2014年6月10日,ドイツのゲーマー向け周辺機器ブランドであるROCCATは,ゲーマー向けワイヤレスキーボード「
Sova」を開発中であると,
特設Webページおよび同社
Facebookページで公表した。10キーレスのキーボードとパームレスト,マウスパッドを一体化した,奇抜なデザインが特徴だ。なお,価格や発売時期は今のところ明らかになっていない。
奇抜としか言いようがないデザインのSova。サイズは公表されていないが,10キーレスキーボードを縦横各2倍に引き伸ばしたような感じなので,かなり大きいとはいえそうだ
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なぜこんなデザインになっているのか。「
StarCraft II」の大会で優勝経験もある,プロゲーマーのHyuN氏(
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キーボードとしてのSovaは,アルミ合金製のボディに74個のキーを装備。メカニカルキースイッチにはZF Electronics製の「Cherry MX」を採用し,各キーにLEDバックライトも内蔵する。
筐体はアルミ合金製
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74キーのテンキーレスキーボードには,Cherry MXをキースイッチに採用する
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SovaはPCとの接続にワイヤレス方式を採用するため,本体右側面には脱着可能なバッテリーを搭載している。一方,組み合わせて使うマウスにはワイヤードモデルが想定されており,Sova本体側のUSBポートにつないだマウスの入力情報と,キーボードの入力情報を合わせてワイヤレスで送るという,変わった機能を備えているようだ。
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| 本体左側面にはUSBポートらしいものが2つ見える(左)。本体右側面(右)にはバッテリーを装着できる |
フル装備状態と思われるイメージ画像。キーボードの上部に取り付けられている小型のディスプレイは,ROCCAT製のアプリ「Power-Grid」を動作させたスマートフォンと思われる
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昨今の小型ゲームPCブーム,そして(いつになるか分からないとはいえ)発売が予定されるSteam Machineと,「リビングでPCゲームをプレイする」こと自体は,少しずつ一般的になりつつあるようにも見える。Sovaは,そんな状況に向けて“最適化”したデバイスというわけだ。もちろん「そこまで優雅にPCゲームをプレイしたい人が日本にどれだけいるのか」という疑問は残るものの,面白い製品であることは間違いない。