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印刷2006/03/31 21:10

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ハイファイブと光宇維思が繰り出す二つのMMORPGと,その開発ツールについて

 ハイファイブ・エンターテインメントは,3月30日に行われた設立記者発表会の中で,初年度に3本のMMORPGを日本展開すると発表した。アラゴン・ネットワークスが開発中の「ブライトキングダム オンライン」については,「こちら」の記事で詳しく紹介したので,本稿では「アリアスストーリー」「WSW」(中国名: 三国鼎立)にスポットを当ててみよう。



■アリアスストーリー
 アリアスストーリーは,北京光宇維思科技有限責任公司(以下,光宇維思)が開発中のファンタジーMMORPGだ。特徴としては,可愛らしくデフォルメされたキャラクターと,(カートゥーンレンダリング風ではない)美しいグラフィックス,そして架空世界での生活が楽しめる各種仕様にあるという。
 残念ながら発表会では,同作のストーリー/仕様について詳しく語られなかったものの,スクリーンショットを見る限り,グラフィックスのクオリティはなかなかのもの。
 プレイヤーキャラクターとしては,現時点でアスター族,サンディア族,マイン族の3種族が判明しているが,その能力的な違いは不明だ。



■WSW(中国名: 三国鼎立)
 その中国名からも連想できるように,WSWは三国志をモチーフとしたMMORPGだ。MMORPGといっても,本作には「一般的なMMORPGタイプの戦闘システム」と共に,「タクティカルシミュレーション風の戦闘システム」も導入されている。フィールドでの通常戦闘はMMORPGタイプだが,BOSS級キャラクターや敵国のプレイヤーキャラクターと遭遇すると,タクティカルコンバットがスタートするというのだ。
 タクティカルコンバットでは,地形や敵陣営に応じて,カード(アイコン)を組み合わせて戦うという。「有名武将もカードとして登場する」とのことなので,兵士/武将/陣形などのカードをコレクションする楽しみも味わえそうである。
 キャラクターが大胆にデフォルメされているため,三国志ファンからの意見も割れそうではあるが,斬新な戦闘システムやコレクション要素といったゲーム性で,新たな層を虜にするかもしれない。



■両作品で用いた開発ツールはすでにローカライズ済み
 アリアスストーリーとWSWは,光宇維思独自の開発ツールによって制作されている。この開発ツールは,主にキャラクターグラフィックス/マップパーツ/エフェクトなどを操作するものだが,ツール上でゲームを動作させることができ,いずれはクエストやレベリングの操作にも対応させるという。
 光宇維思の株主でもあるハイファイブは,すでにこの開発ツールをローカライズしており,日本独自のアップデートデータも開発可能な状況とのこと。両作品のローカライズ/独自要素追加もスピーディに行えるはずなので,そういった意味でも,アリアスストーリーおよびWSWの展開が楽しみである。
 また同ツールは,3Dオブジェクトを利用するあらゆるゲームに対応可能で,アクションゲームやスポーツゲームの開発にも応用できるそうだ。発表会では,アリアスストーリーの登場人物にテニスをさせているムービーが公開されていたほか,ハイファイブ/スカラベスタジオの共同プロジェクトである「ファンタジースペースサーカス」(仮称)も,この開発ツールによって開発されていると明かされた。

 さまざまな企業との業務提携だけでなく,融通の利く開発ツールも入手していたハイファイブ。同社が秘める「創造力」は,すでに新興パブリッシャ/デベロッパの域を超えたものといえるだろう。それが澤紫臣氏の「想像力」と本格的に調和したとき,一体どのようなエンターテインメントが形になるのだろうか。(大路政志)

  • 関連タイトル:

    アリアスストーリー

  • 関連タイトル:

    WSW(仮)

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