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本日導入。「メイプルストーリー」4周年記念アップデートは,新規プレイヤーと既存プレイヤーの両方をカバー
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今回のアップデートは初級/中級プレイヤー向けのコンテンツを核としながらも,ベテランプレイヤー向けの要素も含んだ広汎なものだ。新マップ「アリアント」と約50種類のクエスト,召喚モンスターを用いたPvP(?)システム「モンスターカーニバル」の実装を始め,各種キャンペーンが用意されている。その概要について,ネクソンジャパンで聞けた話を中心に情報をお届けしよう。
■アラビアンナイトがテーマの新マップ「アリアント」
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このマップのグラフィックスは,奥へ進むにつれて時間が経過していくというコンセプトになっているのが面白いところ。真昼の太陽が降り注ぐ入り口から始まり,最後は夕暮れ時となっている。プレイに与える影響はとくにないが,灼熱の砂漠と“アラビアンナイト”の雰囲気を両立するデザインとして興味深い。今後は夕暮れ以降の砂漠マップと隠された「錬金術の村」も実装される予定で,こちらはより上級者向けとなるようだ。
このところのメイプルストーリーの追加マップは,「楓城」の日本,「武陵源」の中国,「タイ」マップなど,ナショナルモチーフが多かったわけだが,アリアントは中東地域というわけではなく,アラビアンナイトつまり「千夜一夜物語」がテーマの町だ。NPCの中には「シェラザード」の名前も見えるので,プレイヤーが話しかけるともしかしたら続きが知りたくなるような物語を話してくれる……かもしれない。
アリアントで受けられる新たなクエストは約50種類で,その内容は単純なお使い系のみに留まらない。アリアントの横暴な王族,盗賊「赤いサソリ団」,民衆のために盗みを働く義賊「砂絵団」の三つが絡むメインシナリオも用意されている。また,アリアントのクエスト報酬として,4周年記念アイテムである「メイプルイヤリング」が手に入るので,高レベルプレイヤーも一度はこの町を訪問しておこう。
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■レアアイテム入手のチャンスもある「モンスターカーニバル」
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モンスターカーニバルは,プレイヤーキャラクター同士が互いに相手を狙うオーソドックスなPvPではない。このモードに設定されたカーニバルポイント(CP)を使ってモンスターを召喚し,相手にぶつけるのだ。
制限時間内に相手チームを戦闘不能にするか,獲得した合計CPが多いほうが勝利。ポップアップするモンスターを倒すことでCPを獲得し,次に溜めたCPの分だけモンスターを召喚できる。CPそのものが消費されるわけではなく,獲得したCPの量で召喚に使えるポイントの量が決まるだけなので,相手チームを大いに妨害したほうが得だ。また,自分が呼び出したモンスターは敵に向けられたものであり,自チームから見ると半透明で表示され,アタリ判定もない。
CPはモンスター召喚だけでなく,「スキル」と「守護物」にも利用可能だ。スキルは敵チームに「毒」「暗闇」といったデバフ効果を与えるもので,守護物には自分が召喚したモンスターをよりパワーアップして,倒されにくくする効果がある。
強いモンスターを召喚するためには,より多くのCPを溜めなければならない。よって敵チームに勝つためには,単純に強いモンスターを使うだけでなく,少々弱いモンスターでも大量に呼び出して相手の動きを妨害する,召喚モンスターの数は控えめでも,スキルを多用してデバフ効果を絶え間なく与えるなどなど,さまざまな戦術バリエーションが考えられるだろう。
モンスターカーニバルに参加できるのはレベル30から50までと制限があるうえに,両チームの平均レベル差が10を上回ると対決できない。一方的な試合運びになる心配はなさそうだ。
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■上級者向けに新騎乗モンスター「レッドドラコ」が登場
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その一つが,新たな騎乗モンスターだ。モンスターの背中に乗ることで移動速度やジャンプ力が上がる便利なライディングスキルは,これまでにもレベル70以上で「うり坊」,レベル120以上で「銀猪」が実装されており,これらはすでにプレイヤーに愛用されている。
4周年記念アップデートでは,3番目の騎乗モンスター「レッドドラコ」が登場する。名前のとおり赤い竜の姿をしたこのモンスターには,現在メイプルストーリーのレベルキャップであるレベル200のプレイヤーだけが騎乗可能だ。
レッドドラコの特徴はその移動速度で,メイプル史上最速らしい。ただし前提クエストはやはり難度が高いという。取材を行った7月26日の時点でレベル200に到達しているプレイヤーは,全ワールドでたった9名とのこと。誰が一番早くレッドドラコに乗って,メイプルストーリーの世界を駆け回ることになるのだろうか?
