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「Battlefield 3」へ最適化された「GeForce Driver 285.62」が登場。Release 285初の公式最新版
Battlefield 3向けのドライバというと,9月下旬にオープンβテスト向けの最適化版としてリリースされた「GeForce Driver 285.38 Beta」が記憶に新しいところだが,今回は「オープンβ」の文言が外れているのがポイント。また,9月中旬の「GeForce Driver 285.27 Beta」で幕を開けたRelease 285世代にとって,初の公式最新版である点も押さえておく必要があると思われる。
対応GPUは下記のとおりで,これはRelease 285.27 Betaから変わっていない。統合される「HD Audio Driver」と「PhysX System Software」のバージョンが順に1.2.24.0,9.11.06.21なのも,これまでに登場したRelease 285世代のβドライバと同じだ。
- デスクトップPC向けGeForce 6〜500シリーズ
- ノートPC向けGeForce 8M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro FXおよびQuadro NVS,NVSシリーズ(※DirectX 10以降に対応した製品のみ)
- GeForce 6以降のGPU機能を統合したチップセット
すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。Battlefield 3の対応OSはWindows 7&Vistaで,Windows XP向けは同タイトル向けの最適化が省かれているからということなのか,Windows XP向けだけは「GeForce Driver 285.58」と,小数点以下の数字が若干小さい。
→32bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 285.62(147MB)
→64bit版Windows 7&Vista用GeForce Driver 285.62(188MB)
→Windows XP用GeForce Driver 285.58(126MB)
→32bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 285.62(150MB)
→64bit版Windows 7&Vista用Verde Driver 285.62(191MB)
→4Gamer最新ドライバリンクページ
リリースハイライト,そして英文リリースノートに記載されている主な内容は例によって本稿の最後にまとめたが,冒頭でも紹介したとおり,基本的にはBattlefield 3向けのドライバという理解が正解だ。
もっとも,Release 285.27 Beta以来のアップデート,さらに「Rage」や「Batman: Arkham City」に向けた最適化も含まれるため,β版を避けながらGeForce Driverのアップデートを続けているような人にとっては,相応に規模の大きなものとなっているのも確か。Battlefield 3をプレイする・しないに関わらず,対応製品を使っているなら,自己責任でアップデートしてみる価値があると述べていいでのはなかろうか。
それにしても気になるのは,Battlefield 3に向けた最適化の主張が,先のRelease 285.38 Betaよりも控えめになっていることだ。
Release 285.38 Betaが登場したとき,NVIDIAは「Battlefield 3のオープンβテストにおいて,GeForce GTX 570利用時にRelease 285.27 Beta比で性能が最大38%向上した」と大々的にアピールしていた。それに対して今回は「Battlefield 3(の製品版)を前にしたとき,Release 280.26比で最大11%」だ。相当なトーンダウンといえる。
NVIDIAのグラフィックスドライバは,より古いバージョンの変更内容を含むのが基本ルールになっている。なので,正直,なぜ今回に限ってこういうことになっているのかはよく分からない。
Battlefield 3の仕様がオープンβテストから製品版でよほど大きく変わって,最適化の効果が薄れたのか,Release 285.38 Betaでとにかくフレームレートを上げてみたら,いろいろと問題が出てきたのか,はたまたその両方か。製品版に向けた最適化がこうして行われている以上,取り立ててあげつらう必要はないものの,「何か」はあったと見るのが正解だろう。
●Release 285.62の新要素
・Battlefield 3製品版に向けた最適化(Windows 7&Vista)
- 「Battlefield 3」製品版に向け,性能と互換性の引き上げ
・Batman: Arkham CityおよびRageに向けた最適化(Windows 7&Vista)
- 「Batman: Arkham City」「Rage」に向けた「改善」(※改善の詳細は明らかになっていない)
・SLIの拡張(Windows 7・Vista&XP)
※Release 285.38 Betaから変更なし
- 「Battlefield 3」「Dead Island」「Diablo III」「Dragon Age 2」「Need for Speed The Run」「Saints Row: The Third」に向けたSLIプロファイルの追加(※SLIプロファイルはOSを問わないため,Battlefield 3もリストに入っているのだと思われる)
・対応GPUの拡張(Windows 7・Vista&XP)
※Release 285.27 Betaから変更なし
- 未発表GPU「GeForce GTX 460 v2」「GeForce 405」のサポートを追加
・OpenGL対応の拡張(Windows 7・Vista&XP)
※Release 285.27 Betaから変更なし
- GeForce 500&400シリーズにおけるOpenGL 4.2サポートを追加
・HD Audio Driverの拡張(Windows 7・Vista&XP)
※Release 285.27 Betaから変更なし
- バージョン1.2.24.0へ更新
・PhysX System Softwareの拡張(Windows 7・Vista&XP)
※Release 285.27 Betaから変更なし
- バージョン9.11.06.21へ更新
●Release 285.62における3Dゲーム性能の向上(Windows 7&Vista)
(パフォーマンス向上率は64bit版Windows 7環境においてRelease 280.26と比べたときのもので,対象となるGPUはGeForce 500&400シリーズとのこと)
