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麻雀の悩みはこれで解決? オンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」に新コンテンツ「如何打寺」(どううつじ)が登場
本作は,2004年のサービス開始以来,ほぼ半年に一度のペースで大きなアップデートが行われている。10月23日でいよいよ「Maru-Jan Version9」となり,「如何打寺」(どううつじ)が追加されるのだ。実装前に,開発元であるシグナルトーク代表取締役 栢孝文氏に,開発段階のバージョンを見せてもらえたので,その内容をお伝えしよう。
牌譜を見返すと,自動的に悩んだ場所で再生が止まり,ボタンを押せば如何打寺に投稿できる。う〜ん,何切る? |
如何打寺は,Maru-Janで遊んでいる最中に悩んだ牌姿を投稿して,ほかの人から意見を聞けるというコンテンツである。如何打寺では,各家の得点,捨て牌など,プレイヤーから見た卓上の全情報が表示されるので,その牌況で何を切るべきなのかという,総合的な意見がもらえるのだ。
さらに如何打寺では,他プレイヤーの意見が自動的に集計されてランキング表示されるので,どの意見がより賛同を得られているのかも分かる。また,なぜその牌を切るのかという理由をコメントとして残せるので,プレイヤーにとってより有益な情報となるだろう。
如何打寺はMaru-Janとは独立したコンテンツになっており,Maru-Janをプレイしていない人も,どの牌を切るのか答えられるというのもポイントだ。コメントを残すためには無料会員登録が必要だが,麻雀好き全般の意見をもらえる仕様なのである。
如何打寺に投稿するときは,タイトルとコメントを残せる。何で悩んでいるのかを書いたほうが,より適切なアドバイスがもらえるだろう |
ここで疑問になるのが,何をもって「悩んだ」と判断されるのかということだが,それは,プレイヤーの平均打牌時間よりも長かった場面が選択される。ちなみに,かなりの麻雀通である栢氏は,普段1秒もかからずに打牌するそうなのだが,それでもきっちりと悩んだ場面は記録されるという。全然悩んだと思っていなくても,あらためて牌譜を見ると,「そういえば少し悩んだかもしれない」という場面が的確に選択されているそうだ。
プロが打っても,悩んだシーンというのは必ずあり,Maru-Janの牌譜に記録されるという。自分の迷うポイントを把握するための教材としても使えそうだ。
コードをクリップボードにコピーすれば,ブログなどに牌姿を簡単に表示できる |
というわけで,如何打寺には「これ鳴く?」「これあがる?」,そして「これ流す?」という場面も投稿可能だ。さすがに「これ流す?」になると場面が限定されすぎており,栢氏も「ほとんど投稿されないでしょうけどね(笑)」とコメントしていた。まあ,そのあたりの尖り具合は,麻雀全自動卓メーカーと提携して全自動卓を徹底研究し,その洗牌具合をMaru-Janで再現している,シグナルトークらしいかもしれない。
如何打寺は,専用サイトへ投稿するだけでなく,牌況をブログなどに貼り付けることも可能だ。悩んだ場面を特定の誰かに見せて,直接指導を仰ぐといった使い方もできる。こういったことを加味すると如何打寺は,麻雀の上級者だけでなく,初心者も楽しめる,雀力アップに使えるサービス/ツールといえるだろう。
ちなみに,如何打寺というタイトルが決まる前には,「○○大学」とか「▲▲研究所」といった名前も候補としていくつか挙っていたという。だが,そういった名前だと「凄い手で和了ったときや,珍しいケースの牌況しか投稿されなくなるのでは」という懸念があったので,もう少し敷居を下げる意味を込め,「悩める雀士の駆け込み寺『如何打寺』」に決定したそうだ。
初心者への配慮は,なにもタイトルだけではない。投稿に対して意見をつけられる以上,投票時に心ないコメントとが書かれる可能性もある。そんなコメントが増えてしまうと,結局は誰も投稿しなくなり,コンテンツは“死んで”しまう。その回避策として用意されているのが,「他人のコメントを他人が消せる」というシステムである。
シグナルトーク代表取締役 栢孝文氏 |
投票結果はこのように表示される。また,「続きを見る」ボタンを押せば,結局投票者がどのように打ったのかも見られるのだ |
そもそも如何打寺導入の狙いの一つは,麻雀の実力アップに利用してもらうというもの。「麻雀をやるんですか」と聞くと「昔はね」と答える人が多く,その言葉の裏には「やったのだけど面白くなかった」,そして「勝てないからやめた」という意味があると栢氏は考えている。そんな元麻雀打ちの人達に,もう一度麻雀と向き合って欲しいという願いが,如何打寺には込められているのだ。
どちらかというと,Maru-Janプレイヤーを増やしたい,シグナルトークの代表取締役としてではなく,麻雀好きの栢氏としての思いといえるだろう。Maru-Janを遊んでいなくても,投票できるといったオープンな仕様にも,栢氏の「麻雀好きを増やしたい」という願望が垣間見える。
如何打寺は,そんな麻雀好きが満を持して贈る新コンテンツだ。多くの人が利用して初めて面白くなるものなので,麻雀を打てる人は,ぜひ如何打寺を覗いてほしい。また,ある意味多くの指導者を得られるので,如何打寺を利用しながら,麻雀のより良い打ち方などを覚えてみよう。
「Maru-Jan」公式サイト
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Maru-Jan
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