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■「紅葉」を集めて4周年記念アイテムと専用強化書を
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また,強化した4周年記念装備とメイプルイヤリング,メイプル帽子を装備したときだけ発動する,セットエフェクトといったおまけも用意されている。
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■スイカ割りで最強アイテムを手に入れる
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そのほか,具体的なプレイ内容の話題ではないものの,このタイミングで行われたワールド追加にも触れておきたい。プレイヤーの増加に伴って,新ワールド「ぷらむ」が2007年4月末に追加されたばかりのメイプルストーリーだが,それからわずか3か月で,更なる新ワールド「なつめ」が実装された。これに伴い8月1日から8月15日24時まで,ドロップ率2倍と取得経験値2倍キャンペーンが実施される。アイテムドロップ率は終日2倍になり,8:00PMから12:00PMの間,獲得経験値も2倍となる。なお,該当時間帯に「サクサクチケット」を併用すれば経験値は4倍,同じく「ザクザクチケット」ならアイテムドロップ率は3倍となる。
また,従来ワールドごとに独立して機能していた,アイテムとNEXONポイントによる取り引きが可能なアイテム売買システム,MTS(メイプル・トレード・スペース)が統合され,ワールドを越えた売買が可能となった。「ぷらむ」や,新ワールド「なつめ」に新キャラクターを作った場合でも,既存ワールドのプレイヤーの間で潤沢に出回っているアイテムを,手に入れられるわけだ。
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■ネクソンジャパンに聞く,アップデート内容と想定ターゲット
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答えてくれたのはマーケティング部の島嵜直樹氏,土倉康平氏,運用部第一運用室室長 山崎克臣氏の3名だ。ズバリ今回の見どころはどこかという話から,順にお届けしよう。
4Gamer:
新マップや4周年記念アイテムなど,かなり意欲的なアップデートの数々ですが,やはりメインは新マップ「アリアント」と,新システム「モンスターカーニバル」でしょうか。
島嵜氏:
ええ。今回とくに注目していただきたいのは,モンスターカーニバルですね。
4Gamer:
いままでのメイプルストーリーにはなかった,新しい遊び方ですよね。その意図はどのあたりにあるのでしょうか?
山崎氏:
メイプルストーリーのシステムが,直接的なPvPには必ずしも向いていないことを,開発元であるWizetとしてはよく理解しているのです。そこで,NPCを相手にする形で何か面白い対戦ができないか……というところから出てきたアイデアです。
4Gamer:
ではそのモンスターカーニバルの戦闘について,もう少し詳しい内容を教えてください。
山崎氏:
対決するチームのメンバーが揃い,モンスターカーニバルの専用マップに移動した時点で,お互いのCPは0ポイントです。CPには各プレイヤー個人のものと,チーム全体のものがあり,モンスターの召喚やスキルによる妨害は,個人のCPを使って行います。
CPは敵チームが召喚したモンスターと,一定時間ごとに自動でポップアップするモンスターを倒すことで溜まるほか,水晶のような丸いドロップアイテムを拾うことで,ボーナスCPが入手できます。そのほか,「?」マークのアイテムならスキルがランダムで発動します。
また,かなり低い確率ですが,ドロップアイテムとして「メイプルコイン」が出ることもあり,これは対戦終了後,レアアイテムとの交換が可能です。
4Gamer:
