連載
インディーズゲームの小部屋:Room#369「Hacker'sBeat」
そろそろ前世の記憶が蘇って,「綴る!」などとつぶやきながら高速で原稿を書き上げる能力にでも目覚めないものかと考えている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第369回は,TEAM TANDS+の「Hacker'sBeat」を紹介する。本作は,ハリウッド映画に出てくるハッカーのような気分でキーボードを叩くというリズムゲームだ。5本の指で一気に5行タイピングできれば,両手で一度に10行は書けるはず!
ハリウッド映画などに登場するハッカーといえば,薄暗い部屋で眼鏡にモニター画面を反射させながらものすごい速さでキーボードを叩き,最後にEnterキーを「ターン!」と入力して決める……みたいなイメージがある。冷静に考えればそんな必要はどこにもないのに,なぜハッカーは猛スピードでキーボードを叩くのか。もちろん,そのほうがカッコいいからである。そして,そんなハッカー気分を味わえるリズムゲームが,今回紹介するHacker'sBeatだ。
基本的な操作方法は,曲と共に流れてくるノート(オブジェクト)に合わせてタイミングよくキーを叩くというお馴染みのものだが,普通のリズムゲームと大きく異なるのはキーボードの全面を使ってプレイするという点。ノートは,キーを1回だけ叩く“NORMAL”,ラインが表示されているあいだひたすらキーを連打する“LONG”,Enterキーを入力する“ENTER”の3種類あり,NORMALとLONGではノートが流れてきた位置と大体同じあたりのキーを押すというのが大きな特徴だ。
入力に成功すると画面右に表示されている“LIFE”が回復していき,曲の最後まで到達できればクリア。逆に,失敗し続けてLIFEをすべて失うとゲームオーバーとなる。キーボードを叩いたときの「カチャカチャ」という効果音が小気味よく,右に左に現れるノートに合わせてキーボードを叩き,要所でEnterキーをターン! とやっていると,まさに映画に出てくるハッカーになったような気分が味わえる。
それはともかく,本作がハッカーになりきって楽しめる,これまでに無かったプレイ感覚のリズムゲームであることは間違いないので,興味を持った人はぜひどうぞ。そんな本作の製品版は1234円(税込)で発売中だ。
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