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ハロー!Steam広場 第7回:困ったときは原点徘徊
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー Steam 広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamでリリースされた気になるタイトルやニュースを,筆者の独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,遊ぶ予定のないゲームを購入してしまう上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第7回は,「Divinity」シリーズの最新作「Divinity: Original Sin」をメインにご案内しよう。ほかにも,ゾンビが徘徊する世界で自給自足の生活をするサンドボックス型サバイバルゲーム「7 Days to Die」や,オークと人間に分かれて最大16人で戦うオンライン対戦アクション「Skara - The Blade Remains」もあるので,さっそく見ていこう。
原点回帰!「Divinity」シリーズの最新作「Divinity: Original Sin」
今週のオススメタイトルは,「Divinity」シリーズの最新作となるRPG「Divinity: Original Sin」だ。本作はまだ開発途中のα版なのだが,2002年から続くシリーズの最新作ということだけあって,コアなRPGファンから大きな注目を集めているので,さっそく紹介しよう。
シリーズ第1作「Divine Divinity」のその後を描く今作は,強大な力を手に入れたオークの軍勢が,再びRivellon大陸への侵攻を開始する,というストーリーが展開されていく。
プレイヤーは,罪人として牢につながれていた“戦士”と,オークの力に対抗するために蘇生された“メイジ”の2人を操作して,オーク達との戦いに挑むことになる。
ストーリーの設定上では,戦士(男)とメイジ(女)といった具合にクラスは最初から決められているが,ゲーム内では,スキルや特性を自由に振り分けることで,クラスに縛られない自由な育成が可能となっている。
今作は,3人称視点のアクションRPGである前作「Divinity II: Ego Draconis」とは打って変わって,俯瞰視点のシミュレーションRPGとなり,初代「Divine Divinity」に近い雰囲気をもっているのが特徴といえる。
戦闘はターンベースで進み,各キャラクターごとに用意されたAP(行動力)を消費して,移動や攻撃,スキルの使用といったアクションを起こしていく流れになる。
APは,ターン終了時に余っている分を次のターンに持ち越せるので,敵の方から近づいてくるまでAPを溜め,接近されたら一気に攻撃やスキルを叩き込むといった戦い方も可能だ。
また,オイルの入った樽の近くに戦士を囮として置いておき,敵に囲まれる寸前で樽を破壊して後退,地面にばら撒かれたオイルに,メイジが火の魔法を放ち一気に仕留めるといった,フィールドギミックを利用した連携プレイもできる。複数の敵に対して非常に強力な手段なので,数的に不利な状況などでうまく狙っていきたいところ。
ターンベースのRPGとはいえ,本作をプレイする上で重要なのが,NPCとの会話だ。会話のほとんどは選択肢によって進んでいくので,受け答え次第では,突然戦闘に発展したり,心強い仲間になってくれたりと,ストーリーの展開や,ゲームの難易度に大きく影響してくるのだ。
さて,最初にお伝えしたとおり,本作はまだ開発途中のゲームなので,未実装な部分が多いのだが,「Divinityの新作はこんな感じなのか」と雰囲気をつかむ分には,十分遊べる内容になっている。シリーズのファンはもちろん,コアなRPGプレイヤーにもオススメできるタイトルだ。
「Divinity: Original Sin」Steamページ(39.99ドル)
ゾンビが徘徊する世界で自給自足の生活をするサンドボックス型サバイバルゲーム「7 Days to Die」
アーリーアクセスとは,開発途中のゲームを購入して,デバッガー兼プレイヤーとして参加できる,Steamの販売形態の1つだ。今回は,サンドボックス型ゾンビサバイバルゲーム「7 Days to Die」を紹介しよう。
本作の目的はただ一つ。“一日でも長く生き延びる”ことだ。360度どこを見てもゾンビが徘徊しているアポカリプスな世界で,プレイヤーはサバイバル生活をすることになる。
生き延びるために必要なものは,すべて自給自足。プレイヤーは,いつ襲いかかってくるか分からないゾンビたちに怯えながら,木を切ったり,廃屋や廃車を漁るなどして,身を守るための武器や,食材を調理するための道具を揃えていかなければならない。
ゲーム内には昼と夜が存在し,お天道様が見ているうちは大人しいゾンビたちも,夜になると人が変わったかのように(人じゃないけど)アグレッシブに動き出す。したがって,夜になる前に身を隠す場所,すなわち家を用意しなければならないのだが,一日やそこらで,群れをなしたゾンビたちの襲撃に耐えられる家が作れるはずもない。
そういう時は,すでに完成された家を探すのが一番手っ取り早い。ある程度探索をしていれば家は簡単に見つかるので,そこを拠点に活動をするのが良いだろう。
とはいえ,資源には限りがあるので,同じ場所にずっと居座ることは難しい。長く生き延びることを考えれば,数日ごとに活動拠点を変えるのが望ましい。
慣れないうちは,初日を乗り越えるのも一苦労だが,ゾンビと戦うときの立ち回りや,アイテムのレシピを覚えることで,生存日数がぐっと伸ばせるはずだ。サバイバル生活に自信があるという人は,何日生き残れるか試してみよう。
「7 Days to Die」Steamページ(34.99ドル)
オークと人間に分かれて最大16人で戦う基本無料のオンライン対戦アクション「Skara - The Blade Remains」
「こんなゲームをリリースしたい」という開発者に対して,ユーザーが賛成か反対かを投票できるサービスがGREENLIGHTだ。今回は,最近登録された作品の中で特に気になった「Skara - The Blade Remains」を紹介しよう。本作は,オークか人間,どちらかの派閥に所属し,最大16人で戦うオンライン対戦アクションとして制作を進めているタイトルのようだ。
このゲームの特徴は,戦闘時の攻撃方法にあるようで,プレイヤーは,武器で攻撃する際,その方向を細かくコントロールできるようだ。……とだけ説明されてもイメージが沸かないだろうが,おそらく移動操作と攻撃ボタンの組み合わせで,縦から斬りつけるか,横からなぎ払うかなどが決められる「Mount & Blade」に近い操作感なのかもしれない。
プレイムービーには,胴体を攻撃するフリをして足を薙ぎ払ったり,盾ごと蹴り倒してマウントポジションを取るシーンが見られ,攻防の駆け引きがなかなか面白そうにみえる。
……という原稿を用意しておいたのだが,記事掲載2日前の2014年1月22日にGREENLIGHTを通過し,現在アーリーアクセスが始められるよう,準備をしているとのことだ。興味のある人は紹介ページを確認しよう。
「Skara - The Blade Remains」GREENLIGHTページ
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