イベント
オンライン対戦に対応したTCGが発表に。「新日本プロレスリング×ブシロード」戦略発表会レポート
発表会では,新日本プロレスリングの方向性や,新たなビジネス展開,大会予定に加え,カードゲームの発売や選手のフィギュア化,ラジオ放送の実施といった戦略が明かされた。
本稿では,棚橋弘至選手,真壁刀義選手,天山広吉選手といった,新日本プロレスリング所属の選手も登場した発表会の内容をレポートしよう。
左から順に,司会を務めた三森すずこさん,橘田いずみさん,尾崎仁彦さん |
新日本プロレスリング 代表取締役社長の菅林直樹氏 |
発表会の最初に登場した新日本プロレスリング代表取締役社長 菅林直樹氏は,新日本プロレスリングが掲げる創業精神や会社の信条は,エンターテインメントにとって一番大切な部分だと強調。そして,今後もそれらを軸にコンテンツ展開していくとした。
続いて,新日本プロレスリング 営業担当 執行役員の古園 隆氏が登場し,同社の方向性を提示した。
(1)エンターテインメントの追求
(2)コンテンツの追求
(3)コミュニティの追求
新日本プロレスリング株式会社 営業担当 執行役員の古園 隆氏 |
また古園氏は,さまざまな業種とのコラボレーションも積極的に行っていきたいとし,ブシロードが得意とする分野を生かして,カードゲームイベントとのコラボも展開したいと構想を語った。さらに,ライセンス事業や法人営業の強化は重要であるとし,これらをボリュームアップさせることが,営業の要になると力説。アジア圏での展開も考えているとのことだが,それは機会を改めて発表するとした。加えて,コミュニティ追求の一環として,地域貢献も積極的にやっていき,ファンとの交流を大切にしたいと述べた。
棚橋弘至選手 |
ここでテレビCMに出演予定の棚橋弘至選手が登場。棚橋選手によるとテレビCMは,3月4日の後楽園ホール大会終了後に公開収録されるとのことで,一般の人も参加できるという。棚橋選手は,「まだ会場に来たことのないお客さんに,プロレスのすばらしさを知ってもらいたい」とコメントした。
Twitterを始めると発表した棚橋選手 |
曙選手の新日本プロレスリング参戦が決定 |
「プロレス3D」がnot TVにて放送されることも決定。さらに「ワールドプロレスリング notTV版」もあわせて放送されるとのこと |
「ワールドプロレスリング」の海外展開も明らかに |
続いてブシロード代表代表取締役社長の木谷高明氏が,新日本プロレスリングを題材とした新作トレーディングカードゲーム「キング・オブ・プロレスリング」を発表した。これは公式サイトでカードデータを入力して,全国のプレイヤー達とオンライン対戦ができるというもの。2012年10月8日に開催される両国国技館大会で先行販売されたのち,一般販売が行われるという。
ブシロード代表代表取締役社長の木谷高明氏 |
「ラジオ新日本プロレス(仮)」が放送されることも発表された |
また,完成したCMを見た真壁は,「俺の表情はさすがだよね」と自信のコメント。木谷氏が「いかにも悪役っぽい感じでした」というと,「悪役っておめえ,俺の顔はどう考えてもベビーフェイスだろう?」と突っ込みを返していた。また木谷氏については「この人すげえプロレス知ってんなって思ったよ」と評価。これを受けた木谷氏が「いや,ここで持ち上げても……」と返すと,「いや,控え室で落とすから大丈夫だよ」と速攻でカウンター繰り出していた。
続いて木谷氏から,新日本プロレスリング所属選手がフィギュア化されることが発表され,グッドスマイルカンパニー代表取締役社長の安藝貴範氏しと,フィギュア化される候補の選手として,天山広吉選手,小島聡選手,永田裕志選手らがゲストとして登場した。
グッドスマイルカンパニー代表取締役社長の安藝貴範氏 |
天山広吉選手 |
小島聡選手 |
永田裕志選手 |
安藝氏は,試合で白目になることでも有名な永田選手のフィギュアについて「目を付け替えられるようにしておけばいいんですかね」とジョークを飛ばし,天山選手のフィギュアについては「頭の大きいほうはより大きくつくるのがいいと思います」とコメント。言い終わった後,安藝氏は,「ぼく,あとで大変なことになっちゃうんじゃないですかね(笑)」と,やや失礼なコメントを連発していたことを後悔したいた様子。
また小島選手に関しては,試合中によくサポーターを取るということで,「サポーターの付け外しができるといいですね」と話していた。それを聞いた小島選手は「声も出るようにしてださい」と安藝氏に直訴。安藝氏は「……分かりました(笑)」と何かを覚悟したかのように承諾していた。すべてが実現されるかは分からないが,完成を楽しみに待ちたい。
以上ですべての発表が終わり,最後に木谷氏が「これからも,世間に影響力のあるような,立派なプロレスリングカンパニーになるべく頑張っていきたいと思います。メディア戦略や二次商品展開にも注力していきます。またコミュニティの形成にも力を入れていきたいですし,世界にも進出して日本人レスラーと外国人レスラーの対戦も行っていきたいと思います。よろしくお願いします」と今後の展望を語り,イベントを締めくくった。
「ブシロード」公式サイト
- この記事のURL:
キーワード