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GeForce GTX 400
  • NVIDIA
  • 発表日:2010/03/26
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Fermi時代の製品展開が分かってきたNVIDIAのGPUロードマップ。DX11世代が出揃うのは2010年Q2以降に
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印刷2009/10/14 00:00

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Fermi時代の製品展開が分かってきたNVIDIAのGPUロードマップ。DX11世代が出揃うのは2010年Q2以降に

 自らが主催する開発者会議「GPU Technology Conference」(以下,GTC)で,次期アーキテクチャ「Fermi」(フェルミ,開発コードネーム)を発表したNVIDIA。ただ,実際に,同アーキテクチャを採用したGPUが登場するのは,2009年末以降になりそうで,そのため同社は,年末商戦を,GT200ベースの新製品で乗り切ることになる。

2010年上半期までのNVIDIAデスクトップPC向けGPUロードマップ
GeForce GTX 400


Fermi世代はTesla先行。GT300は最短で年内か

AMDへの対抗馬は2010年Q2以降


Fermiのダイ写真
GeForce GTX 400
 “Fermi世代”の先陣を切るのは,HPC(High Performance Computing)用のGPGPU製品「Tesla」。NVIDIAは11月中旬にも,Fermiアーキテクチャを採用した新世代Teslaを発表する見込みだ。ただし,実際の製品出荷は年末以降とされており,どのタイミングで製品が潤沢に供給されるようになるかは,まだ不透明なままである。

 それもあり,Fermiアーキテクチャを採用したデスクトップPC向けGPUとなるGeForce製品「GT300」(開発コードネーム)について,グラフィックスカードベンダー関係者は「年内には間に合わないだろう」と口を揃える。ただそれでも,「AMDへの対抗上,ごく少量の年内出荷を模索している」と,OEM関係者は指摘しているので,イメージとしては,最短で年内,といったところだろうか。

GTCで,Fermiのプロセッサパッケージを持つJen-Hsun Huang氏(Co-Founder, President, and Chief Executive Officer, NVIDIA)
 GTCで,NVIDIAのJen-Hsun Huang(ジェンスン・フアン)社長兼CEOは,FermiアーキテクチャをベースとしたGPU製品を,トップ・トゥ・ボトムで揃えると述べていたが(関連記事),実際に,Fermiアーキテクチャは,2010年第1四半期後半から第2四半期前半には,ミドルクラス以下――NVIDIAがいうところのパフォーマンス市場やメインストリーム市場――にも派生する見込みだ。
 同社は現在,開発コードネーム「GT330」「GT320」「G310」という3製品を投入する計画で,これにより,ミドルクラス以下におけるグラフィックス性能の大幅な底上げが図られることになる。

 ただし,3Dゲーマーにとってスイートスポットになるであろう,「GeForce GTX 260」や「GeForce GTS 250」の後継製品に関しては,現在のところ,「『D11E』という開発コードネームは聞こえてきている」というレベルで,実際の投入時期は2010年第2四半期以降となる見通しだ。「AMDが『Cypress』や『Juniper』を投入してきたことで,競争が激化するこのレンジには,パフォーマンスだけではなく,価格面でも競争力が高いモデルが求められるため,最終的な判断が難しいのだろう」(OEM関係者)。


年末商戦はGT200ベースでしのぐ戦略

未だ見えない「GT230」の仕様


GeForce GT 220搭載グラフィックスカードの例。写真はZOTAC International「ZOTAC GeForce GT 220 1GB DDR3」(型番:ZT-20201-10L)
GeForce GTX 400
 年末商戦にFermiはまず間に合わない。そこでNVIDIAが用意したのが,GT200アーキテクチャを採用し,40nmプロセス技術で製造されるGPU群である。
 日本時間2009年10月12日に正式発表された「GeForce GT 220」「GeForce 210」は,6月に発表されたノートPC向けGPUと共通のシリコンデザインを採用し,DirectX 10.1をサポートするのも共通だが,Processor Core(=Streaming Processor)数などは異なる製品だ。

 GeForce GT 220とGeForce 210がリリースされたのは,ライバルであるAMDが,エントリークラス市場をカバーするDirectX 11対応GPUを投入するまで間があるためだ(※AMDは,2010年第1四半期に,Evergreen世代のエントリーGPUを市場投入予定)。

 「GeForce 9500 GT」の後継となるGeForce GT 220は,TSMCの40nmプロセス技術で製造され,Processor Coreは48基内蔵。メモリコントローラはDDR3/DDR2に対応した128bitメモリインタフェースのものを搭載する。
 動作クロックはカードによって異なるが,上位製品では,コア625MHz,シェーダ1360MHzで,メモリはDDR3採用モデルが1580MHz相当となる。消費電力は,標準モデルで50W以下だ。
 「GeForce 9400 GT」後継のエントリーGPUとなるGeForce 210は,16 Processor Coreを搭載。64bitメモリインタフェースを採用し,動作クロックはコア589MHz,シェーダ1402MHz,メモリはDDR2モデルで800MHz相当となり,消費電力は35W以下となる。

