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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
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印刷2008/09/18 20:16

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ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」


「ダークナイト」はワーナー・ブラザース映画配給で,8月9日より日本公開
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
 アメリカでは歴代興行記録を塗り替えるほどの勢いで,大ヒットを記録中のバットマン最新作「ダークナイト」。日本では国民性の違いからか,作品としての高い評価とは裏腹に,ヒット……とまではいかないあたりに,歯がゆい思いをしているファンも多いのではないだろうか。
 ハリウッドからは「こんなに素晴らしい傑作が日本でヒットしないのは理解しがたい」といった声も届いている。が,日本からは「コミック原作の映画が全米で社会現象になるほど大ヒットするなんて,理由がさっぱり分からない」といった声が出るといった具合に,価値観が見事にすれ違ってしまっているようだ。

 DC Comicsから生まれたバットマンは,実写のテレビ版や映画版,そしてアニメ版など,さまざまなメディアで展開されてきており,日本でもその知名度は高い。とはいえ,こと映画興行成績となると知名度の割りには,うまくいっていないのも事実である。

 例えば,1989年のサマーシーズンに全米公開されたティム・バートン監督の「バットマン」は,ジャック・ニコルソンが怪演したジョーカーが話題を呼んで大ヒットを記録した。いまにして思えば,この作品は,アメコミを実写映画としてメジャー化した先駆的な作品ともいえる。
 しかし,同年12月の日本公開では,大がかりなプロモーションが展開されたにもかかわらず不振に終わっている。全米公開から半年もの期間が経過していたこともあり,ワーナーブラザーズは全米で発売されるビデオやレーザーディスクを,輸入禁止物として税関に登録していたらしいが,こういったインターネットのない時代だったからこその情報統制が,映画愛好家達の反感を買っていたようだ。
 少々余談だが,「時計じかけのオレンジ」がわいせつ物扱いで輸入禁止だったこともあり(現在は解禁されている),欲しい映画ソフトのためなら個人輸入をも厭わない熱心な映画愛好家達は,当時のワーナーブラザーズに強い反発を覚えていたものである。

 とまあ,19年前もバットマンは日本で不発に終わったわけだが,当時は全米公開から期間が空きすぎていたことが最大の敗因であると,評論家を含む映画関係者達は考えていた。アメリカで大フィーバーを巻き起こしている最中に,日本でも上映するべきだったのではないか……? と。
 ただ,バットマンシリーズはその後も日本で数作品公開されてきているが,ことごとく期待されていた興行成績には届かずじまい。満を持して投入されたダークナイトは,全米公開から日本公開までのタイムラグがほとんどなかったにも関わらず,興行成績には雲泥の差がついてしまっている。やはりこれは,日米間に横たわる“キャラクター文化の差異”が,男女の間にあるとされる深くて暗い川以上に大きなものであるという証なのかもしれない。
 確かに日本で人気の高いキャラクターの多くは,“明るく,激しく,分かりやすい”もの。もちろん例外……というか,ダークヒーロー的なキャラクターや,何となく陰鬱な空気を醸し出している作品にも,人気を集めているものは多く存在するが,それらとバットマンが,同じベクトルというわけでもない。

 ……ゲームの話に入る前に,なぜここまで映画版バットマンの歴史について触れてきたかというと,映画が公開された時代と,映画版権でデコレートされたシネマゲームをシンクロさせることで,何らかの意味や価値を見いだせるのではないか? と考えるからである。はい,長くなった前置きに対する言い訳終了。それではここから,バットマンゲームについて触れていこう。

公開から1か月以上経っているので,まだ見ていない人はお早めに!
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」 ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」 ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」

Oceanから1986年に発売された「BATMAN」各機種のパッケージ。リアルな劇画チックでアメコミのテイストをそのまま踏襲している。残念ながらパック・イン・ビデオの国内版パッケージは所有していないが,よく見ると海外版MSXのパッケージのみ,イラストに若干の追加が
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」

 1980年代のゲーム業界では,ハードウェアの性能やROM容量に限界があったためか,善なる存在が悪しき存在を退治するという,単純な構図で分かりやすい内容のものが多かった。コミックヒーローがゲーム化されやすかったのは,こういった事情を反映したものだったのかもしれない。また,一定数のファンが見込めればセールス的に数字を読みやすいという理由も考えられる。これは日本でもアメリカでも,さほど差はないだろう。
 そのため,前述のティム・バートン監督版「バットマン」公開以前にも,原作コミックをモチーフにした作品が,1986年にOceanから発売されていた。同社は1980年代から1990年代中期まで,映画版権モノのシネマゲームを数多くリリースしており,バットマンは,Amstrad CPC,MSX,ZX Spectrum向けに投入されていたのである。
 なお,これは日本でもMSXの1メガROMで「バットマン ロビン救出大作戦」という邦題でパック・イン・ビデオから発売され,筆者はそれを遊んでいたものである(PC-8801シリーズでも発売されたような気がするが,未確認)。
 ちなみに当時の筆者は,故 広川太一郎氏が吹き替えをしていた実写テレビシリーズのバットマンを,再放送で観たことがあった程度のぬるいファンでしかない。MSX版は日本テレビがアニメ版を放送していた時期のリリースだったので,「これからバットマンのムーブメントが来るのかな?」とぼんやり思っていたような覚えがある。アニメのことはうろ覚えだが,確か銀河万丈氏がバットマンの声を演じていたような……。

ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
オープニング画面でカッコイイ「BATMAN」が登場するも,ゲームを始めると三頭身の可愛い(?)キャラクターに変貌してしまう。これがあのころのゲームだ
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
キーコンフィグ画面がイキ! “BATKEYS”という表記にオリジナリティと遊び心が感じられる。ゲームオーバー時にも制作者のジョン&バーニーの名前が出てくるのは少々クドイ。が,こういう押しの強さみたいなものも,クリエイターには必要だよなぁ

 で,このバットマン ロビン救出作戦の内容は,タイトルどおり誘拐されたロビンをバットマンが助けに行くというもの。斜め見下ろし型の黒背景に,スプライトで描かれたグラフィックスがなんとも地味で,ゲーム自体もやっぱり地味だった。バットマンというと,派手なアクションを期待してしまうところだが,これはゆったりとしたパズルアクションである。
 とはいえ,牙の生えたバットマンみたいな敵が出てきたり,異形の人型クリーチャーに触らないように進んだり,小さなバットマンのオブジェを取るとパワーアップしたりライフが回復したりと,腰を据えて遊んでみれば,そこかしこにオリジナリティが溢れており,それなりに面白かった覚えがある。残念なのは,バットマンのオブジェを探しながら一生懸命ロビンを救おうとしていたのに,妙に難しくてそれがかなわなかったことだ……。


 お気づきの方もいるだろうが,バットマン ロビン救出作戦は,純粋なシネマゲームではない。漫画版権をもとにしたコミックゲーム(コミゲー)である。では,なぜこれを紹介しているのかというと……,その理由はまた次回に!

ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
右がAmstrad CPC版の画面。唯一キャラクターが二色で描かれている
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
さまざまなシチュエーションが登場。原作や映画とはほど遠い感じはするけども……ゲームなんだからいいじゃないか!

ドブ漬けゲームスープレックス(12)

Wii
「ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス ノリノリリズム系」(AQインタラクティブ)

 流れる曲に合わせてWiiリモコンを振まくる,単純明快なリズムゲー。本作に登場するのは,CGアニメ「The World of GOLDEN EGGS」のキャラクターだ。アニメのことは知らなくても,日産のCMやローソンで販売されたキャラクターグッズなどで,トゥーンレンダリングで描かれたポップなテイストを目にしたことがある人も多いはず。
 ゲーム自体はきわめて単純。基本的に画面や音楽に合わせてWiiリモコンを振るだけだ。BGMには,アニメのDVDで使われていた聞き覚えのある曲が使われているので,好きな人にはたまらないはず。 なお本作では,高いランクをたたき出すとステージ終了時にキャラクターカードを入手でき,アルバム内でそのカードを見るとキャラクターボイスを聴けたりもする。このあたりも,ファンにとってはニヤリとさせられるポイントだろう。
 筆者は正直,かなりハマった。が……,一生懸命長時間遊び過ぎて,筋肉痛に苛まれる羽目に。これが,オッサンゲーマーの肉体の悲しさである。

 余談だが,2008年1月に行われた日産のノートの試乗キャンペーンでは,非売品の特別版「ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス ノリノリリズム系 NISSAN NOTE オリジナルバージョン」が,3000名にプレゼントされたらしい。製品版とはどこが違うのか,気になるところだ。
 また,取扱説明書によるとニンテンドーDS版の発売が予定されているらしい。なんでもWiiとDSで,入手したキャラクターカードを交換できるらしい。ちょっと楽しみだ。

ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」
ジャンクハンター吉田のゲームシネシネ団:第12回「『ダークナイト』が全米大ヒット中! BATMANゲーム大解剖 その(1)」

「ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス ノリノリリズム系」
公式サイト



■■ジャンクハンター吉田(シネマゲーム研究家)■■
この連載が掲載されている頃,吉田氏はとあるエンタメ系の仕事でソウルにいる予定だとか。世界中のあちこちに行ったことがある割りに,韓国は初めてだそうです。ただ,韓国の人は誰も彼もがテコンドー経験者だと思っているっぽい様子なのは,「日本人はみんなサムライか忍者か芸者の子孫!」的な誤解に近いのではないかと。でも吉田氏が大昔にレスリングでロシア遠征に行ったときには,「ロシア人はサンボを習得している人達ばかりだったからねぇ,ホントに。プーチン前大統領も,サンボの達人らしいし」とのこと。あー,まあミルコ・クロコップもクロアチアの国会議員でしたしねぇ。って,あれ?


  • 関連タイトル:

    ザ・ワールド・オブ・ゴールデンエッグス ノリノリリズム系

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