわけである。

 ただし,HD 7750については,1つ重要な事実を指摘しておく必要がある。というのも,AMDは北米時間8月29日にHD 7750の仕様変更を行っているのだ。それにより,HD 7750のGPUコアクロックは従来の800MHzから900MHzへと100MHz引き上げられている(参考:AMDのHD 7750製品情報ページ)。NVIDIAの資料には「15〜20%というスコア差は,800MHz動作のHD 7750と比較したときのもの」と但し書きがあったので,上で示したグラフをそのまま信用するわけにはいかないが,それでも,NVIDIAがGTX 650を「HD 7750より速い」製品として据えてきたことは押さえておくべきだろう。

 は,そんなGTX 650の主なスペックを,従来製品や競合製品と比較したものとなる。

※発表当初,AMDはHD 7750のリファレンスクロック800MHz,公称典型消費電力55Wとされていたが,北米時間8月29日付けで仕様変更があり,リファレンスクロックが900MHzへ引き上げられたため,今回はそちらを記載している。また,GTX 560は「リファレンスクロックがない」とされているため,主要なクロック帯を示した
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DirectX 11タイトルを1920×1080ドットでプレイできるGPUだと,NVIDIAはGTX 650を位置づける。ちなみにスライド中の「8倍速いアップグレード」というのは,「GeForce 9500 GT」と比べてのものだそうだ
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 ちなみにNVIDIAはGTX 650なら,1920×1080ドット,いわゆるフルHD解像度でも,標準的なグラフィックス設定であれば多くのゲームでプレイアブルなフレームレートを維持できると謳っている。NVIDIAの主張どおりの性能を発揮するなら,GTX 650は,3Dオンラインゲームをメインに,1920×1080ドット解像度でプレイしたいと考えている人にとって,面白い選択肢となる可能性がありそうだ。

 気になる価格だが,北米市場におけるNVIDIAの想定売価は109ドル。NVIDIA Japanによると,リファレンスデザイン採用モデルは当初,1万980円前後になる見込みとのことである。

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