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クラウドゲームを体験できるゲーム機「G-cluster」が6月20日に発売。価格は9980円から
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印刷2013/05/27 21:43

ニュース

クラウドゲームを体験できるゲーム機「G-cluster」が6月20日に発売。価格は9980円から

 2013年5月27日,ブロードメディアは東京都内にて新製品説明会を開催し,クラウドゲーム機「G-cluster」(ジークラスタ)を,6月20日に発売すると発表した。G-clusterは無線LAN機能を内蔵した小さなゲーム機で,HDMI経由でテレビに接続して,クラウドサービス上で提供されるゲームをプレイできる。
 価格は,本体が9980円,ゲームコントローラがセットになった「『G-cluster』基本セット」(以下,基本セット)が1万3800円(いずれも税込)。5月30日から,全国の家電量販店やWebサイトにて,予約を受け付けるとしている。

G-cluster
「G-cluster」基本セットのパッケージ
「G-cluster」基本セットを手にした,ブロードメディア代表取締役社長の橋本太郎氏

G-clusterの本体(写真右)と,基本セットに付属するLogitech製ワイヤレスコントローラ「F710 Wireless Gamepad」。F710の奥行が124mmなので,本体がいかに小さいか分かるだろう
G-cluster

 4Gamerでは過去にも,G-clusterに関して何度かお伝えしている。2012年9月の記事では,「2013年サービス予定」とお伝えしていたが,それがようやく発売にこぎ着けたというわけだ。

 G-clusterによるゲームプレイの,おおまかな仕組みは以下のようになる。

1:プレイヤーがコントローラを操作
2:本体がプレイヤーの操作を,インターネット経由でサーバーに送信
3:サーバーが操作を受けてゲームを処理し,ゲーム画面をレンダリング
4:サーバーがゲーム画面をビデオエンコードして,インターネット経由で本体に送信
5:本体側が映像を受信してデコード,HDMI経由でテレビに表示

G-clusterの基本的な仕組み
G-cluster
 ゲーム処理はすべてサーバー側で行われるため,通信やコントローラの処理を除けば,G-cluster本体が持っているのはユーザーの操作をサーバーに送る機能と,サーバーから送信された映像をデコードして表示する機能だけだ。一般的なゲーム機のように高性能なプロセッサは必要としないので,本体のサイズは非常に小さく,名刺より一回り大きい程度,重量はわずか45gとされている。
 消費電力も少なく,テレビのUSBポートからの給電で動作するという。ブロードメディアではこの小ささを生かして,G-cluster本体をテレビの背面に取り付けて使うことを推奨しており,本機をテレビの背面に装着するためのホルダーが両製品に付属する。

 G-cluster本体の各側面には,フルサイズのUSBポートが1つと,HDMI出力が1つ,そして給電用のUSB Micro-B端子,電源ボタンがあるだけというシンプルな作りとなっている。インターネット接続には,内蔵するIEEE 802.11g/n対応無線LAN機能を使用する。

G-cluster
本体の底面。コントローラ接続用のUSBポートとHDMI出力が並ぶ
G-cluster
本体左側面には,給電用のUSB Micro-B端子がある。これをテレビのUSB端子とつないで使うのが基本だが,USB端子がないテレビ用に電源アダプタも付属している。右側面には電源ボタンがある

 フルサイズのUSBポートは,基本的にコントローラの接続用とされている。基本セットの場合,Logitech製ワイヤレスコントローラ「F710 Wireless Gamepad」が付属するので,USBポートにコントローラ用無線アダプタを装着して使うことになる。また,有線式のUSBコントローラ「F310 Gamepad」にも対応しているとのことだ。それ以外のゲームコントローラは,サポート対象とはなっていない。
 またコントローラがなくても,iOSやAndroid搭載のスマートフォンやタブレットを,コントローラとして使うアプリケーションも提供される予定とのこと。

G-cluster
各種ケーブルを接続したデモ機。デモ用であるためUSBポートにはケーブルがつながっている
G-cluster
Androidスマートフォンで動いているコントローラアプリ。G-cluster本体との接続は無線LAN経由で,Bluetoothではないとのこと

 サーバー側でゲームを処理し,レンダリングまでしてから送信すると聞けば,誰でも気になるのが「遅延でゲームになるのか?」と「どの程度の画質を実現できるのか?」だろう。
 これについて,ブロードメディア代表取締役社長の橋本太郎氏は,ネットワークの状態が良好な場合でも,170ミリ秒程度の遅延があると認めている。この遅延は上に書いた仕組みの「1」から「5」までに要する時間で,秒間60フレームのゲームなら,操作が反映されるまで10フレーム程度かかる計算だ。実際にはこれに,テレビ側の表示遅延も加わることになる。

