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「LotRO」をプレイする前に知っておくと良いかもしれない,「指輪物語」の基礎知識
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MMORPGの老舗スタジオ Turbineが,トールキン財団の許諾/内容チェックを受け,原作小説の雰囲気を(ゲームとしての面白さを模索しつつ)極めて忠実に再現した同作だけに,指輪物語ファンはもちろん,原作を知らないというMMORPGファンからも,大きな期待を集めている。
同作は一応「原作つき」のMMORPGであるから,原作を理解したうえでプレイしたほうが確実に楽しいし,プレイの幅も広がる。とはいえ,「原作を知っている人だけ遊べばいい」などというハードルの高いゲームでは決してない。クエスト解決による取得経験値が高く,ソロプレイでも十分キャラクターを育てていけるゲームバランスは,世間一般で思われている「洋物MMORPG」の(ときに理不尽とさえ感じられる)難しさ/厳しさとは,大きくかけ離れた印象を受ける。
これまで,欧米産MMORPGと聞いただけで敬遠してしまっていた人もいるかもしれないが,指輪物語やファンタジージャンルが好きだというならば,同作のゲーム世界(見事に再現された中つ国!)には一見の価値がある。5月11日にはオープンβテストが開始される予定なので,CBTに参加できなかったという人は,ぜひその機会を通じて「中つ国」に足を踏み入れてほしい。
さて,前置きが長くなってしまったが,本稿では,「トールキンや原作小説をよく知らない」という人に向けて,トールキンや指輪物語に関する基礎知識を,簡単にではあるが紹介していこうと思う。
映画版「ロード・オブ・ザ・リング」のみ鑑賞したという人や,小説版を読んだのははるか昔のことだという人も,おさらいの意味で目を通しておくと,ゲームをより深く楽しめるかもしれない。
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■J.R.R.トールキンについて
終戦後,結婚を通じて平和な家庭を築いたトールキンは,争いの絶えない現実から目を背けるように,カトリック信仰と古英語/ケルト系言語の研究を深めた。その過程で神話/民間伝承に大きな関心を抱き,「ホビットの冒険」「指輪物語」のベースとなる創作神話の創造に着手し始めた。この創作神話が,後に「シルマリルの物語」(1977)としてまとめられたのである。
1930年代になると,トールキンは「中つ国」(ミドルアース)という架空の世界を舞台とする自作の物語を,自分の子供達に読み聞かせていたという。その物語は,1937年に「ホビットの冒険」として結実。児童文学史上に燦然と輝く傑作が生まれたのだ。
古英語/ケルト系言語の研究から着想を得た創作神話と,子供達を喜ばせるための児童文学作品を生み出した経験は,トールキンに,より緻密な世界設定と物語性を備える叙事詩的作品の構想を抱かせた。その構想は第二次世界大戦後に形になり,「指輪物語」(旅の仲間,二つの塔,王の帰還の3部からなる。1954〜1955)として発表されたのである。
ちなみに,先述した「シルマリルの物語」は,トールキンの存命中には完成せず,断片的に残された多くの作品を編集した「未完の物語」(1980)と共に,息子クリストファー・トールキンによって編纂/出版された。
指輪物語の評価については,ここで説明するまでもないだろう。当時は児童文学の範疇に属していた「おとぎ話」を,大人でも十分楽しめる「文学」の域にまで高めた指輪物語の影響は,20世紀以降のあらゆるファンタジー小説や映画,ゲームに及んでいる。近年では,ハリウッドを通じて映画版「ロード・オブ・ザ・リング」が公開され,3部作でアカデミー賞(累計)17部門を獲得。日本でも,社会現象としてのファンタジーブームを再燃させたことは,記憶に新しいところだろう。
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■「指輪物語」について
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指輪を手に入れ,世界を支配しようというサウロンの野望を打ち砕くには,指輪を“滅びの山”モルドールの火口に投げ込み,この世から消滅させなければならない。年老いたビルボは,甥のフロド・バギンズに指輪と中つ国の未来を託した。
指輪を消滅させることを目的とした“旅の仲間達”としては,フロドと相棒のサム,メリー,ピピンというホビット(身長60〜120センチほどの小さな人種)の若者達や,魔法使い(説明すると長くなるので,あえて魔法使いとする)ガンダルフのほか,人間やドワーフ,エルフなどが選ばれた。
道中,サウロンの命により指輪を追い求める“黒の乗手”の襲撃や,邪悪なオーク達との戦闘,所有者の心を欲望で支配しようとする指輪の力によって発生する,仲間同士の争いなど,さまざまな事件や問題が発生するのだが……。旅の仲間達の運命や,滅びの山を目指す冒険の結末は,ぜひとも自分の目で確認してほしい。
ちなみに,現時点でのLotROには,中つ国のエリアドール地域が実装されている。物語で言うと,「裂け谷」あたりまでは実装されているが,モリアの坑道は未実装といったところだ。LotROのOBT,もしくは正式サービスまでに,原作小説を読んでみようと考えている人は,その点に留意しておくといいだろう。
なおゲームには,映画版には登場しなかったギルドール・イングロリオンや,トム・ボンバディルといった人物も登場する。そういった発見は,ゲームの随所で楽しむことができるので,地名や人名,アイテム名,NPCの台詞まわしなどに注意しつつ,プレイしてみよう。
「指輪物語のストーリーは気になるけど,小説版を読破するのは厳しい」という人は,レンタルビデオショップなどで映画版の第1作を借りるといいだろう。厳密に言えば,LotROはあくまで原作小説ライセンスのMMORPGなので,映画版とはアートワーク/ストーリーの細部が異なっているのだが,ストーリーの基本的な流れは,ほぼ同様といえる。
映画版を押さえておくだけでも,中つ国に対する愛着やクエストの理解度が増すことは請け合い。LotROで再現された中つ国がいかに良く出来ているかを実感するためにも,未見の人には映画版をオススメしておきたい(映画版も非常に良くできているので,ファンタジーファンなら,一度といわず,二度三度と鑑賞してしまいそうだが)。
そんなわけで,CBTに参加している人も,残念ながら参加できなかった人も,ゴールデンウィーク中に小説/映画で気分を盛り上げつつ,5月11日からスタートするオープンβテストを,楽しみに待ちたいところだ。(大路政志)
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