ドロップアイテムはかなり豊富に出るようですが,これは敵が召喚したモンスターからしか拾えないのでしょうか。相手チームにぶつけるために,自分がCPを使って召喚したモンスターがドロップしたアイテムは,逆に相手チームしか取得できないのか,ということですが。
島嵜氏:
倒したプレイヤーへの優先権は数秒間ありますけれど,それを過ぎてからは誰でも拾えます。敵チームが出した回復アイテムも使えるので,それを生かせるかはテクニック次第ですね。
4Gamer:
モンスターカーニバルの最中に戦闘不能になると,何かペナルティはありますか。
島嵜氏:
経験値の減少などといったデスペナルティはありませんが,相手チームに10CPが加算されるのと,復活ポイントが少し離れた場所にあるため,タイムロスが問題になります。
山崎氏:
とにかく,モンスターと戦いつつ,CPを効果的に使う戦略性の高さがこのシステムの面白さですね。参加人数によって選べる部屋が異なり,全部で6種類用意されています。なかには,部屋の真ん中に仕切りがあって両チームがまったく行き来できないような部屋もありますので,動き方もそれぞれ違ってくるでしょう。
島嵜氏:
モンスターの召喚と戦いだけに専念できるよう,ちょっとした工夫も加えられています。通常フィールドでは回復アイテムを拾っても,当然ですがプレイヤーが使わなければその効果は現れません。しかしモンスターカーニバルは次から次へとモンスターを倒し,スキルや守護物を使っていかねばならない忙しい対戦モードですから,これに合わせて回復系アイテムについては,拾うと同時に効果が現れるようになっています。
4Gamer:
モンスターカーニバルに参加可能なのは,レベル30から50に制限されていますが,これは現在のメイプルストーリーの主たるプレイヤー層と比べたとき,やや下のほうに位置すると思います。その点はどうお考えですか?
山崎氏:
そうですね。現在のメイプルストーリーで一番プレイヤー層が厚いのは,だいたいレベル50から80のあたりです。今回は初級/中級向けが中心になっていますが,今後はレベル50以降の中級/上級を対象とした部屋も検討中です。
それと,これは私個人の予想ですが,すでにレベル50以上になっているプレイヤーさん達のなかには,今回のモンスターカーニバル専用に新規キャラクターを作成する人も出てくると思います。パーティ戦が基本で,いつもと違う楽しみ方ができるのでメインキャラクターとは違うクラスを育てる,いいきっかけになるかもしれませんしね。
4Gamer:
メイプルストーリーを熟知したプレイヤーが,モンスターカーニバルに参加できるレベル30のキャラクターを新たに育てる場合,最短でどれぐらいの時間で可能でしょうか?
山崎氏:
手慣れたプレイヤーなら,10数時間でレベル30にできます。
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では,もう一つの大きなアップデート項目である「アリアント」について。アリアントが実装されるのは,雪の町「エルナス」があるオシリア大陸で,ここはどちらかといえば高レベルプレイヤーが遊びに行く場所です。アリアント自体は比較的低レベルのプレイヤーを対象にしているわけですが,そもそも無事にたどり着けるんでしょうか?
山崎氏:
「ビクトリアアイランド」から出発して「アリアント」にたどり着くには,オシリア大陸に一度は行かねばならないので,レベル20〜30のキャラクターがソロで行くのはちょっと大変です。
ですので4周年記念アップデート実装時には,クエストを通じて5回だけ直接アリアントまで行けるようにしています。その5回を使いきるまでにレベルを少しずつ上げていけば,あとはソロプレイでも遊びに行けるようになるでしょう。
4Gamer:
今回はアラビアンナイトがテーマになっていると聞きましたが,例えば5月30日に追加された「武陵」は中国の武陵源をテーマにし,それ以前には「タイ」マップや日本オリジナルとなる「楓城」など,それぞれの国をイメージさせるアイテムや背景グラフィックスのマップが追加されていますよね。これらは一連のシリーズになっているのでしょうか?