 「そんなに遅延があっては,まともにプレイできないのではないか」と思うかもしれないが,実際に試遊台で試してみたところ,ゲームをプレイしていても,とくに遅延でもたつくような感覚はなかった。説明員も「アクションゲームはむしろ遅延を感じにくいですね」と述べていた。橋本氏も説明の中で,すでにクラウドゲームサービスを提供中のフランスでも,アクションゲームが遅延でクレームを受けたことはないと豪語したほどだ。
 実際に,デモの様子を撮影したビデオを下に掲載しているが,スピーディなアクションゲームでも軽快に操作できているのが分かるだろう。


 こうした仕組みを利用しているがゆえに,G-clusterのサービスではインターネット接続の帯域幅が重要となってくる。ブロードメディアが作成したパンフレットでは「安定した3Mbps以上の有効帯域」,高画質の映像でプレイするには,「6Mbps以上の帯域が必要」ということだ。光ファイバー接続なら難しい条件ではなさそうだが,集合住宅の共有回線やADSL接続,あるいはWiMAXなどでは,難しい場合があるかもしれない。
 プレイ中に回線状況が悪くなった場合,G-clusterのサービスはフレームレートはなるべく落とさずに,画質や解像度を低下させることで,プレイの快適さを維持したまま,映像のビットレートを下げる処理を行うという。サーバー側では動的なビットレート調整を,フレーム単位で行えるそうだ。

 技術的な話になるが,G-clusterで使っているクラウドゲーム技術は,NVIDIAのGPUをサーバー側に使用していることが,過去の取材で明らかになっている。しかし,NVIDIAとは緊密に協力してはいるものの,同社が開発しているクラウドゲーム用システム「GeForce GRID」を,そのまま使っているわけではないという。
 たとえばG-clusterのクラウドゲーム技術では,Kepler世代のGPUが搭載するハードウェアエンコーダ「NVENC」を使用しているので,そのための技術情報をNVIDIAから提供されているそうだが,これも主としてサーバーシステムの消費電力削減を目的として使っているとのことだ。

 サーバーシステムの設計や,その上で動くOSやゲームの仮想化システムといったソフトウェア部分は,開発会社であるG-cluster Globalが手がけている。2000年代初めからクラウドゲームサービスを提供しているだけに,ゲームに適したクラウドサービスの構築については,G-cluster Globalはかなりのノウハウを有しているようだ。


レトロゲームからPS3/Xbox 360世代のゲームまで

サービス開始時には50タイトル程度を用意


 それではG-clusterでは,どんなゲームが遊べるのだろう。説明会で橋本氏は,サービス開始時に50タイトルの提供を目標としていると述べた。発表会資料では,以下のタイトルが提供予定として挙げられている。
 ほとんどのゲームは,すでにPCやゲーム機用に発売されているものだが,「あにまるパズル・キューブリック」はG-cluster用に開発された新作とのことで,こうした新作タイトルもラインナップに加えていく予定とのことだ。

月額500円で30タイトルが遊び放題になる契約プランも用意される
G-cluster
 これらのゲームは1本あたり525円から2940円で販売され,購入後1年間は自由に遊べるという。1年経過後はどうなるのかについては,現在検討中とのことだ。
 また,「月額500円プラン」という契約も用意され,これを申し込むと,約30タイトルのゲームが遊び放題になるという。さらに,発売記念として,月額500円プランが最大2か月無料で利用できるキャンペーンも実施されるという。とりあえずG-clusterがどんなものかを体験するには,このプランに加入するのがよさそうだ。


 なお,G-clusterの「Assassin's Creed II」は,ゲーム中に表示される字幕テキストが英語版のもので,日本語テキストは今のところ収録されていないという。これは,日本語テキストが含まれていないPC版を,G-cluster用に移植したためとのことだ。今後は日本語化を検討しているとのことなので,ぜひ実現してほしい。

G-cluster
G-clusterにゲームを提供予定の企業。提供タイトル一覧に名前が挙がったゲームのメーカー以外に,スクウェア・エニックスの名も挙がっている
G-cluster
今後のプランとしては,麻雀ゲームをG-cluster本体からだけでなく,スマートフォンやタブレットでもプレイ可能にして,4人による対戦を可能にするといった計画もあるとのこと

 ゲーム機やゲーム用PCの所有者が多い4Gamerの読者からすれば,「ゲーム機があるのに,わざわざクラウドゲームサービスを使う理由はないよ」と思うかもしれない。ブロードメディアでも,G-clusterのターゲットユーザーを,ライトユーザーや最近はゲーム機で遊ばなくなったゲーマーに位置付けており,ヘビーユーザーが飛びつくゲーム機とは考えていない。
 しかし,NVIDIAやAMDがクラウドゲーム向けシステムやグラフィックスカードを開発したり,ソニー・コンピュータエンタテインメントが自社のネットワークサービス「PlayStation Network」に,Gaikaiのクラウドゲーム技術を組み込んだりと,クラウドゲームに向けた業界の動きは加速している。G-clusterはある意味,その先端にいる製品であり,近い将来にやってくるクラウドゲームの技術やサービスを体験するにはちょうどいいデバイス,といえるかもしれない。

G-cluster 公式Webサイト

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