・GeForce GTX 580搭載環境の例
- 「Battlefield 3」で最大6%
- 「Battlefield 3」で最大11%
●Release 285.62で解決した問題(32bit版Windows 7&Vista)
※頭に▼を打ったものはRelease 285.38 Betaから変更なし
- Webブラウジング中にドライバがタイムアウトすることのある問題(※Release 285のβドライバにあった問題とされる)
- ▼GeForce 500シリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンビエントオクルージョンを有効化すると,「Company of Heroes: Tales of Valor」「Half-Life 2: Episode Two」「Need for Speed: SHIFT」「Team Fortress 2」「Unreal Tournament 3」でオブジェクトの影がちらつく問題
- ▼Release 285.27 Beta導入済みの環境で「Crysis 2」のDirectX 9モードを実行すると,パフォーマンスが低下する問題(※英語版リリースハイライトにのみ記載のある項目で,リリースノートには記載がない。原文は「Fixed a performance regression in 285.27 beta running Crysis 2 (DirectX 9).」)
●Release 285.62で解決した問題(64it版Windows 7&Vista)
※頭に▼を打ったものはRelease 285.38 Betaから変更なし
- Webブラウジング中にドライバがタイムアウトすることのある問題(※Release 285のβドライバにあった問題とされる)
- GeForce 500MのOptimus環境で「Halo 2」を起動すると,読み出し中にアプリケーションがクラッシュする問題
- GeForce 500シリーズのSLI構成時に「World of Warcraft: Cataclysm」をプレイすると,キャラクターが死んだとき,ステータスインジケータ部に表示されるキャラクターの顔と画面底部のメニューがちらつく問題
- NVS 3100MのOptimus環境で,1080p解像度から480p解像度へ変更しようとするとサウンド出力が止まる問題
- ▼GeForce 500シリーズ搭載環境で,NVIDIAコントロールパネルからアンビエントオクルージョンを有効化すると,「Company of Heroes: Tales of Valor」「Half-Life 2: Episode Two」「Need for Speed: SHIFT」「Team Fortress 2」「Unreal Tournament 3」でオブジェクトの影がちらつく問題
- ▼Release 285.27 Beta導入済みの環境で「Crysis 2」のDirectX 9モードを実行すると,パフォーマンスが低下する問題(※英語版リリースハイライトにのみ記載のある項目で,リリースノートには記載がない。原文は「Fixed a performance regression in 285.27 beta running Crysis 2 (DirectX 9).」)
- ▼GeForce GTX 590を用いたQuad SLI構成時,アイドル時のGPUクロックが低くなる問題(※アイドル時にクロック自体が低くなること自体は正常動作なので,極端に低くなるということではないかと思われるが詳細は不明。原文は「GeForce 500 series: With SLI disabled, the GPUs run at low clocks speed while idling.」)
- ▼GeForce 500シリーズのSLI構成時,「Crysis 2」のDirectX 11モードで,ベンチマーク中,オブジェクト表面のテクスチャが時折消える問題
- ▼GeForce 500シリーズのSLI構成時,「World of Warcraft: Cataclysm」を実行し,「Shadow Quality」を「High」,「Triple Buffering」を有効,アンチエイリアシングを「1x」に設定し,そのほかの設定をすべて低く指定すると,ゲーム画面がちらつく問題
- ▼GeForce 400シリーズのSLI構成時,「Crysis 2」のDirectX 9モードで,光源に向かって進んだ後,ゲームを一時停止してメニューを開くと,メニューがちらつく問題
●Release 285.62で解決した問題(Windows XP)
※頭に▼を打ったものはRelease 285.38 Betaから変更なし
- Webブラウジング中にドライバがタイムアウトすることのある問題(※Release 285のβドライバにあった問題とされる)
- ▼Release 285.27 Beta導入済みの環境で「Crysis 2」のDirectX 9モードを実行すると,パフォーマンスが低下する問題(※英語版リリースハイライトにのみ記載のある項目で,リリースノートには記載がない。原文は「Fixed a performance regression in 285.27 beta running Crysis 2 (DirectX 9).」)
●Verde Driver 285.38 Betaに関する注意事項
- ドライバのアップデートに先立ち,システムのバックアップ取得を推奨
- Intel製チップセットを搭載し,HybridPowerに対応したノートPCはサポート対象外
- ソニー製ノートPCは,GeForce GT 425M,GeForce GT 335MおよびGeForce 310M搭載のVAIO Fシリーズのみ対応(※それ以外のソニー製ノートPCで,グラフィックスドライバはソニーから提供される。なお,「GeForce GT 335M」は「GeForce GT 330M」の誤りではないかと思われ,その点はNVIDIAに確認中だが,今のところ回答は得られていない)
- 富士通製ノートPCは非対応(※Fujitsu Siemens製ノートPCは対応)
- Dell製ノートPC「Inspiron 1420」「XPS M1330」「XPS M1530」「Latitude D630&D630c」のユーザーには,ドライバのアップデートに先立って「Recommended Software Update」の導入を強く推奨
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
バトルフィールド 3
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