MSI製グラフィックスカード専用。強力なOCツール「Afterburner」が無料公開に

Afterburner特設Webサイト。日本語化されていて分かりやすい

　MSI製グラフィックスカード専用のオーバークロックツール，「Afterburner」（アフターバーナー）がリリースされた。同社の日本法人であるエムエスアイコンピュータージャパンが公開した特設Webサイトからダウンロード可能だ。

→Afterburner特設Webサイト

　Afterburnerは，オーバークロックツール「RivaTuner」の開発チームとMSIが共同で開発を進めてきたツールとのこと。単にコアクロックやメモリクロックを変更できるというレベルに留まらず，GIGABYTE TECHNOLOGYの「GamerHUD」やEVGAの「Precision」といった既存の無料オーバークロックツールを機能面で上回る，「世界で最も優れたVGAオーバークロックツール」（※報道関係者向け資料より原文ママ）になっているという。

Afterburnerのメインウインドウ。左側のメニューから，コアやシェーダ，メモリの各クロックを調整できる。右は，各種動作クロックや電圧，温度，ファン回転数をリアルタイム表示する「オシロスコープ風」（エムエスアイコンピュータージャパン）モニタだ

　たしかに，注目すべきポイントをざっと挙げてみるだけでも，

• コア/シェーダ/メモリクロックの設定機能
• コア/シェーダクロックの同期/非同期切り替え機能
• GPUコア電圧調整機能
• 動作クロック，電圧，温度，ファン回転数，フレームレートのリアルタイム監視機能
• NVIDIA SLIやATI CrossFireXを構成するグラフィックスカードに関する個別設定機能
• 動作状況のオンスクリーン表示機能
• 自動＆手動のファンコントロール機能（自動制御時は最大で8ポイントの温度閾値を設定可能）
• プロファイルによる設定切り替え機能

といった具合。このほかにも，各種情報表示機能など，マニア心をくすぐる機能が豊富に実装されている。

　なお，対応OSは32/64bit版Windows XP/Vista/7。対応グラフィックスカードシリーズは以下のとおりだ。ここ数年の間に登場したMSI製グラフィックスカードなら，たいてい利用できるという認識でよさそうである。

• NX6000
• NX8000
• N9000
• N200
• R3000
• R4000
• R5000

　オーバークロックツールということもあり，利用は自己責任。仮にAfterburnerを利用したことによってグラフィックスカードが壊れても保証外となる点には注意が必要だが，対象製品を使っているなら，ちょっと試してみてはどうだろうか。せっかく無料で使えることだし。