
連載
インディーズゲームの小部屋:Room#454「Meadow」

今月末にある健康診断に備えて,そろそろ健康的な生活を心がけようかなと考えている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第454回は,Might and Delightの「Meadow」を紹介する。本作は,野生動物となって野山を自由に駆け回るという,動物好きにはたまらないオンラインゲームだ。とりあえず,早寝早起きから始めてみようかな。
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すでに気づいている人もいるかもしれないが,Might and Delightは本連載の第373回で紹介した「Shelter 2」の開発元でもある。同作はオオヤマネコとなって大自然でサバイバルを繰り広げるという内容で,その前作「Shelter」の主役はアナグマだった。「Shelter」シリーズには,このほかにストーリー性を増した「Paws: A Shelter 2 Game」があり,ついに念願の(?)オンラインゲームとして登場したというわけだ。
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本作の主役も,もちろん野生動物。前作までとの大きな違いは,同じ世界に最大50人のプレイヤーが参加し,思い思いのアニマルライフを送っているという点。サーバーはヨーロッパ,アメリカ西海岸,アメリカ東海岸の3か所に設置されているので,日本から接続する場合は距離的に最も近いアメリカ西海岸を選ぶのがいいだろう。
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ゲームを開始すると,アナグマの姿でぽつんと原っぱに置き去りにされているので,とりあえずそのへんをブラブラと散歩してみよう。野山を歩き回っていると,ほかのプレイヤー(というか動物)と出会うかもしれない。しかし,お互い動物なので当然ながら言葉を交わすことはできず,コミュニケーションの手段はエモートによる曖昧な意思疎通のみというのが何となく楽しい。
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基本的に,何をやってもやらなくてもいい本作だが,1つだけ目標らしきものがあるとすれば,それは草花や鉱石などから採取できる「エッセンス」を集めること。プレイ開始時はアナグマだが,エッセンスを集めると,その量に応じてカエルやウサギなどの新しい動物やスキン(毛皮の模様),エモートなどがアンロックされていく。また,「Shelter」シリーズのほかのゲームやサントラを購入済みの人は,特別な動物やエモートが使えるといった特典もある。
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本作では,このエッセンスを求めて群れで走り回っている動物達をよく見かけるので,見かけたらうしろを付いて行ってみるのもオススメ。お互い,あやふやなエモートでしか意思の疎通ができないので,群れが何となく右に行けば自分も右に行くし,左に向けばそちらへ行くといった感じで,「ああ,群れってこうやって動くんだな……」などと妙なところに感心してしまったりする。
本作にはプレイヤー以外の動物は登場しないので,天敵に襲われて怪我をしたりすることはなく,食べ物が見つからなくて飢え死にしてしまったりすることもない。これまでの「Shelter」シリーズのようなサバイバル要素は一切ないので非常に平和で,見知らぬ動物達とのゆる〜いコミュニケーションが楽しめる人なら,間違いなく気に入るはず。
本作はSteamにて298円という手頃な価格で販売されており,プレイにあたっての月額料金も不要なので,動物好きなアナタはぜひどうぞ。
■「Meadow」公式サイト
http://mightanddelight.com/meadow/![]() |
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