島嵜氏:
今回のアリアントは,特定の国や地域をモチーフにしたわけではありません。いままでメイプルストーリーにはなかった,砂漠のエリアにしようということで企画されたと聞いています。
山崎氏:
新マップの追加には,大きく二つのパターンがあります。一つは開発元であるWizetが企画し,メイプルストーリーがサービスされているすべての国を対象にアップデートという形で発表されるものです。
もう一つが各国パブリッシャ側で企画して実現した,その国だけのオリジナルマップですね。武陵はWizet企画の“中国風”マップですが,タイマップはもともとタイだけのオリジナルマップで,それをあとから日本にも導入したというものです。
月末恒例のアップデートでは韓国サービスですでに実装済みの内容を,日本でも追加するという形になっていますが,オリジナルマップについてはいまのところ,半年に1回程度追加しています。
4Gamer:
今回のアップデートとは直接関係ないのですが,メイプルストーリーは手軽な操作,比較的低スペックのPCでも動くゲームということで,ターゲットはやや低年齢層になりますよね? ここ数か月,そういったターゲット向けと少々異なる週刊誌などで,メイプルストーリーの記事を目にすることが増えました。これは,さらに幅広い年齢層へのアピールを狙ったものでしょうか。
島嵜氏:
プレイヤーは確かに低年齢層が中心であるものの,現在想定するメインターゲットに向けて訴求するばかりではなく,テレビCMも含め,もっと全体的にタイトルの知名度を上げていくのが狙いです。いまもそうですが「親子でメイプルを楽しんでいます」という人もけっこう多いんです。お子さんを持つ年齢層が読む雑誌に掲載している理由は,そのあたりにもあります。
4Gamer:
横スクロール型2Dアクションの代表として,先頭を走ってきたメイプルストーリーですが,最近は他社さんから「ラテール」「鬼魂」「ワンダーキング」などといったタイトルのサービスが次々と開始されています。そのなかで,追い上げられている感覚はありますか?
島嵜氏:
正直なところ,実感はほとんどありません。プレイヤー数の推移を見てもメイプルストーリーのプレイヤーが,今名前の挙がったタイトルに流れたという感じはしません。
4Gamer:
いずれも「メイプルストーリーを目標に,いつかは追いつきたい」とコメントされていたタイトルですが,そうした作品でメイプルに勝つためのポイントとして,必ず強調されているのが豊かなバックストーリーと,それを形にしたメインシナリオです。タイトルによってはエンディングが用意されていたりもします。
メイプルストーリー側で今後,物語性と,それを発揮するクエストの部分を強化していく予定はありますか?
島嵜氏:
もともとストーリーに力点を置いたタイトルではないので,いまからそこにこだわって補填するとなると,少々無理が出てきてしまうと思います。それよりも,人が集まってなんだか賑やかで楽しい世界,というイメージのほうを大切にしていきたいですね。
4Gamer:
韓国ではニンテンドーDS版メイプルストーリーの開発が進んでいます。これの日本発売はあるのでしょうか? またメイプルストーリーは,アニメ化が進められていますよね? これについて,現時点で続報はありますか。
土倉氏:
ニンテンドーDS版のメイプルストーリーについて,ネクソンジャパンが関わるか否かも未定で,現段階でお話しできることはありません。またアニメ化についてですが,みなさんに何らかのお知らせができるのは,もう少し先になりそうです。
4Gamer:
分かりました……。それでは最後に,メイプルストーリーのファンへ向けて,メッセージをお願いします。
島嵜氏:
おかげさまでメイプルストーリーは無事に4周年記念を迎えることができ,嬉しく思います。これからもプレイヤーのみなさんの要望を取りいれていきますので,よろしくお願いいたします。
山崎氏:
メイプルストーリーは,初めてのアイテム課金,初めての経験値2倍チケット,MTS(メイプルトレードスペース)など,「まさかやらないだろう」と思うようなシステムを,積極的に導入してきたところに強みがあると思っています。今後も新しくて面白いシステムがあれば実現していきたいので,よろしくお願いいたします。
4Gamer:
本日はありがとうございました。
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今回の4周年記念アップデートも,メインコンテンツとなる新マップ,アリアントおよびモンスターカーニバルは低レベル向けの要素で,それに加えて高レベルプレイヤーの目標となる,新騎乗モンスターのレッドドラコも実装されるといった形だ。
既存プレイヤーへのサービスのみならず,新規プレイヤーを常に意識し,またメインとは異なるターゲットへも広く訴求していく。ストーリー要素の希薄さはこの場合,むしろ全方位への訴求拡大に障害がないことを意味するのかもしれない。4周年を過ぎても,メイプルストーリーはまだまだ元気に進化と拡張を続けていくようだ。(ライター:麻生ちはや)
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