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gamescom 2026の記事でも紹介したように,本作は1970年代末のバルセロナ・ゴシック地区を舞台に,真夜中にのみ開店する理髪店で繰り広げられるナラティブADVだ。主人公の理髪師クララは,来店する吸血鬼や人狼,魔女といった超自然的な存在の髪を整えながら信頼関係を築き,街の裏に潜む巨大な陰謀と謎を解き明かしていく。
「The Midnight Barber」では,真夜中の理髪店で怪異の髪を整える。「深夜食堂」や「コーヒートーク」に通じるチルで奥深いナラティブADV[gamescom]
gamescom 2026の会場で,顔見知りのゲーム開発者に「面白そうなゲームだよ」と勧められたのが,Omaet Gamesが手掛ける「The Midnight Barber」だ。深夜営業専門の理髪店を舞台に,多様な客の物語を聞き届ける。ハサミを入れるシャカシャカという音のASMR的な心地よさを意識した,独特の魅力に溢れていた。
本作の大きな特徴は,散髪アクションそのものにリズムゲームのシステムが組み込まれている点だ。ハサミやバリカン,クシ,カミソリ,霧吹きといった理髪ツールの扱いは,客それぞれの「内なるリズム」に合わせてタイミングよく操作していくスタイルとなっている。
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このリズム要素は単なるミニゲームにとどまらず,1970年代のプログレッシブロックやフラメンコをベースにしたオリジナルBGMと密接に連動している。プレイヤーがテンポよく施術を進めて客をリラックスさせることで,楽曲のレイヤーや次の施術手順がアンロックされていく仕組みだ。
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この理髪ツールを用いたリズムアクションと,ノワール調の濃密なストーリーテリングが融合した独自のプレイフィールを生み出している。ミスによるゲームオーバーはないが,うまくリズムに乗ることでメロディがシンクロし,客の警戒心が解けて会話が弾んでいく。
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開発を手がけるOmaet GamesのCarles Martín氏によると,本作では出勤時に配達される新聞を読む場面が用意されているという。今回のデモ版では「ブギーマンが変死した」という見出しとともに,紙面に3つほどの小さな記事が掲載されていた。
これらの情報が客との会話で役立ち,街の裏に潜む事件を解決へと導く手がかりになるようだ。
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実際,常連客である妖精(スペイン伝承のデュエンデ)のダイアナや,飛び入りで訪れた人狼のガブリエルらとの会話は,決して穏やかなものではない。心を許した彼らが口にするのは,危険な秘密や罪の告白,そして都市を揺るがす陰謀の断片だ。
プレイヤーは散髪のリズムを刻みながら会話の選択肢を選択し,新たな話題を引き出したり話の矛盾を突いたりして情報を集めていくことになる。
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ドラマ「深夜食堂」やインディーゲーム「コーヒートーク」のようなナラティブ重視の作品から影響を受けつつ,ダークな世界観とリズムゲームならではの心地よい操作感を両立させている本作。日本語ローカライズやパブリッシング展開を含め,今後の動向に期待したい。Steamストアページも公開されているので,興味を持った人はウィッシュリストに登録しよう。




























