「HL2：Episode Two」との互換性向上，「ForceWare 163.75」公式βドライバ

　秋の新タイトルラッシュにとことん付き合うつもりなのだろう。NVIDIAは，2007年10月9日に全世界で発売となった「Half-Life 2: Episode Two」との互換性を向上させたという公式β版グラフィックスドライバ「ForceWare 163.75」をリリースした。10月10日11：15AM現在，日本語を含む多言語版は同社英国サイトから入手可能だ。すぐにダウンロードしたい人は，下に示したリンクを利用してほしい。

→Windows XP用 ForceWare 163.75 Beta（68.7MB）
→32bit版Windows Vista用 ForceWare 163.75 Beta（56.0MB）
→64bit版Windows Vista用 ForceWare 163.75 Beta（68.8MB）

　対応GPUは，Windows XP用がGeForce FX〜8，Windows Vista用がGeForce 6〜8。Intel製CPU向けのグラフィックス機能統合型チップセットであるGeForce 7 mGPUシリーズのサポートが新たに加えられている。
　また，Half-Life 2: Episode Twoへの最適化以外に，新たに次のタイトルにおけるNVIDIA SLI（以下SLI）プロファイルが追加されたのもトピックだ。

• Portal
• Clive Barker's Jericho
• SEGA RALLY REVO
• NHL 08
• European Street Racing

　もっとも，バージョンがそれほど上がっていないことからも想像がつくように，バグフィックスは小粒。以下に示すのが，英文リリースノートに書かれている修正内容のすべてである。

●ForceWare 163.75 Betaで解決した問題（Windows XP）

• GeForce 6シリーズのSLI構成時にディスプレイ解像度を1280×1024ドットに指定するとディスプレイの同期が切れる問題

●ForceWare 163.75 Betaで解決した問題（32bit版Windows Vista）

• GeForce 7600 GT搭載環境で，ビデオ設定をデフォルトに戻してもインバーステレシネがオフにならない問題

• SLI環境で，NVIDIAコントロールパネルから変更しても，DirectX 10用のSLIプロファイルが有効にならない問題

　総じて，Half-Life 2: Episode Twoのプレイヤーと，SLIユーザー向けといったところで，Half-Life 2: Episode Twoをプレイする気満々なら，ぜひ導入しておきたいバージョンだ。一方，NVIDIAが導入を推奨している公式ドライバとはいえ，β版はβ版。当てはまらない人は，今回は見送っても問題ないと思われる。