GeForce 210搭載グラフィックスカードの例。写真はGIGABYTE TECHNOLOGY「GV-N210OC-512I」
GeForce GTX 400
 先ほどもD11Eという開発コードネームを紹介したが,NVIDIAは,2007年末から,OEMパートナー向けのGPUロードマップでコードネームの命名ルールを変更しており,例えばGeForce 210は「D10M」と呼ばれてきた。
 「D」は「Desktop」の略で,「10」は「Generation」を表す数字。最後の「M」は市場セグメント――ここでは「Mainstream」(メインストリーム)――を意味する。
 ちなみに,この“アルファベット+数字+アルファベット”からなるコードネームは,シリコンそのものを示すもののようで,グラフィックスカードレベルでは,同じコードネームからいくつかの製品が投入される。グラフィックスカードベンダー向けのロードマップでは,「GT218」という名で呼ばれていたりといった具合だ。

 NVIDIAが持っていた当初の計画だと,GeForce GT 220もGeForce 210と同じD10Mを採用することになっていたが,AMDの攻勢を受けて,その戦略は変わってきており,今回発表されたGeForce GT 220では,「GT216」というコアになっている。
 これらは,1〜2四半期で,Fermi世代に切り変わることになるが,いずれにせよ,長らくG80〜G90世代のまま停滞していた,NVIDIAの下位ラインナップが,再び動き出したことは歓迎したい。

 さてもう一つ,AMDの攻勢は,NVIDIAが「GeForce 9600 GT」の後継として投入を計画している「GT230」(開発コードネーム)にも影響を与えている。
 OEMベンダー関係者は,「NVIDIAは当初,D10PコアのGT230を96 Processor Core,256bitメモリインタフェースという仕様のモデルとして投入する計画だった」と述べる。これは,「GT215」と呼ばれていたコアと同じスペックだ。
 しかしここにきて,グラフィックスカードベンダー関係者からは「GT230では320bitメモリインターフェースを採用する」という情報が流れ出し始めた。この話が事実だとすると,当初,GeForce GTX 260の40nmプロセス版として計画されていた「D10E」というコアを,機能を制限しつつ,GeForce 9600 GTの後継に当て込んだ可能性があるわけだ。

 そうなると,「GeForce GTX 275」やGeForce GTS 250の40nmプロセス版が登場する可能性も出てくることになるが,「現時点で,我々が掴んでいるロードマップに,そうした計画は存在しない」(同OEM関係者)とのこと。なお,現在の計画だと,GT230の消費電力は,補助電源コネクタが不要となる75W以下に設定されている。


“七方塞がり”のチップセットビジネス

IONしかない2010年はタフな1年に


IONプラットフォームを構成する,「GeForce 9400M G」グラフィックス機能統合型チップセット
GeForce GTX 400
 ゲーマーを含むPCユーザーとしては,チップセットの今後も気になるところだが,Intelとの間にはライセンスに関する訴訟問題を抱え,AMDとは関係が悪化しているという事実が,ロードマップに暗い影を落としている。結論から先にいえば,NVIDIAは現在,nForceファミリーの新製品計画を凍結し,IONプラットフォームのみに注力している状態だ。

 複数の大手PCベンダー関係者は,「NVIDIAは,AMDチップセットへ復帰した場合,PCへ採用される可能性について探りを入れてきた」ことを明かす。これは,クロスライセンス契約に関するIntelとの訴訟が長引き,Lynnfieldなどに対応したDMIチップセットの投入が難しくなっていることを受けてのアクションのようだ。
 しかし,AMDは現在,NVIDIAに対して,Socket AM3のライセンスを供与していないため,NVIDIAはAMDの最新PCプラットフォームに対応したチップセットを投入できない。唯一の活路は,持っているバスライセンスを有効に使えるIONプラットフォームだけという,“七方塞がり”な状況なのだ。

 さて,そのIONプラットフォームでは,グラフィックス機能強化版のチップセットで,「ION2」とも呼ばれてきた製品が,年末から2010年初頭にかけて市場投入される見通しになっている。
GTCでIONプラットフォームについて言及していたDrew Henry氏(General Manager, Desktop GPU Business Unit, NVIDIA)
 ION2は,第1世代IONでもサポートされているIntel製プロセッサに加え,VIA Technologiesの「C7」などもサポートされる見込み。とはいえ,2010年初頭になると,Intelは次期Atomプロセッサとなる「Pineview」(パインビュー,開発コードネーム)を市場投入してプラットフォームを一新し,CPU−チップセット間インタフェースにDMIを採用する。つまり,ION2は市場投入直後に,“Intel市場”におけるビジネスチャンスを奪われることになるのだ。
 一方,GTCでNVIDIAが,今後のIONプラットフォームでAMD製CPUへの対応も視野に入れるといった旨の発言を行っていたのは,「既存のバスライセンスを使える『VISION』なら,ビジネスチャンスが残っている」というだけの意味であり,実際,OEM関係者によれば,現時点で,NVIDIAのチップセットロードマップに,AMD製CPUをサポートする製品は登場していないという。


 2010年が,NVIDIAのチップセットビジネスにとって,極めてタフな1年になることだけは間違いない。
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